今回は「よろしくお願いします」の言い換え表現を紹介します!
「よろしくお願いします」は相手への依頼や挨拶・メールなどの締め括りで用いるフレーズです。
この言葉は、日常的にもよく耳にするため、カジュアルな表現といって良いでしょう。
この記事では「よろしくお願いします」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
よろしくお願いしますとは?意味は「相手に対して好意を示す言葉」
「よろしくお願いします」の意味=相手に対して好意を示す敬語表現
「よろしく」は形容詞「よろし」の連体形で「良い」よりも少し程度が下がる意味合いです。
「ほどよく」「適度に」「大体良い」といったニュアンスで、お願い事を聞いてもらうときに使います。
まだまだ未熟者ですが、よろしくお願いします。
よろしくお願いしますの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずはよろしくお願いしますのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①懇願申し上げます
懇願申し上げます=「よろしくお願いします」のより強制感を強めた言い方
「懇願」は「コンガン」と読み、緊急性の高い状況下での依頼に用いられます。
会話の中で「コンガン」は聞き取りにくいので、口頭より文書で用いるのが自然でしょう。
「よろしくお願いします」より、強制度があがりますが目上の相手へ使っても失礼のない表現です。
本件は火急を要する内容となりますので、迅速なご対応を懇願申し上げます。
②よろしくお願い申し上げます
よろしくお願い申し上げます=「よろしくお願いいたします」をさらに丁寧にした言い方
主に書面で最上の礼儀を尽くす際に用いると良いでしょう。
面と向かって「申し上げます」と口にするにはかしこまりすぎです。
代表挨拶やスピーチ・祝辞など、大勢の前での言葉を述べるような場面なら適当でしょう。
至らない点も多くお恥ずかしい限りですが、よろしくお願い申し上げます。
③何卒よろしくお願いいたします
何卒よろしくお願いいたします=強く依頼の気持ちを強く込めた言い方
「何卒」は「なにとぞ」と読みます。
「どうか」「どうぞ」「なんとか」などをフォーマルにした言い方と考えると良いでしょう。
強調することで依頼やお願いの重要度が増す印象になります。
会話でも文章でも使われることばです。
まだまだ未熟者ですが、何卒よろしくお願いします。
④よろしくお取り計らいのほどお願い申し上げます
よろしくお取り計らいのほどお願い申し上げます=ほどよく適切に処理して欲しいという依頼の表現
依頼やお願いの言い方としては、非常に丁寧でビジネス向きです。
相手方がなんらかの処理を伴う依頼をしたときに使う言い回しが自然でしょう。
請求書をお送りいたしましたので、よろしくお取り計らいのほどお願い申し上げます。
⑤ご査収くださいますようお願い申し上げます
ご査収くださいますようお願い申し上げます=「内容をよく確認してお受け取りください」という意味
ご査収の「査」はよく見る・明らかにする、また「収」は収める・取り込むという意味を持ちます。
この2字を組み合わせて「よく確認して収めること」を「お願い」するときに用います。
領収書や請求書など、誤りがあると処理ができないものを渡す際や企画書・提案書のように隅々まで目を通して欲しい書類の提出時に添えると良い言葉です。
領収書を添付いたしましたので、ご査収くださいますようお願い申し上げます。
⑥~していただければ幸いです
~していただければ幸いです=「依頼やお願いを快く対応してくれたら嬉しい」という意味
「よろしくお願いします」よりも相手の都合を優先した依頼の形です。
「幸いです」は敬語でありながら柔らかい雰囲気を持つ、会話に適した表現と言えるでしょう。
依頼やお願いごとをするかどうかは相手に判断を委ねる形となります。
「相手が決めて良い」というニュアンスなので、相手方が「やらない」と判断する場合もあります。
必ず行動して欲しい場合の依頼には不向きなため注意しましょう。
まだまだ未熟者ですが、ご指導いただければ幸いです。
⑦~していただければ幸甚です
~していただければ幸甚です=「〜していただければ幸いです」を文語でよりフォーマルにした言い方
「幸いです」は口語的でメールや文書では幼い印象を与える場合があります。
フォーマルな文章では「幸甚です」としたほうが、適切でしょう。
まだまだ未熟者ですので、ご教示いただけましたら幸甚に存じます。
⑧ご検討のほどお願いいたします
ご検討のほどお願いいたします=判断や考慮などを依頼するときの言い回し
目上の人や取引先などに、何かを選んでもらう場合や判断を委ねる際に依頼の言葉として用います。
会話でも文章でも使えるフォーマルな表現です。
頭に「何卒」や「よろしく」をつけたり「お願い申し上げます」と文末を変えたりするとより丁寧な印象になるでしょう。
弊社が提案するプランは以上となりますので、ご検討のほどお願いいたします。
⑨ご一考いただけましたら幸いです
ご一考いただけましたら幸いです=こちらの提案などについて「検討・考慮してもらえたら嬉しい」という意味
「ご一考」は「一度考えてみること」を丁寧に表現した言葉です。
提案したものの、返事の色があまり良くない場合などに「一度じっくり考えてみてほしい」といったニュアンスで使うのが適当でしょう。
今回弊社の提案した企画についても、ご一考いただけましたら幸いです。
よろしくお願いしますの”カジュアル”な言い換え・類語!
よろしくお願いしますのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑩いつもありがとうございます
いつもありがとうございます=「日頃から感謝しています」という意味
ビジネスシーンでのメールや手紙などは「よろしくお願いいたします」と締めることが多いでしょう。
何度もやりとりをしているなかでいつも同じ締め言葉では、つまらない印象になりますよね。
「よろしくお願いいたします」の代わりに感謝を述べて締めるのも好印象でおすすめです。
取引先でもフランクに接することができる間柄の方や、社内の近しい上司や先輩などへの使用が望ましいでしょう。
まだまだ未熟者な私をご指導いただき、いつもありがとうございます。
⑪よしなにお願いします
よしなにお願いします=「依頼に関して良い具合にしてほしい」という意味
「よしなに」は「良いように」「ちょうどよく」「適切に」といった意味を持つ言葉です。
意味合いは「よろしく」と大差ありませんが、古くから残る大和言葉の一つで現代に使う人は少数派。
年配の方や伝統ある芸事に心得がある人が使うことも多く、上品ではんなりとした雰囲気になります。
昭和世代のサラリーマンは「よしなに」の一言だけで使っていたこともあるそうですよ。
世間知らずの息子ですが、どうぞよしなにお願いします。
⑫一緒に頑張りましょう
一緒に頑張りましょう=「あなたを全面的にバックアップするのでよろしくお願いします」という意味を込めた表現
主に後輩や部下の育成指導を担当したときに用いると良いでしょう。
「よろしくお願いします」のみでは固く冷たい印象に取られかねませんが「一緒に頑張りましょう」と言うと温かく迎合する雰囲気になります。
「よろしくお願いします」と併せて使うと良いですね。
私があなたの教育係となりましたので、これから一緒に頑張りましょう。
⑬良きようにお取り計らいください
良きようにお取り計らいください=「ちょうど良い感じで処理してください」という意味
さじ加減は相手にまかせながら、こちらにも都合の良い形に収めて欲しいときの表現です。
目上の人に使うには失礼にあたるので、同等または目下の相手へ使うのが適切な言い回しです。
まだまだ一人前には程遠いですが、良きようにお取り計らいくださればありがたく存じます。
⑭よろしく頼みます
よろしく頼みます=「よろしくお願いします」をやや粗末にした言い方
「頼む」を少しばかり丁寧にしていますが「お願いします」に比べればラフな表現になっています。
年上や目上の方への使用は避け、目下の人間に用いるのが妥当です。
世間知らずの息子ですが、よろしく頼みます。
⑮くれぐれもよろしくお願いします
くれぐれもよろしくお願いします=何度も念を押したニュアンスの依頼の仕方
「くれぐれも」がつくと、相手に対して懇願したり忠告したりする言い回しになります。
ミスや不手際がないように念押しするような印象になるので、目上の方や取引先に使うのは失礼にあたります。
部下や目下の人に使う場合でも、やや冷たい印象になるので抑揚や表情など工夫が必要です。
文章で使ってしまうと、相手はあまり良い感情を抱かないでしょう。
彼は将来有望な新人ですので、くれぐれもよろしくお願いしますね。