手持ち無沙汰とは?意味や由来・発祥|使い方・例文|類義語も解説
今回は「手持ち無沙汰」という言葉について調べていきたいと思います。
「手持ち無沙汰」の意味は?
まずは手持ち無沙汰の意味を見ていきましょう。
手持ち無沙汰の意味は、「やることがなくて退屈なこと、間が持たないこと」を指します。
思いもよらず暇になってしまったときや、時間がうまく使えなかった時などに使える言葉です。
また、「手持無沙汰」も同じ言葉で、読みも意味も同じです。
手持ち無沙汰(手持無沙汰)の読み方は「てもちぶさた」。
「てもちぶたさ」と間違えやすいので注意したいですね。
「手持ち無沙汰」の発祥や元ネタ、由来は?
手持ち無沙汰の発祥は江戸時代にまで遡るようです。
江戸時代の油売りの様子が語源なのだそう。
油売りとは、灯油用の油を売って歩いた行商人のこと。
油売りが油を売る時、油が入った桶からお客さんの容器に油を流し込みます。
しかし、油はどろどろしているため、容器に入り切るまで時間がかかったんですね。
その油を入れる待ち時間が、なにもせずにやることが無いように見え…
手持ちの意味は「手に(道具などを)持つこと」。
無沙汰の意味は「長い間訪問や音信をしないこと」。
二つが合わさって、「手が空いていること」で、手持ち無沙汰と言われるようになったとのことです。
「手持ち無沙汰」が使われている場所は?
手持ち無沙汰は独特な言葉に思えますが、方言ではないようですね。
一般的な言葉なので、広く使われています。
ニュースや新聞、一般会話でもよく聞かれるのではないでしょうか。
「手持ち無沙汰」の使い方や例文を紹介!
手持ち無沙汰をどのように使えばいいのか、例文を見ていきましょう。
例①
☆コンビニに入っていった友人を待っている間、手持ち無沙汰になった。
「ちょっと買ってくるから、待ってて!」とコンビニに入っていった友人を待っている時間です。
すぐに戻ってくるだろうと思い、店外で待っているものの、やることがなくて時間を持て余すことってありますよね。
そういった時間を、手持ち無沙汰と表現することができます。
例②
☆手持ち無沙汰なので、卓上の書類を整理して時間をつぶした。
仕事の定時に合わせてやることを終わらせ、帰り支度も済ませたものの、まだ数分余っていたときの行動です。
数分だけの空き時間を持て余して、無理矢理時間を潰すことってありますよね。
手持ち無沙汰はこういった少し気まずい時間も表せます。
「手持ち無沙汰」の類義語や似ている言葉は?
最後に、手持ち無沙汰の類義語や意味が近い言葉を見ていきましょう。
所在ない
やることがなく暇であるという意味。
手持ち無沙汰と全く同じ意味です。
暇を持て余す
することが何もなく、退屈な状態であることを意味。
こちらも手持ち無沙汰と同じ意味ですね。
無聊(ぶりょう)
することがなく退屈であること。また、その様子。
こちらも手持ち無沙汰とほぼ同じ意味のようですね。
しかし、無聊は時間を持て余している意味よりも、「退屈である」「楽しめない」のような意味の方が大きいようです。