今回は「タガメ女」という言葉について解説します!
「タガメ女」とは、夫の給料を吸い尽くす女という意味の言葉です。

「彼女はタガメ女だ」みたいに使うよ!
東洋史学を研究する深尾葉子教授の著書が発祥です。
この記事では「タガメ女」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
タガメ女とは?意味は「夫の給料を吸い尽くす女」
「タガメ女」の意味=夫の給料を吸い尽くす女
タガメ女とはタガメのようにパートナーの収入を吸い尽くすという意味の造語です。
タガメ女は、幸せになるためにはお金が自由に使える生活が必要という考え方を持ち、夫や恋人を縛りつけて給料を吸い尽くします。
また、周りから幸せそうに見えるよう、アピールするのが目的であるため、収入に対して極端に低いお小遣いや行動の制限(門限など)を夫に強要することもあります。
そして、相手への愛情もないのが特徴。
夫をATM扱いしたり、行動制限があるなど、「鬼嫁」とよく似た言葉です。
言葉の意味としては、かなりネガティブな意味ですね。
タガメ女と呼ばれる人は、お金目的の結婚願望が強く、結婚後は専業主婦になります。そのような女性は向上心がなく、見栄を張ることが上手いです。
しかし、幸せな生活を送っているように見えても、前述したように愛情がないため離婚してしまう人も少なくありません。
このような結末を迎えた人に対して「タガメ女の悲惨な結末」と揶揄されることがあります。
では、タガメ女はどのように生まれたのでしょうか。
日本社会には、結婚したら専業主婦になるのが当たり前、女性は家事手伝いでもいいという偏見が奥底に眠っています。その偏見が女性たちの心を踏みにじり、愛情よりも金という考え方にしたことが「タガメ女」が生まれた要因と言えます。
結婚して主婦となり家庭に閉じ込められて孤独と寂しさ、閉塞感が募り夫に優しくなれなくなった妻は、夫が金づる的な者にしか見えなくなっていきます。
こうして、夫も妻も一緒に不幸になっていくのかもしれません。



パートナーを縛り付けて吸い尽くすんだね!
タガメ女の発祥や元ネタは「東洋史学を研究する深尾葉子教授」
「タガメ女」の元ネタ、発祥=東洋史学を研究する深尾葉子教授
東洋史学や社会生態学などを研究する、大阪大学大学院准教授深尾葉子により、『日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体』で提唱された造語です。
関連する著書に、2013年に講談社α新書から出版された『日本の社会を埋め尽くすカエル男の末路』があります。
本書は発売前から話題を呼び、インターネット内で賛否両論の意見が飛び交い「タガメ女」という言葉が広まりました。
しかし、ネガティブな言葉のため、マスメディアでは使われない言葉となっており、使い方には注意が必要です。
タガメとは、池や沼、水田や河川といった場所に生息する、日本最大級のカメムシ目の水生昆虫のこと。
タガメには、餌となるカエルなどを鎌のような前脚で捕まえて口吻(こうふん)と飛ばれる、針状の口を突き刺し、そこから消化液を注入することで餌の動きを止めながら、液状化した肉を吸うという特徴があります。
この「相手の自由を奪いながら、養分を吸いつくす」というタガメの捕食行動が、専業主婦などの立場から働いているパートナーの行動を制限し、その収入は自分の懐に収めるという女性の行動に当てはめられ「タガメ女」と提唱されました。
タガメ女にはもう一つ意味があります。
それは、男を「箍(たが)」にはめて搾取するという意味の「箍女」です。
箍とは、円形状の樽や桶を外側から固定する輪のことで、収入や社会的地位のある男性を捕獲し縛り付ける様子を揶揄する意味で使われます。
一方でタガメ女に食い尽くされる男性を「カエル男」と呼びます。タガメの主な餌のカエルを比喩して、「タガメ女とカエル男」としているのです。



タガメの残酷な捕食行動が元になってるんだね…
タガメ女の使い方・例文
「タガメ女」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
夫を縛り付けて、収入を吸い尽くします。



結婚してお小遣い制になったんだけど…全然貰えないんだよね



そ、それは奥さんはタガメ女なのでは…
使用例②
旦那のお金でママ友と豪快に遊んだり、買い物する女性に使います。



ママ友にね、ブランド品をしょっちゅう買ってる人がいるの。
その人、働いてないんだけどねえ



旦那さんのお金を吸い尽くすタガメ女だね
使用例③
「専業主婦=タガメ女」という偏見を持たれることも多くあります。



専業主婦って、暇なイメージあるよね。肩身狭いなあ



タガメ女とか言われるけど、働きながら家事・育児するのは大変なのよ
タガメ女の類義語や対義語
タガメ女の類義語と対義語についても見ていきましょう!
タガメ女の類義語
タガメ女の類義語としては下記のものがあります。
鬼嫁
夫を尻にしいて、全く顧みない妻のこと。



うちのは鬼嫁で、下手なことはできないよ
タガメ女の対義語
タガメ女の対義語としては下記のものがあります。
カエル男
タガメ女の夫。搾取に無抵抗な男性。



隣のお家の旦那さんはカエル男なのかしら
タガメ女の豆知識・ちょっといい話
タガメ女を、もっと面白く知れる小話を紹介します。
怖いイメージの元になった「タガメ」は絶滅危惧種
比喩の元になった昆虫のタガメは、現実には数を減らし続けている絶滅危惧種です。
環境省のレッドリストでは絶滅危惧II類に指定され、水田の減少や農薬、乱獲などが原因で東京・神奈川・石川・長野ではすでに姿を消したとされています。2020年には希少野生動植物種にも指定されました。



怖い言葉の元になった虫が、今は守られる立場だなんて意外だね。
提唱した深尾葉子教授は、本来は中国研究の専門家
「タガメ女」を提唱した深尾葉子教授の本来の専門は、中国・黄土高原の農村や環境問題を研究する社会生態学です。
長年にわたり中国内陸部の農村へ通い、人と環境の関わりを調査してきた研究者が、日本の男女関係を昆虫にたとえて書いた一冊が「タガメ女」という言葉を生んだことになります。



専門とは違う切り口の本が、ここまで話題になったんだね。
昆虫にたとえた俗語は「タガメ女」だけじゃない
相手を利用し尽くす女性を昆虫にたとえる俗語には「カマキリ女」もあります。
交尾後にオスを食べることがあるカマキリのメスの習性から生まれた表現ですが、実際にオスが食べられる割合は10%以下という調査結果もあり、イメージほど頻繁ではないようです。



虫のイメージだけが独り歩きしている面もあるんだね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。「タガメ女」の意味や背景を知ったうえで、言葉との付き合い方の参考にしてください。