今回は「天丼」というお笑い用語について解説します!
「天丼」とは、一度使ったギャグをネタ中にもう一度使うという意味の言葉です。
「このネタを天丼にしていこう!」みたいに使うよ!
漫才の場合、天丼を繰り返す「繰り返しネタ」と掛け合いの中に数回の天丼を挟む「しゃべくりネタ」があるそうです。
この記事では「天丼」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
天丼とは?意味は「ギャグを繰り返すこと」
「天丼」の意味=一度使ったギャグを二度、三度と繰り返すこと
天丼とは、お笑い業界で使われていてトークやネタのときに同じボケやギャグを繰り返すという意味のお笑い用語です。
一度ウケたネタを直後に重ねることもありますが、少し時間が経ったタイミングや、テーマが切り替わったタイミングなど忘れた頃にまた同じネタを繰り返すことで前の笑いを呼び起こし、大きな笑いを生み出しやすい傾向にあります。
昭和の漫才ブーム時代に特に人気で一気に多くの笑いをとることで観客を惹きつけた結果、今でも多くの芸人が「天丼」を取り入れています。
「天丼ネタ」や「内輪ネタ」といわれたり好みが分かれる笑いのとり方です。
「天丼」て同じネタを繰り返して再び笑いをとる!ってことなんだね!!
芸人の中には「天丼」は、一回ウケてしまえばあとは楽して使えそうだからコスパがいい!という人もいますが、どのタイミングで入れていくか経験や笑いのセンスが問われそうです。
天丼の発祥や元ネタは「天丼」
「天丼」の元ネタ、発祥=海老天が2本のっている天丼
「天丼」と一言でいっても最近ではいろんな天丼があるため誤解を生まないように説明すると、この説でいっているのは海老天が2本のっている昔ながらの「天丼」のことを指しています。
「同じギャグを繰り返すこと」を海老天が2本のっていて同じボケを二回いうのと同じだから「天丼」という言葉で表現しているということです。
そして、もう一ついわれているのが、かつてフランス座で「天丼の出前が来ない」というセリフを忘れた頃に繰り返すネタが語源であるという説もあります。
この説を唱えている有力者の一人がダウンタウンの松本人志です。
二つの説があるのね!
「天丼」という言葉は、番組上ではあまり使われることはなく一般化された言葉ではありません。
天丼は3回までにした方がいいといわれています。
なぜなら、短時間に同じボケを繰り返すと「くどい」「飽きた」などの感想を持たれることが多いので、一般受けを考えた数分のネタ時間なら「天丼は3回までが目安」ということです。
漫画や小説でも「天丼」を入れて笑いをとる作品もありますが、読み手の空気感が掴めないこともあり難しいとされています。
天丼の使い方・例文
「天丼」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
芸人の天丼が好きな人の使いかたです。
このコンビのネタは、いつも天丼を入れてくるけど楽しいわ
仕用例②
しつこい天丼が嫌いな人の使い方です。
天丼を3回も4回も入れるなんてしつこいな
使用例③
プライベートで友人との会話での使い方です。
彼の天丼のような語りにはいつも笑わさられるよ
天丼の類義語や対義語
天丼の類義語と対義語についても見ていきましょう!
天丼の類義語
天丼の類義語としては下記のものがあります。
かぶせ
ボケの上に、のっけるようにもう一つボケを足すこと
ボケがかぶっとるやないか!
天丼の対義語
天丼の対義語としては下記のものがあります。
一発ギャグ
その名の通り一回限りの特定のギャグを披露すること
あの一発ギャグのモノマネはウケたよ!