今回は「割と」の言い換え表現を紹介します!
「割と」はある程度、まあまあという意味の言葉です。
彼の成績は割と良くなった
割とはカジュアルな言葉です。
この記事では「割と」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
割との”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは割とのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①比較的
比較的=「ある事柄を他の事柄と比べて、その程度や特徴がどうであるかを表す言葉」の意味
比較的と割との違いは主に使い方に違いがあります。
「比較的」
- 特徴: よりフォーマルな言葉で、客観的な比較に基づいた表現です。
- 使い方: 書き言葉や、丁寧な話し言葉でよく使われます。
「割と」
- 特徴: よりカジュアルな言葉で、主観的な印象に基づいた表現です。
- 使い方: 話し言葉でよく使われます。
比較的はフォーマルな言葉です
彼の成績は比較的良くなった
②相当
相当=「程度や数量がかなり大きいことを表す言葉」の意味
相当と割とは、どちらも程度を表す言葉ですが、ニュアンスや使い方が異なります。
「相当」
- 意味: 程度や数量がかなり大きいこと。期待以上の程度であること。
- ニュアンス: 客観的な事実や基準に基づいて、ある程度以上であることを示します。
「割と」
- 意味: ある程度は、というニュアンス。
- ニュアンス: 主観的で、個人的な感想や意見を述べる際に使われます。
このように主観的、客観的な違いがあります。
相当はフォーマルな言葉です
彼の成績は相当良くなった
③概ね
概ね=「おおよそ、だいたいという意味の言葉」の意味
割ととの違いはこちらも主にニュアンスにあります。
「概ね」
- 客観性: 全体的な状況や傾向を客観的に捉え、大まかな割合や程度を示すときに使われます。
- 正確性: 厳密な数値やデータに基づいた表現ではなく、ある程度の誤差を含むことを前提としています。
- ニュアンス: 「おおよそ」「だいたい」といった意味合いで、全体的な状況を把握する際に用いられます。
「割と」
- 主観性: 個人的な感覚や意見に基づいた、主観的な評価を表すときに使われます。
- 程度: ある程度は、というニュアンスで、程度がはっきりしない場合に使われます。
- ニュアンス: 「まあまあ」「そこそこ」といった意味合いで、個人的な感想を述べる際に用いられます。
「概ね」は、全体的な状況を客観的に捉え、大まかな割合や程度を示すために使われます。
一方、「割と」は、個人的な感覚や意見に基づいた、主観的な評価を表すために使われます。
概ねはフォーマルな言葉です
彼の成績は概ね良くなった
④幾分
幾分=「程度や数量が「少し」「若干」という意味の言葉です。」の意味
割ととの違いとしては使い方に違いがあります。
個人的な感想を述べたい場合: 「割と」
客観的な事実を述べたい場合、または丁寧な表現を使いたい場合: 「幾分」
どちらも程度を表す言葉ですが、場面や、相手に対しての使い分けが必要です。
幾分はフォーマルな言葉です
彼の成績は幾分か良いほうだ
⑤若干
若干=「少し、わずかにという意味」の意味
割とと若干は、どちらも程度を表す言葉ですが、ニュアンスや使い方が少し異なります。
「割と」
- 意味: ある程度は、というニュアンス。
- ニュアンス: 主観的で、個人的な感想や意見を述べる際に使われます。
- 使い方: 話し言葉でよく使われ、カジュアルな印象です。
「若干」
- 意味: 少し、わずかに。
- ニュアンス: 客観的、または主観的などちらでも使えますが、より丁寧な印象です。
- 使い方: 書き言葉でも話し言葉でも使われます。
若干はフォーマルな言葉です
彼の成績は若干良いほうだ
⑥著しく
著しく=「ある状態や程度が、普通よりもはるかに大きいことを表す言葉」の意味
「割と」と「著しく」は、どちらも程度を表す言葉ですが、その意味するところが大きく異なります。
「割と」
- ニュアンス: 主観的で、個人的な感想や意見を述べる際に使われます。
- 使い方: 話し言葉でよく使われ、カジュアルな印象です。
「著しく」
- ニュアンス: 客観的で、数値やデータに基づいた事実を強調する際に使われます。
- 使い方: 書き言葉でも話し言葉でも使われますが、よりフォーマルな印象です。
著しくはフォーマルな言葉です
彼の成績は著しく良いほうだ
⑦顕著
顕著に=「ある事柄がはっきりと目立つこと、または他のものと比べて際立っていることを表す言葉」の意味
割とと顕著は、どちらも程度を表す言葉ですが、ニュアンスが大きく異なります。
- 「割と」: 主観的な意見や印象を表す際に使われます。
個人の感覚や価値観に基づいた、ある程度の程度を表します。 - 「顕著」: 客観的な事実やデータに基づいた、はっきりと目立つ程度を表します。
数値や統計などで裏付けられることが多いです。
顕著はフォーマルな言葉です
彼の成績は顕著に良くなった
⑧大幅に
大幅に=「通常の範囲を大きく超えて、非常に大きいことを表す言葉」の意味
「割と」と「大幅に」は、どちらも程度を表す言葉ですが、その意味する範囲が異なります。
「割と」
- 意味: ある程度、まあまあ、そこそこなど、それほど極端ではない程度を表します。
- ニュアンス: 主観的な印象や感覚に基づいた、やや曖昧な表現です。
「大幅に」
- 意味: 通常の範囲を大きく超えて、非常に大きい程度を表します。
- ニュアンス: 客観的な数値やデータに基づいた、はっきりとした変化を表します。
彼の成績は大幅に良くなった
⑨十分
十分=「ある程度、期待していたレベルに達している」の意味
十分と割とでは、主にニュアンスに違いがあります。
「割と」
- ニュアンス: 主観的な要素が強く、人によって「割と」と感じる程度は異なります。
「十分」
- ニュアンス: 客観的な要素が強く、一般的に認められる基準を満たしていることを示します。
割とと十分の使い分け
- 十分: 何かが完全に達成されたり、期待以上の結果が出た場合に使います。
- 割と: 完全な状態ではないが、ある程度の満足感がある場合に使います。
十分はフォーマルな言葉です
彼の成績は十分良くなった
⑩多少
多少=「量や程度がはっきりとはしない、漠然とした状態を表す」の意味
割とと多少の違いは客観性などの違いがあります。
「割と」
- 客観性と主観性: 「割と」は、ある程度主観的な要素を含みます。
つまり、人によって「割と」と感じる程度は異なります。
「多少」
- 客観性: 「多少」は、より客観的な要素を含みます。
つまり、人によって「多少」と感じる程度に大きな差はありません。
多少はフォーマルな言葉です
彼の成績は多少良くなった
割との”カジュアル”な言い換え・類語!
割とのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑪まあまあ
まあまあ=「十分ではないが、一応は満足できるさま」の意味
とりたてて良くも悪くもないさま、程度が低いことを婉曲的に表現するニュアンスも含まれます。
また、相手の意見や行動に対して、肯定的な反応を示す場合もあります。
違いとしては感情的なニュアンスや、範囲などに違いがあります。
感情的なニュアンス:
- 割と: 若干の満足感や期待感を含んでいる場合が多いです。
「まあまあ」よりも、少しポジティブなニュアンスが強いことがあります。 - まあまあ: 特に感情的なニュアンスはなく、客観的な事実を述べる場合に使われることが多いです。
範囲:
- 割と: 比較的狭い範囲を表すことが多いです。
「このケーキは、他のケーキと比べて、割と軽い」のように、特定の範囲の中で比較を行います。 - まあまあ: より広い範囲を表すことができます。
まあまあはカジュアルな言葉です。
彼の成績はまあまあ良くなった
⑫そこそこ
そこそこ=「良くも悪くもない、平均的な状態」の意味
他の意味として、十分ではないが、とりあえずは使えるなどがあります。
違いとして主に、ニュアンスに違いがみられます。
割とのニュアンス
- 割とは、ある程度肯定的なニュアンスを持っており、
期待を上回っていたり、予想よりも良かったりすることを暗示しています。
ただし、完全に満足しているわけではないことに注意してください。
「割と」は、ある程度の満足感はあるものの、まだ改善の余地があることを示唆しています。
そこそこのニュアンス
特に良いことも悪いこともない、というニュアンスで使われることもあれば、
期待には達していなかった、というニュアンスで使われることもあります。
「そこそこ」は、「割と」よりも幅広いニュアンスを持っています。
良い意味でも悪い意味でも使われ、状況によって解釈が異なります。
そこそこはカジュアルな言葉です。
彼の成績はそこそこ良くなった
⑬かなり
かなり=「程度が思いのほか大きい」の意味
程度が大きい、程度がはっきりしないが、大きいなどの意味もあります。
「割と」
- 感情: 特に感情的なニュアンスはなく、客観的な事実を述べる場合に使われることが多いです。
「かなり」
- 感情: 驚きや感心、あるいは強い印象を与える場合に使われることがあります。
「割と」と「かなり」の使い分け
- 割と: ある程度満足しているが、完全に満足しているわけではない場合や、
他のものとの比較をしたい場合に使います。 - かなり: 程度が大きいことを強調したい場合や、強い印象を与えたい場合に使います。
かなりはカジュアルな言葉です。
彼の成績はかなり良くなった
⑭けっこう
けっこう=「十分だ、結構だ、まあまあ、そこそこ」の意味
「けっこう」と「割と」は、どちらも「ある程度」という意味を持つ言葉ですが、ニュアンスが異なります。
「けっこう」
- 多様な意味を持つ: 状況や文脈によって様々な意味合いを持ちます。
- 十分だ、結構だ: 何かを頼まれたり、勧められたりした時に、
それ以上は必要ない、または、それくらいで十分だということを表します。 - まあまあ、そこそこ: ある程度満足できるが、完全に満足しているわけではない状態を表します。
- 意外だ、思いのほか: 予想外の出来事や状況に対して、驚きや感心などを表します。
- 十分だ、結構だ: 何かを頼まれたり、勧められたりした時に、
- 丁寧な表現: 何かを断ったり、相手の申し出に対して感謝の気持ちを伝えたりする際に、丁寧な表現として使われることがあります。
「割と」
- ある程度: ある程度、まあまあ、といったニュアンスで、
完全に十分とは言えないが、ある程度は満たされている状態を表します。 - 客観性: 主観的な要素は強いですが、「けっこう」ほど多様な意味を持たず、
比較的客観的な事実を述べる場合に使われることが多いです。
けっこうはカジュアルな言葉です。
彼の成績はけっこう良くなった
⑮ぼちぼち
ぼちぼち=「まあまあ、そこそこ」の意味
「割と」と「ぼちぼち」は、どちらも状況や文脈によって様々な意味合いを持つ言葉ですが、
大きな違いがあります。
割と
- 程度を表す: ある程度、まあまあ、といったニュアンスで、
完全に十分とは言えないが、ある程度は満たされている状態を表します。 - 客観性: 主観的な要素は強いですが、「ぼちぼち」ほど多様な意味を持たず、
比較的客観的な事実を述べる場合に使われることが多いです。 - 比較: 他のものとの比較でよく使われます。「他のケーキと比べて、このケーキは割と軽い」のように、
他のものとの比較で「割と」という言葉が使われます。
ぼちぼち
- 時間や進捗を表す: ゆっくりと、徐々に、そろそろ、間もなくといった、
時間や物事の進捗に関するニュアンスが強い言葉です。 - 主観性: 状況や文脈によって意味合いが大きく変わり、主観的な要素が強い言葉です。
- 日本的な感覚: ゆとりやおおらかさを大切にする日本文化を反映した言葉です。
彼の成績はぼちぼち良くなった
いかがだったでしょうか。
今回は割との言い換え15語!ビジネスなど様々な場面で使える類語も紹介!でした。
比較的フォーマルでもカジュアルでも対応できそうな言葉が多い印象ですが
時と場合によって正しく使い分けましょう。