あなたの言い換え15語！ビジネスでも使える表現や類語を紹介！

今回は「あなた」の言い換え表現を紹介します！

「あなた」は相手を尊重して指した二人称の人代名詞です。

この言葉は、ややカジュアルな言葉に分類され、かしこまった場面ではあまり使用しません。

この記事では「あなた」の言い換えの中から、ビジネスシーンで失礼のない呼び方を中心に、様々な場面で使える言葉を15語紹介しています！

興味がある方は記事の続きへどうぞ！

あなたとは？意味は「きみ」の軽い尊敬語

「あなた」の意味＝「きみ」の軽い尊敬語

「あなた」を意味する二人称には、面と向かって使うのは失礼にあたる言葉や、古語や物語でしか見聞きしないような呼び方も多いといえます。

ひらがなで「あなた」と表記するのが一般的ですが、相手が女性の場合は「貴女」、男性の場合は「貴男」と書き「貴方」は男女問わず用いられます。

あなたの”フォーマルな”言い換え・類語！ビジネスやレポートで使える言葉を紹介！

まずはあなたのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。

ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。

①〇〇様

〇〇様＝相手の名前に「様」と敬称をつけて呼ぶ

相手が客の場合はもちろん、ビジネスパートナーであっても使えます。

また同じ職場にいる同僚や上司・部下に対して書面で用いることも多く、二人称「あなた」を言い換えた呼び方の中で最も使いやすく、失敗が少ないでしょう。

②あなた様

あなた様＝「あなた」に、より敬意を表した丁寧な呼び方

主に相手の名前がわからない状況での会話シーンで用いられます。

一斉送信を連想させテンプレートのような印象になるため、文面で使う場合には注意が必要です。

会話でも少し堅苦しい言い方に聞こえやすいので、思い切ってお名前を聞いて呼んだ方が得策でしょう。

③貴台

貴台＝手紙など文面で最上の敬意を払った呼び方

「きだい」と読みます。

ビジネス文書で用いられる「あなた」を最上級に敬った呼び方です。

目上の方に使うと良いでしょう。

④貴殿

貴殿＝手紙など文面で対等な相手に敬意を払った呼び方

「きでん」と読みます。

ビジネス文書で用いられる「あなた」を敬った呼び方です。

自分と同等または目下の人に使うと良いでしょう。

⑤お客様

お客様＝自分にとって相手がもてなすべき客であるときの呼び方

自分が販売員や営業職に就いていて、相手がサービスを享受する側であるなら「あなた」ではなく「お客様」と呼ぶべきでしょう。

「お客様」よりも名前をストレートに呼んで差し上げた方が、相手には間違いなく好印象です。

⑥ご担当者様

ご担当者様＝仕事やイベントなどでの担当者を指す呼び方

主にメールやネットでの問い合わせなど、相手の個人名がわからないときに使うと良いでしょう。

やりとりする会社や団体は知っていても、メールや手紙を受け取って対応する担当者とその役職がわからないケースはしばしば起こり得ます。

「〇〇社 御中」のみではなく「〇〇社 御中　ご担当者様」と連名の形を取ることで、より丁寧な印象を与えられます。

⑦御社

御社＝相手の会社の意向や意志も含めて、口頭で相手を指す呼び方

「あなたの会社」を、丁寧に言い換えた話し言葉での呼び方です。

ビジネスの取引や打ち合わせでは、お互いに会社を代表している立場であるため「あなたの意向」が「あなたの会社の意向」と同義であるケースが多いでしょう。

「あなたはどう思いますか？」との質問には「あなたの会社の意向を聞かせて欲しい」というニュアンスが含まれるのが常です。

商談や契約などの会話シーンでは担当者個人を指すより「御社」と呼ぶと良いでしょう。

⑧貴社

貴社＝相手の会社の意向や意志も含めて、文面で相手を指す呼び方

御社の書き言葉バージョンです。

メールやFAX・書面で「御社」とは書きません。

書き言葉では「貴社」を使うのが正しいため注意しましょう。

あなたの”カジュアル”な言い換え・類語！

あなたのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。

ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。

⑨〇〇さん

〇〇さん＝相手の名前に敬称の「さん」をつけた呼び方

「〇〇様」に比べてカジュアルな呼び方ですが「あなた」より温かみがあり好印象になります。

相手が自分の名前をしっかり覚えているとわかると、大抵の場合は嬉しいものです。

⑩きみ

きみ＝男女問わず使え、同等または目下の立場の人を指す二人称

古来は最上の敬意を込めた表現であり、一昔前では男性が女性に対して使うことが多い呼び方でした。

しかし昨今では男女問わず用いられています。

「あなた」よりは軽く「お前」よりは丁寧な呼び方と言えるでしょう。

⑪そちら

そちら＝相手とその周辺や所属をおおまかに指した呼び方

相手個人に加え、相手の家族や職場・グループなど周囲の環境を含めた呼び方です。

「そちら様」といった言い方もあります。

しかしビジネスシーンではややくだけた印象になり、カジュアルな会話の中では堅苦しく感じるでしょう。

義理の家族や遠縁の親戚などを相手にする場合に使いやすいです。

⑫お宅様

お宅様＝家や法人など相手の所属先の集団を対象に指す呼び方

「そちら」とニュアンスはかなり近いです。

関東圏や東日本では一見横柄で相手を見下した印象を受けますが、

関西圏ではむしろ相手を上に見ていないと出てこない呼び方です。

西のルーツを持たない人が使う「おたく」は少なくとも対等か、場合によっては見下していると捉えて良いでしょう。

上下関係にもよりますが、お客様や取引先に対して使うのは避けた方が良いでしょう。

自分からは使わない方が無用のトラブルを避けられますが、相手が使ったとしても悪気はないと考えるのであまり気にしないことです。

⑬そっち

そっち＝会話が久しぶりである場合や遠方の相手に対する呼び方

「そちら」をカジュアルにした呼び方です。

親戚や友人同士など近しい間柄で用いられる呼称ですが、頻繁に会うような距離感では使いづらいでしょう。

物理的には離れていますが、心の距離はかなり近いことがわかる呼び方です。

⑭u

u＝ネット上の英文において「You」の略書

英語の二人称「You」を短く表記したネットスラングの一種です。

「You」を「u」1文字に変えるだけで友達同士でやりとりするようなカジュアルでフランクな文面になります。

またYouのbe動詞「Are」は同じように「r」と略されるので「Are you OK?(大丈夫ですか？) 」は「r u OK?」のような表記になります。

⑮あんた

あんた＝あなたのくだけた呼び方

地域により印象が変わります。

東日本では見下したような聞こえになりますが、西日本では親しみやすい呼び方に感じる人が多いです。

使う時は相手との関係の見極めが肝心でしょう。

反対に相手が自分を「あんた」と呼んだとしても、それだけで目くじらを立てずに前後の文脈や言い回しから相手の意図を汲み取るのが理想的です。

関西弁以外では敬語がなかなか似合わない、とてもフランクな呼び方と言えるでしょう。