天真爛漫とは?意味・類語|例文・言い換え|使い方・対義語・語源も紹介!

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今回は「天真爛漫(てんしんらんまん)」という言葉について解説します!

「天真爛漫」とは、心が清らかで純真そのもの、素直で純粋な性格や行動を表す言葉です。

彼女の天真爛漫な笑顔に心が明るくなるみたいに使うよ

「天真」は自然のままで飾り気がないことを意味し、「爛漫」は花が豊かに美しく咲き乱れるさまを表す言葉

この記事では「天真爛漫」という言葉の詳しい意味や由来、使われ方などについても深掘りしています。

興味がある方は記事の続きへどうぞ!

目次

天真爛漫とは?意味は「素直で飾り気がなく、明るく純真で無邪気なこと」

「天真爛漫」の意味=気取らないありのままの純粋さを持ち、明るく微笑ましい様

子供たちが楽しそうに駆け回りはしゃいでいる様子をみて、「天真爛漫だな」と感じる人は多いのではないでしょうか。天真爛漫とは無邪気で素直な行動や感情表現を意味する言葉です。

明るく元気でポジティブな人に対して使われることが多いと思います。

一緒にいるとその咲き乱れる花のような笑顔に自身の心がつられて明るくなるなんてこともあるかもしれません。

しかしながら時としてそれらが皮肉にとられてしまい、マイナスな意味合いとして「天真爛漫」が使われることがあります。

「世間知らず」「配慮に欠けている」「無遠慮」といった意味をこめた悪口にもなり得るのです。

天真爛漫な人は裏表のない素直で純真な性格といえますが、言い換えれば子どもっぽく自己主張が強い一面があるとも考えられます。

上辺をよくみせるつもりがそもそもないことから、その場の空気を考えずに行動や言動をしたりする人を、あえて「天真爛漫」と表現する場合があるのです。

そのため天真爛漫は基本的には褒め言葉ですが、使う場面には注意が必要です。

自分をよく知る家族や親しい友人との会話では問題ないかもしれませんが、それほど親しくない、特に初対面の人などに対して使うと皮肉だと思われてしまう恐れがあります。

「天真爛漫」と言われて嬉しい場合とそうではない場合があるってことなんだね!

天真爛漫の由来や語源は「純真で清らかな心情と自由で豊かな様子を表す」

「天真爛漫」の由来、語源=清らかな心、豊かで明るい自由な美しさを知ること

天真爛漫という言葉は中国の随筆集「南村輟耕録」からきているといわれています。

「南村輟耕録」は陶宗儀(とう そうぎ)という元末から明初にかけての学者・文人が、元の時代に描いた随筆集です。

元の時代の政治・制度・風俗・文化や歴史など、さまざまな事柄が詳しく書かれています。

全部で30巻にもなる雑記で、その中の第20巻「狷潔(けんけつ)」に、

「嘗自写一幅。長丈余、高可五寸許。天真爛漫、超出物表」

という記述があり、自身の絵の出来栄えを称賛している様子が記されています。

「狷潔(けんけつ)」とは「清潔で正直な心」という意味であり、陶宗儀の道徳的な修養について述べた章の一つです。

この章には作者が自身の描いた絵をみて、「咲き乱れる花を屈託なくそのままの美しさで描いたら素晴らしい作品となり得た」と述べる様子が記されています。

天真爛漫は、絵の出来を自画自賛する言葉として使われたのが由来であると言われているのです。

「天真」は中国の古典である『詩経』に登場する言葉で、その中に「天真烈烈(てんしんれつれつ)」という表現があります。

これは天が真であり爛々(れんれん)としているという意味で、純粋で清らかな心情を表しています。

一方で、「爛漫」は「爛」が豊かな様子を示し、「漫」が花が咲き乱れ光り輝き、自由でのんびりしている様子を表します。

つまり「爛漫」は、豊かで自由な生き生きとした様子を形容するポジティブな意味合いを含んでいます。

こうして「天真爛漫」は、現代では無邪気で明るい性格や態度を指す言葉として、基本的には純真な子供や素直で明るい人に対し、相手の性格を誉める言葉として使われています。

自分自身が大好きな人も「天真爛漫」っていえるってことだね

天真爛漫の使い方・例文

「天真爛漫」という言葉を使った例文を見ていきましょう。

使用例①職場会話例

新入社員の子がとても明るくて、部署の雰囲気がよくなったよ

その子はよっぽど天真爛漫なんだね

使用例②日常会話例

先日孫と一緒に遊んだらすっかり元気になっちゃったわ

お孫さんの天真爛漫さのお陰ですね

使用例③日常会話例

もう少し言い方を気をつけてほしいものだ

あの子は素直でいい子なんだけど、天真爛漫すぎる時があるんだよなあ

天真爛漫の類義語や言い換え、対義語

天真爛漫の類義語と対義語についても見ていきましょう!

天真爛漫の類義語や言い換え

天真爛漫の類義語や言い換えとしては下記のものがあります。

天衣無縫(てんいむほう)

何事も余計な装飾や手を加えることなく、ありのまま自然なままで完璧に見えるさま

彼の作品は人を惹きつけ、彼自身も明るく聡明な天衣無縫な人だった

明朗闊達(めいろうかったつ)

気持ちや考えを率直に表現し物事を広く深く理解する上、前向きな考え方を持つこと

先生に「君は小さなことを気にしない明朗闊達な人だね」と言われたよ

純真無垢(じゅんしんむく)

他人を疑うことなく素直に信じる心や誠実で真摯な態度

幼い頃から素直で純真無垢なところは変わらないね

天真爛漫の対義語

天真爛漫の対義語としては下記のものがあります。

奸佞邪知(かんねいじゃち)

悪賢い策略やずるい手段を用いて他人を欺いたり、邪悪な知恵を用いて悪事を働くこと

あの子はずる賢くて媚びへつらう、奸佞邪知とはこのことだね

冷静沈着(れいせいちんちゃく)

自己感情に左右されず、落ち着いた広い視野で周りを観察し行動するさま

常に周りに気を遣える冷静沈着な上司で助かるよ

狡猾浪界(こうかつろうかい)

経験豊富でずる賢い様に用いる造語

おじいちゃんは知識はあるけど自分よがりで狡猾浪界だ!

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