今回は「足りない」の言い換え表現を紹介します！
「足りない」は、何かが一定の水準をクリアしていないこと、頭の働きが普通より劣っていること、量または程度で不十分なこと、などを意味する言葉です。
彼はプロジェクトリーダーとして足りない部分もありますが、真面目で仕事に対する姿勢は熱心ですので、今後に期待できます。
足りないはフォーマルよりでもカジュアル寄りでもない、ニュートラルな言葉です。
この記事では「足りない」の言い換えを15語紹介しています！興味がある方は記事の続きへどうぞ！
足りないの”フォーマルな”言い換え・類語！ビジネスやレポートで使える言葉を紹介！
まずは足りないのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①未熟
未熟＝「学問・技術などの経験や修練がまだ十分でないこと」の意味
未熟は、「果実や作物が熟していない」という意味から、人間の成長過程を表現する際にも使われます。
よく使われる「まだまだ未熟ですが」という表現は、自身や身内の経験や能力、知識がまだ十分でないことを認める謙遜表現です。また、未熟というのはこれから成熟する可能性がある意味を持っています。そのため、「まだまだ未熟ですが」と謙遜しつつも、成長と学びの意欲を効果的に示す、ポジティブな表現とも言えます。
未熟は、謙遜表現に使われるため、日常会話よりもビジネスなどのややフォーマルな場面に適しています。
彼はプロジェクトリーダーとしてまだ未熟ですが、真面目で仕事に対する姿勢は熱心ですので、今後に期待できます。
②十分でない
十分でない＝「能力や評価などが一定の基準をクリアしない、結果や出来などに不安があるさま」の意味
十分でないとは、物事の結果や出来などに不安がある、完璧でない様子を表します。
足りないが、不足に対する不満な状態であるのに対して、十分でないは不安な状態であるというニュアンスの違いがあります。
日常会話よりも学問やビジネスなどでよく使う、ややフォーマルな表現です。
彼はプロジェクトリーダーとして十分ではない部分もありますが、真面目で仕事に対する姿勢は熱心ですので、今後に期待できます。
③至らない
至らない＝「注意や配慮が行き届いていない、未熟である」の意味
至らないとは、到達できないという意味から、未熟さや注意や配慮が行き届かないことにより、求められた水準に能力が達していないという意味を表します。
至らないは、ビジネスシーンなどで挨拶やお礼、お詫の際によく使われる、ややフォーマルな言い回しで、日常生活ではあまり使いません。
彼はプロジェクトリーダーとして至らない点もありますが、真面目で仕事に対する姿勢は熱心ですので、今後に期待できます。
④行き届かない
行き届かない＝「配慮が足りない、ある地点や程度まで到達していない」の意味
行き届かないとは、物事が十分に整っていない、計画通りに進んでいないでいないといった不備があることを表します。これは、配慮や努力などが不足していたり、期待に応えられていないという状況です。
日常会話でも使われますが、ビジネスシーンにおいてプロジェクトやイベントなどの反省点を共有する場で用いられることが多いです。
彼はプロジェクトリーダーとして行き届かない点もありますが、真面目で仕事に対する姿勢は熱心ですので、今後に期待できます。
⑤適っていない
適っていない＝「能力や評価などが一定の基準をクリアしていない」の意味
適う（かなう）とは、何かが条件や基準などによく当てはまる、適合することです。適っていないということは、当てはまっていない、つまり、ふさわしくないということです。
例えば、「理に適う（適っていない）」や「お眼鏡に適う（適っていない）」という表現がよく使われます。
この言葉自体は文学や詩歌でよく使われ、日常会話ではあまり使われません。
彼はプロジェクトリーダーとして条件に適っていない点もありますが、真面目で仕事に対する姿勢は熱心ですので、今後に期待できます。
⑥拙い
拙い＝「能力が劣っている、技術的に優れていない」の意味
拙いとは、物事の能力や技術が十分でなく、未熟な状態を表す言葉です。
拙いは、謙遜の気持ちを表すために使われることが多いです。例えば、「拙い英語で申し訳ありません。」のような使い方をします。
拙いは、自分を下げ、相手を立てることができる謙遜の言葉であるため、ビジネスシーンで多用されます。
彼はプロジェクトリーダーとして拙い者ではありますが、真面目で仕事に対する姿勢は熱心ですので、今後に期待できます。
⑦不束
不束＝「気の利かないさま、行き届かないさま、不調法」の意味
不束は、短くて太い柱である「太束（ふとつか）」を語源に持ち、元々は太くて頑丈という意味で使われていました。それが、平安時代に細くおしとやかな人が美しいとする美意識が浸透したことで、美しくない、野暮ったいという意味を持つようになりました。さらに、それが風情のなさ、風流でないさまを表すようになり、近世以降には現代のような不調法ということが意味の中核をなすようになりました。
不束は「不束者ですが」という形で、結婚の挨拶、ビジネスシーンで自分や部下を紹介する際などによく使われます。不束は改まった場面で使われる、フォーマルな言葉です。
彼はプロジェクトリーダーとして不束者ではありますが、真面目で仕事に対する姿勢は熱心ですので、今後に期待できます。
⑧まだ条件を満たさない
まだ条件を満たさない＝「まだ条件を達成できず、満足させられない」の意味
足りないは、そもそも否定の意味をもつ言葉であるので、言い方によってはネガティブなイメージを強めてしまうことがあります。
条件を満たさないは、足りないの言い換え表現の一つです。それに「まだ」という言葉をつけることで、これから成長する可能性が示唆でき、よりポジティブな表現にしています。
この表現は、日常会話よりも学問やビジネスなどで使われる、ややフォーマルな表現です。
彼はまだプロジェクトリーダーとしての条件を満たしていないですが、真面目で仕事に対する姿勢は熱心ですので、今後に期待できます。
足りないの”カジュアル”な言い換え・類語！
足りないのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑨完璧でない
完璧でない＝「足りない部分があるさま、出来上がりが中途半端なさま」の意味
完璧とは、足りない部分や欠けている部分が一切なく、見事である様子を意味します。完璧でないとは、そのような完全ではない状態、つまり、少しくらいは欠けている部分がある様子を表します。
「完璧でない」を使うことで、実現するのが難しい「完璧」を目指している過程という印象を与えられるので、「足りない」というよりはポジティブに聞こえるでしょう。
また、「完璧でないですが」という表現は、謙遜の気持ちを表す際に日常会話からビジネスまで幅広く使われます。
彼はプロジェクトリーダーとして完璧でないですが、真面目で仕事に対する姿勢は熱心ですので、今後に期待できます。
⑩浅はか
浅はか＝「考えが不十分なさま、思慮が足りないさま」の意味
浅はかとは、物の考え方が浅くで、軽率な行いをすることを表す言葉です。
足りないが、頭の働きの鈍さを表すことがあるのに対し、浅はかは判断や見通しの甘さなど、その場限りの状態についての評価であるという違いがあります。浅はかは、普段の知能や能力の低さには言及していないのです。
「浅はかな考え」というフレーズがよく使われます。
浅はかは、日常会話からビジネスや文学作品まで幅広く使われる、ニュートラルな言葉です。
彼はプロジェクトリーダーとして考えが浅はかなところがありますが、真面目で仕事に対する姿勢は熱心ですので、今後に期待できます。
⑪ポンコツ
ポンコツ＝「機能が不完全である、性能が低い、能力やスキルが不足している」の意味
ポンコツは、古自動車を解体する際に「ぽん、こつん」とたたくことから生まれた言葉です。そのため、使い物にならなくなった自動車や機械などの意味があり、それがやがて一般に使い古したり壊れたりしたものを、さらに人に対しても使われるようになりました。
人に対して使われる場合、「失敗が多い」や「役に立たない」といった、よくない意味合いで使われることが多いです。しかし、ポンコツは相手や状況によってはいい意味で使われることがあります。例えば、ちょっとした失敗が多いけれど、素直で憎めない、可愛らしい人に対して「ポンコツかわいい」というように使われます。
ポンコツはとてもくだけたカジュアルな表現です。いい意味で使う場合にも相手や状況によっては不快感を与える可能性があるので、日ごろからの関係性を考慮した上で慎重に言葉を選ぶ必要があります。
彼はポンコツなところがあるんだけど、真面目で仕事に対する姿勢は熱心だから、プロジェクトリーダーとしての今後に期待できるよ。
⑫間抜け
間抜け＝「大事な点が欠けている状態、そういうことをする人、注意力が足りない人」の意味
間抜けは、何かしようとした際に大事な所が足りず完成していないこと、うっかり失敗すること、手抜かりがあることを表し、また、そういうことをする人やその様子も指します。
また、間抜けは愚かなことを意味し、人をののしる際にも使われるため、使う場合は十分な注意が必要です。
間抜けは非常にくだけた言葉で、親しい友人間などで冗談まじりで使われることが多いです。
彼は少し間抜けなところもあるんだけど、真面目で仕事に対する姿勢は熱心だから、プロジェクトリーダーとしての今後に期待できるよ。
⑬お馬鹿
お馬鹿＝「言動が馬鹿げているが、どことなく愛嬌がある」の意味
お馬鹿とは、知識や理解が不足している状態を意味する日本語のスラングです。
馬鹿というと一般的にネガティブな意味で使用されること多いですが、「お」を付けて丁寧なニュアンスを付加することで、単なる馬鹿よりも愛すべき馬鹿という意味合いが強いです。
また、お馬鹿は面白がってわざと馬鹿な言動をとった際にも使われます。
このように、お馬鹿は愛らしさや面白さ、親しみを伴ってポジティブなニュアンスで使われることがあります。しかし、元々はネガティブな意味の言葉ですので、言葉の捉え方や置かれている状況によっては相手を傷つける不適切な表現となることもあります。
親しい友人間などで使われる、かなりカジュアルな表現ですが、相手を思いやった適切な使い方を心がけましょう。
彼は少しお馬鹿なところもあるんだけど、真面目で仕事に対する姿勢は熱心だから、プロジェクトリーダーとしての今後に期待できるよ。
⑭へなちょこ
へなちょこ＝「未熟な人、取るに足らない人」の意味
へなちょこの「へな（埴）」は、粘土（もしくは粘土を多く含んだ黒い土）のことです。それで作ったお酒を飲むのに使う小さな杯＝「ちょこ（猪口）」が楽焼き（ろくろを使わず手で形を作った焼き物）で粗末だったことから、「へなちょこ（埴猪口）」というようになったとされます。
へなちょこは、自分自身や他人の未熟さや不器用さを軽い口調で表現することができます。しかし、人をあざける言葉でもあるため、他の人に対しては容易に使うべきではありません。
へなちょこは、軽い響きの非常にカジュアルな言葉ですが、他者に使う際には相手や状況を考慮するなどの注意が必要です。
彼はへなちょこなところもあるんだけど、真面目で仕事に対する姿勢は熱心だから、プロジェクトリーダーとしての今後に期待できるよ。
⑮ひよっこ
ひよっこ＝「まだ一人前でない人、幼稚・未熟な人」の意味
ひよっこは、鶏のひな鳥である「ひよこ」から転じて、身体・能力・技術などが十分に発達していない、一人前でない人を意味するようになりました。
経験不足を皮肉って使うこともあれば、親心で見守るニュアンスを含んで使うこともあります。
フォーマルな場面では使えませんが、日常会話で自分自身をへりくだったり、相手や状況を配慮した上であれば、日頃から可愛がっている後輩や部下について話したりする際には使える表現でしょう。
彼はプロジェクトリーダーとしては、まだまだひよっこだけど、真面目で仕事に対する姿勢は熱心だから、今後に期待できるよ。
