今回は「手こずる」の言い換え表現を紹介します!
「手こずる」は、扱いかねて持て余す、処置に手間取ってすんなりとは対処・解決できない、という意味の言葉です。
昨日は、取引先との契約交渉に手こずりました。
「手こずる」は、ビジネスでも使われますが、どちらかというと日常会話でよく使われる、ややカジュアルな言葉です。
この記事では「手こずる」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
手こずるの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスや論文で使える言葉を紹介!
まずは「手こずる」のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンや論文で使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①手間取る
手間取る=「労力や時間が予想以上にかかる」の意味
「手間取る」は、予想よりも手間がかかり、そのため、時間もかかってしまうという意味です。
「手こずる」は持て余すことや手間取ってすんなり解決できないこと、つまり、困るというニュアンスが強いのに対し、「手間取る」は労力や時間がかかることが強調されている印象があります。
「手間取る」は、日常生活からビジネスシーンまで使われる、ややフォーマルな表現です。
昨日は、取引先との契約交渉に手間取りました。
②一筋縄ではいかない
一筋縄ではいかない=「普通のやり方では思い通りにならない」の意
「一筋縄」とは、複雑に絡まっていない一本の縄のことで、それから転じて、一般的な方法という意味で用いられるようになりました。
「一筋縄ではいかない」は、今までの常識が通用しない困難な問題に直面している際に使用されます。また、人に対してもよく使われ、「一筋縄ではいかない人」で偏屈や頑固で気難しい人などという意味になります。
「一筋縄ではいかない」は、日常会話からビジネスシーンまで広く使われる、ややフォーマルな表現です。
昨日の取引先との契約交渉は、一筋縄ではいきませんでした。
③困難を極める
困難を極める=「極めて実行が難しい」の意味
「困難を極める」は、物事の困難さが非常に高い状況にあることを強調する表現です。
「極める」という言葉を用いることで、困難な状況が最大レベルに達していることを表す効果があります。
「困難を極める」は、日常からビジネスや論文まで使える、ややフォーマルな表現です。
昨日の取引先との契約交渉は困難を極めました。
④悪戦苦闘する
悪戦苦闘する=「強敵を相手に非常に苦しい戦いをする、困難な状況で苦しみながら努力する」の意味
「悪戦苦闘する」は、一心に努力しているのに、なかなか思うようにいかないことを表します。
この表現は、戦いが非常に苦しい、あるいは、不利な状況にある際に使われます。
「悪戦苦闘する」は、日常生活からビジネスまで幅広く使われる、ややフォーマルな表現です。
昨日は、取引先との契約交渉に悪戦苦闘しました。
⑤四苦八苦する
四苦八苦する=「上手くいかず非常に苦労する、大変な苦しみを受ける」の意味
「四苦八苦」は、人間のあらゆる苦しみの総称である、仏教用語から由来する言葉です。
この表現は、物事が思うようにいかない時、追い込まれて悩み苦しんでいるような状況で使われます。
「四苦八苦する」は、日常会話からビジネスまで広く使われる、ややフォーマルな表現です。
昨日は、取引先との契約交渉に四苦八苦しました。
⑥苦慮する
苦慮する=「苦心して、様々なことを考える、思い悩む」の意味
「苦慮する」とは、ある問題の解決のためにいろいろと考えを巡らせて悩むことを意味します。
この言葉は、困難な問題に直面し、相手に支援やアドバイスを求める際によく使われます。
「苦慮する」は、ニュースやビジネス、論文で使われるフォーマルな言葉です。
昨日は、取引先との契約交渉に苦慮しました。
⑦難航する
難航する=「障害が多くて、はかどらない」の意味
「難航する」は、文字通り、元々は悪天候などのために航行が難しくなるという意味で、そこから転じて他の分野でも物事が困難で思うように進まない状況で使われるようになった言葉です。
「難航する」は、物事の現状を伝えるのみならず、打開策や計画の提示を伴って用いられることが多いです。
「難航する」は、日常からビジネスや論文まで広く使われる、ややフォーマルな言葉です。
昨日は、取引先との契約交渉に難航しました。
⑧難渋する
難渋する=「すらすら進まない、困る、生活が苦しい、与えたり貸したりするのを惜しみ渋る」の意味
「難渋する」は、「難航する」とほぼ同じように用いることができる言葉です。
しかし、「難渋する」は、「難航する」よりも意味が広く、「難航する」は困難な状況に陥ることであるのに対し、「難渋する」はその結果として苦労することまで含みます。
「難渋する」は古風な印象で純文学などでよく目にしますが、ビジネスや論文でも使える、フォーマルな言葉です。
昨日は、取引先との契約交渉に難渋しました。
手こずるの”カジュアル”な言い換え・類語!
「手こずる」のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンや論文で使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑨苦戦する
苦戦する=「強敵を相手に不利な状況で苦労して戦う、何かを成し遂げるために苦しみ努力する」の意味
「苦戦する」は、「悪戦苦闘する」とほぼ同じ意味で使うことができる言葉です。
「苦戦する」は、「悪戦苦闘する」よりも少々易しい印象があります。
「苦戦する」は、日常会話からビジネスシーンまで使うことができる、ニュートラルな言葉です。
昨日は、取引先との契約交渉に苦戦しました。
⑩苦しむ
苦しむ=「体に苦痛を感じる、思い悩む、思うような方法が見つからず困る、苦労する」の意味
「苦しむ」と「手こずる」は共に物理的・精神的負担のかかる状況を表しますが、「手こずる」と違って「苦しむ」は肉体的苦痛を表すことも多いです。
「苦しむ」は、とてもシンプルな表現で日常会話向きの、カジュアルな言葉です。
昨日は、取引先との契約交渉に苦しんだよ。
⑪骨が折れる
骨が折れる=「困難で労力がいる」の意味
「骨が折れる」は、骨折するほど困難な状況を表す慣用句です。
「骨が折れる」は「手こずる」と同じく、物理的・精神的負担のかかる状況を表し、「手こずる」よりも肉体的負担のかかる様子を表すことが多い印象です。この点では、「骨が折れる」は「苦しむ」と似ているといえるでしょう。
「骨が折れる」は、日常生活からビジネスシーンまで使われる、ニュートラルな表現です。
昨日の取引先との契約交渉は、骨が折れる仕事でした。
⑫困り果てる
困り果てる=「困って途方に暮れる」の意味
「困り果てる」は、「手こずる」と同じく、困るというニュアンスが強い表現です。
しかし、「困り果てる」には、「手こずる」にあるような手間取る意味合いはありません。
「困り果てる」は、どちらかというと日常会話向きの、ややカジュアルな表現です。
昨日は、取引先との契約交渉に困り果てました。
⑬時間を取られる
時間を取られる=「何かするのに必要な時間が多い」の意味
「時間を取られる」は、かかる負担が時間に限定されており、それが「手こずる」との違いといえるでしょう。
「時間が取られる」は易しい言葉ばかりを用いており、ビジネスよりも日常生活でよく使われる、ややカジュアルな表現です。
昨日の取引先との契約交渉は、時間を取られました。
⑭思うようにいかない
思うようにいかない=「考えている通りに進まない」の意味
「思うようにいかない」は、「手こずる」にある、すんなりと対処・解決できないという意味をシンプルに表しています。
「思うようにいかない」は、人々が生活の中で抱える苦悩や落胆を表す表現です。
そのため、日常会話向きの、ややカジュアルな表現といえるでしょう。
昨日の取引先との契約交渉は、思うようにいきませんでした。
⑮ごたごたする
ごたごたする=「混乱してもつれている、もめ事が起こっている、雑然として秩序のない」の意味
「ごたごた」は鎌倉時代に来日した禅僧の兀庵(ごったん)の名を語源とします。兀庵は理屈っぽくて話が複雑であったので、話の筋道をたどれなくなることを「ごったんごったんする」といい、「ごたごた」はそれが変化したものです。
「ごたごたする」は、非常にくだけた言い回しで、日常会話向きのカジュアルな表現です。
昨日は、取引先との契約交渉でごたごたしたよ。