今回は「てんやわんや」という言葉について解説します!
「てんやわんや」とは、複数の人がそれぞれに動き回って混乱しているという意味の言葉です。
「毎年大みそかは新年の準備でてんやわんやですよ」みたいに使うよ!
手に手にという意味の「てんでん」と、「わや」という言葉をつないでできた言葉と言われています。
この記事では「てんやわんや」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
てんやわんやとは?意味は「大勢の人が各々動き回って混乱している」
「てんやわんや」の意味=複数の人がそれぞれに動き回ってごった返している
てんやわんやとは「大勢の人がそれぞれに動き回ってごった返している」という意味の俗語です。
めいめい・各々という意味の「てんでん」と関西の方言「わや」をつなげた言葉で、騒動が起きている様子を表しますが、深刻な感じよりはどこかコミカルなイメージがあります。
カジュアルな言葉なので、フォーマルな場所での使用は控えた方がいいでしょう。
もともとは大勢がそれぞれ忙しく動き回っている様子を表す言葉ですが、今は一人忙しくしている場合、混乱している場合でも用いられます。
昭和に流行った言葉ですが、snsや日常会話でも例えば次のように使われています。
「うちの店は、去年の大みそかも忙しすぎててんやわんやだったよ。」
類義語は次のとおりです。
- しっちゃかめっちゃか
- はちゃめちゃ
- パニック状態
- 大忙し
元は大勢の人が動いて混乱していることを意味する言葉だったけど、今は一人で混乱している様子にも使える言葉ってことなんだね!
てんやわんやの発祥や元ネタは「てんでん・わや」
「てんやわんや」の元ネタ、発祥=「てんでん」と「わや」
てんやわんやとは、「手に手に」・「手手」が変化した「てんでん」と関西の方言「わや」の組み合わせと言われています。
てんでんは「めいめい・各々・各自・それぞれ」を意味し、それぞれがばらばらに動く、の意味の「てんでんばらばら」という言葉にも使われていますね。
ここで使われる「わや」には「むちゃくちゃ」や「わいわい騒ぐ」の意味の他に、わたしを意味する「わい」が語源だという説も。
江戸時代にはあった「てんやわんや」と言う言葉が広く知られるようになったのは、獅子文禄のベストセラー小説「てんやわんや」がきっかけだと言われています。
1948年に新聞小説として発表され、1950年に映画化されることで、てんやわんやと言う言葉も広く知られることになったとか。
1952年に結成された漫才コンビ「獅子てんや・瀬戸わんや(略称てんやわんや)」もこの作品の影響を受けて芸名を決めたと言われています。
獅子てんやの芸名は作者の名前・獅子文禄から、瀬戸わんやは小説の舞台が瀬戸内だったことから付けられたようですよ。
このことからも、いかに流行った作品だったかが伺えますね。
ヒットした小説がきっかけで広がった言葉なんだね!
てんやわんやの使い方・例文
「てんやわんや」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
幼児が二人いると、毎日がてんやわんやで目が回る~
分かる。子どもが小さいうちは大変なんだよね
使用例②
昨日の夕方急に大量のオーダー入って、店はてんやわんやだったよ
今度から連絡くれれば手伝いに行くよ!
使用例③
一人でてんやわんやした状態の使い方
やらなきゃいけないことが多すぎて、てんやわんやだわ
今日は残業かな
てんやわんやの類義語や対義語
てんやわんやの類義語と対義語についても見ていきましょう!
てんやわんやの類義語
てんやわんやの類義語としては下記のものがあります。
しっちゃかめっちゃか
混乱している・めちゃくちゃになっている様子
砕けた表現なので、公的な場では使いません。
家に帰るといつも部屋の中がしっちゃかめっちゃかなんだ。子供が小さいとしょうがないよね
パニック
混乱している状態を表す
やらなきゃいけないことが多すぎて、パニックだわ
右往左往する
状態を把握できず、慌てふためくこと
いきなり現場に出されて、何をしたらいいか分からず右往左往したよ
てんやわんやの対義語
てんやわんやの対義語はありませんでした。