「侘しい(わびしい)」の意味とは?「寂しい」との違いや語源・使い方を解説

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今回は「わびしい(侘しい)」という言葉の意味について解説します!

「わびしい」とは、物が乏しくみすぼらしい・または孤独でもの悲しく心が沈む様子を表す言葉です。

「侘しい気分」って聞くけど、どんなときに使うんだろう。

語源は古語の動詞「侘ぶ(わぶ)」で、辛くてもの悲しい状態にあることを表していました。

この記事では「わびしい」の詳しい意味や語源、「寂しい」との違い、使い方・例文、類義語・対義語まで深掘りしています。

興味がある方は記事の続きへどうぞ!

目次

わびしいとは?意味は「貧しくもの悲しい様子」

「わびしい(侘しい)」の意味=物が乏しくみすぼらしい・または孤独でもの悲しく心が沈む様子

「わびしい」には大きく2つの使われ方があります。

①物が乏しく粗末でみすぼらしい様子(わびしい食事・わびしい住まい)

②孤独でもの悲しく、心がしんみりと沈む様子(わびしい気持ち・わびしい夜)

どちらも「十分に満たされておらず、寂しさを感じる」状態を表す点が共通しています。

「寂しい」が心の孤独感だけを表すのに対し、「わびしい」は物質的な粗末さ・貧しさも含む点が特徴です。

「貧しさ」と「寂しさ」の両方のニュアンスを持つ言葉なんだね。

わびしいの語源・由来は古語「侘ぶ」にある

「わびしい」の語源=古語の動詞「侘ぶ(わぶ)」

「わびしい」は古語の動詞「侘ぶ(わぶ)」を形容詞化した語で、「辛くてもの悲しく沈む」が原義です。

漢字の「侘」は、人(にんべん)と宅(やどる場所)からなり、人がひとりひっそりと閉じこもる様子を表しているといわれています。

「わびしい」の語根「侘び(わび)」は、日本の美意識「侘び寂び(わびさび)」の「侘び」と同じ語です。

もともとは「みじめ・つらい」という否定的な状態を指していたものが、茶道や俳句の世界を通じて「質素な中に美を見出す」という独自の意味を帯びるようになりました。

「みじめ」から「美しさ」へ転じた語源があるんだね。

わびしいの使い方・例文

「わびしい」を使った会話を見ていきましょう。

物の粗末さや孤独な気持ちを語る場面で自然に使えます。

使用例① ひとりの夜の寂しさを語る

孤独を感じたときに使う例です。

今夜はひとりでコンビニ弁当を食べたよ。

それはわびしいね。たまには誰かと食べたいよね。

使用例② 粗末な場所の様子を表す

物が乏しくみすぼらしい情景を語るときにも使えます。

あの空き家、窓ガラスが割れたままだったね。

わびしい佇まいになってきたね。昔はにぎやかだったのかな。

使用例③ 旅先でひとりの心細さを語る

慣れない場所でひとりいるときの感情を表す例です。

出張先でひとり、知らない街のホテルに泊まってる。

慣れない土地でひとりというのは、わびしい感じがするね。

「わびしい」の類義語や対義語

「わびしい」の類義語と対義語についても見ていきましょう。

わびしいの類義語

「わびしい」の類義語としては下記のものがあります。

もの悲しい(ものがなしい)

なんともいえない哀愁や悲しさを感じる様子を表す言葉です。「秋の夕暮れはもの悲しい気分になる」のように情景と一緒に使われます。

「もの悲しい」は情景込みの哀愁という感じだね。

うら悲しい(うらがなしい)

なんとなくもの悲しく、胸にしみる静かな悲しみを表します。はっきりした理由がなくても感じる、じんわりとした寂しさです。

「うら悲しい」は理由のないしんみりした悲しみって感じかな。

心細い(こころぼそい)

頼りにできるものがなく、不安で寂しい様子を表します。「ひとりで夜道を歩くと心細い」のように、不安の気持ちが強い場面で使われます。

「心細い」は不安の要素が混じった寂しさなんだね。

わびしいの対義語

「わびしい」の対義語としては下記のものがあります。

賑やかな(にぎやかな)

人や声、音があふれて活気のある様子を表します。「わびしい」の静けさや孤独感とは正反対の言葉です。

賑やかな場では、わびしさはどこかに消えちゃうね。

豊か(ゆたか)

物や心が満ち足りている様子を表します。物が乏しいという意味でのわびしさに対する反対語です。

「豊か」と「わびしい」は真逆の状態なんだね。

わびしいの豆知識・ちょっといい話

「わびしい」をもっと深く知れる、ちょっとした小話を紹介します。

「みじめ」が「美」に変わった — 侘び茶の誕生

「わびしい」の語根「侘び」は、もとは「みじめ・つらい」という否定的な状態を指していました。

それを「美しさ」として逆転させたのが、茶人・千利休(1522〜1591)です。豪華な茶器や広い茶室を捨て、質素で小さな空間の中にこそ本当の美があると説いた「侘び茶」の精神は、「わびしい=みじめ」という語の意味を根底から塗り替えました。現代でも「侘び寂び(wabi-sabi)」として英語圏で広く知られ、シンプルな美の哲学として世界中に影響を与えています。

「つらい」から「美しい」へ転じた歴史があるんだね。

「わびしい」と「さびしい」は別の語

よく混同されますが、「わびしい」と「さびしい(寂しい)」は語源が異なる別の言葉です。

「さびしい」は「さびれる(荒れ果てる)」「さぶ(寒い)」と同系で、古くから「心がしんと冷える感覚」を指していました。一方「わびしい」は「侘ぶ(辛くて嘆く)」が語源で、貧しさ・みじめさの要素が強く残っています。似ているようで少しずつ温度感が違う、日本語らしい繊細な使い分けです。

語源が違うから、微妙なニュアンスの差があるんだね。

明日から使えるプチ知識:「わびしい」には「物が粗末」と「気持ちが寂しい」の2つの意味があります。友人への会話で「なんかわびしい気分」と使うと、単なる「寂しい」より少し詩的で情緒ある表現になります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。「わびしい」の意味をつかんで、もの悲しい場面や日本語の情感を表すときに使ってみてください。

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