今回は「テレコ」というビジネス用語について解説します!
「テレコ」とは、物事の「互い違い」や「あべこべ」など順序や手順が正しくないという意味の言葉です。
データの送信先がテレコになってしまった。みたいに使うよ!
歌舞伎に由来する言葉で、関西の方言でもあり、ビジネスの場でも使われています。
この記事では「テレコ」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
テレコとは?意味は「互い違い・入れ違い・逆など順序が正しくないこと」
「テレコ」の意味=互い違い・入れ違い・逆など順序が正しくないこと
「テレコ」とは互い違い・入れ違いなど本来あるべき姿が逆になっている状態という意味のビジネス用語です。
日常生活では、例えば洋服を裏表間違えて着てしまった時に「シャツがテレコになっている」と使います。
関西地区の方言として使われていますが、ビジネス用語として物流業界、映像・放送業界、アパレル業界など様々な業界でも使われています。
物流業界での「テレコ」とは荷物の配送先を間違えて発送し入れ替わってしまった時に、「テレコ出荷」と使います。
映像・放送業界での「テレコ」は二つの素材を交互に放送することと、物流業界と同様あべこべという意味で使われます。
アパレル業界での「テレコ」はリブ編みの一種であり、伸縮性がある生地や素材の事を言います。
他にもビジネスにおいてはデータなどの送信先を間違えた時などに使ったりと主にミスを意味する言葉なので、ネガティブなニュアンスで使われることが多いです。
主に二つの物事を間違えてしまった時に使うんだね。
テレコの発祥や元ネタは「歌舞伎の用語」
「テレコ」の元ネタ、発祥=歌舞伎の用語
「テレコ」の元ネタ、発祥は歌舞伎の用語と言われています。
歌舞伎の世界では「二つの違う物語の筋を一つの脚本にまとめて、一幕ごとに交互に展開し進行していくこと」を「てれこ」と呼んでおり、この言葉が転じて「互い違い」「あべこべ」など色々な場面で使われるようになったと言われています。
「テレコ」の語源は、手を加えるという意味の「手入れ」に接続語の「こ」がついて「ていれこ」という言葉から「テレコ」に変化した説と「手を入れて交互にする」という言葉が略語になって「テレコ」に変化したという二つの説があります。
歌舞伎界では「てれこ」とひらがなで使用されますが、歌舞伎界以外では主にカタカナの「テレコ」と使うのが一般的だそうです。
歌舞伎界ではひらがなで「てれこ」と使うんだね。
テレコの使い方・例文
「テレコ」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
このデータの順番、何かおかしくない?
本当だ。順番がテレコになっている。
使用例②
フリマアプリで頼んだ洋服、届いた?
それがテレコ出荷だったみたいで、今配送会社に問い合わせ中なのよ。
使用例③
そのお洋服可愛いね!着心地よさそう。
ありがとう。テレコ素材でお気に入りなの!
テレコの類義語や対義語
テレコの類義語と対義語についても見ていきましょう!
テレコの類義語
テレコの類義語としては下記のものがあります。
あべこべ
物事の順番などが本来の逆になってる状態という意味です。
資料の順番があべこべになってしまった。
入れ違い
間違って入れる事という意味です。
その荷物、入れ違いにならないように気を付けて下さい。
テレコの対義語
テレコの対義語としては下記のものがあります。
正確
正しくて確実であるという意味です。
彼の仕事はいつも正確なので安心して任せられます。