今回は「座して待つ(ざしてまつ)」という言葉について解説します!
「座して待つ」とは、何もせず、ただじっとして待つという意味の言葉です。
「今できることは座して待つのみだ」みたいに使うよ!
三国志で有名な諸葛孔明の「座して死を待つよりは、出て活路を見出さん」という言葉が語源とされています。
この記事では「座して待つ」という言葉の詳しい意味や由来、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
座して待つとは?意味は「何もせず、ただじっとして待つ」
「座して待つ」の意味=何もせず、ただじっと座って待つ。
座して待つとは何もせず、ただ静かに座って待つという意味の言葉です。
この「座して」には「じっとして」や「座って」という意味があります。
また、元々は「座して死を待つ」という言葉があり、そこから「死」を外してできた言葉とも言われているようです。
「死」という強烈な意味の表現を避けて、現在では「座して待つ」と使われているそうです。
これにより、本来持っていた「傍観する」や「黙って見過ごす」といった意味合いに加えて、「忍耐強くじっと座っている」といった意味合いも持つようになったそうです。
静かにじっと待つってことなんだね!
座して待つの由来や語源は「諸葛孔明の残した言葉」
「座して待つ」の由来、語源=諸葛孔明の残した「座して死を待つよりは、出て活路を見出さん」という言葉
三国志時代の蜀の武将であり政治家である諸葛孔明の「座して死を待つよりは、出て活路を見出さん」という言葉が語源とされています。
詳しくは、諸葛孔明が「後水帥(こうすいし)の表」の中で述べた、「惟坐而待亡、孰與伐之(ただざしてほろぶるをまつ、おのれをうつるにいずれぞ)」という一文で、「座して死を待つよりは、出て活路を見出さん」と訳すことができます。
「座して死を待つ」とは、「戦などにおいて戦おうとはせず、ただじっと死を待つ」という意味ですが、諸葛孔明は弟子に対して教えを説く際に、「ただじっとして死を待っているくらいならやるべきことをやり、生き延びるための活路を見出すべきだ」という意味合いでこの言葉を使ったとされています。
あの有名な諸葛孔明の言葉が由来なんだね!
座して待つの使い方・例文
「座して待つ」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
何かアクションを起こしたほうがいい場合の使い方です。
先方にこの提案を飲んでもらうにはどうしたら良いのでしょうか。
座して待つより行動あるのみ!
打開策をみんなで練っていきましょう!
使用例②
何もせずにいたほうがいい場合の使い方です。
昨日から考えに考えているんだけど、いい案が思い浮かばないのよ。
今は座して待つことが得策かもしれませんね。
使用例③
「座して待つ」を目的語として使う場合です。
子供の合否が心配で何をしても落ち着かず、ぞっとそわそわしてしまうわ。
大丈夫。結果を座して待つとしよう。
座して待つの類義語や言い換え、対義語
座して待つの類義語と対義語についても見ていきましょう!
座して待つの類義語や言い換え
座して待つの類義語や言い換えとしては下記のものがあります。
座視する
黙ってみて手出しをしないことを意味します。
座視するよりも行動あるのみ!
看過する
分かっていながら放っておくこと、見逃すことを意味します。
こんな時はいったん看過することも必要ではないですか。
手をこまねく
何もせずに傍観しているという意味の言葉です。
手をこまねいて待つとしよう。
座して待つの対義語
座して待つの対義語としては下記のものがあります。
挑戦する
困難なことに挑むことを指します。
打開策を練って挑戦する必要があるかもしれない。
介入する
当事者以外が首を突っ込むこと、干渉することを指します。
僕もその件に介入していいでしょうか。
詮索する
あれこれ細かく憶測することを表します。
詮索しても仕方ない。ゆっくり待とう。