今回は「傍若無人」の言い換え表現を紹介します!
「傍若無人」は人のことなどまるで気にかけないさまを表す言葉です。
この言葉は、どの場面でも使用することができる汎用性の高い言葉です。
この記事では「傍若無人」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
傍若無人とは?意味は「自分勝手に振る舞う」
「傍若無人」の意味=自分勝手に振る舞うこと
人のことを批判したり、軽蔑したりする場合に使用される四字熟語です。
どちらかといえばネガティブな印象を与える言葉といえます。

彼の傍若無人な態度のせいで、取引先の人を怒らせてしまった
傍若無人の”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは傍若無人のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①厚顔無恥


厚顔無恥=「厚かましく恥知らずなさま、他人の迷惑などかまわずに自分の都合や思惑だけで行動すること」の意味
「無恥厚顔」とも言いますが、「厚顔無恥」が一般的です。
周りの目を気にすることなく、批判されても気にかけないような人に対して使用します。



彼の厚顔無恥な態度は、いつも誰かしらを怒らせている気がする
②不作法(ぶさほう)


不作法=「礼儀作法に外れていること、またそのさま」の意味
「無作法」と表記されることもあります。
礼儀を欠いた言動やマナー違反になるような行為を指して使用されます。



彼の不作法な行為に、上司は怒りをあらわにしている
③無遠慮(むえんりょ)


無遠慮=「遠慮をせず、好きなように振る舞うこと、またそのさま」の意味
達慮がなく図々しい人物、様子に対して使用されます。



彼はいつも無遠慮な態度をするせいで、怒られてばかりいる
④不躾(ぶしつけ)


不躾=「礼を欠くこと、不作法なこと、またそのさま」の意味
礼儀を欠いた失礼な態度をとることに対して使用されます。
「無作法」と表記されることもあるようですが、「不作法」が一般的に用いられ ます。
「不作法」と同じニュアンスで使用されることの多い言葉です。



取引先で見せた彼の不躾な態度に、怒りが抑えきれない
⑤烏滸がましい(おこがましい)


烏滸がましい=「身の程をわきまえない、いかにもばかばかしい」の意味
ビジネスシーンなどでは、謙虚な姿勢を表現する際に使用されることもあります。
厚かましい様子や図々しいさまを表現した言葉です。



彼の烏滸がましい態度に、上司は怒りを抑えられないようだ
⑥手前勝手(てまえがって)


手前勝手=「自分の都合のいいようにばかり考えたり行動したりすること、またそのさま」の意味
「自分勝手」と同じ意味を持ちますが、「手前勝手」は相手をへりくだった言い方になるため丁寧な印象を与えることができます。
ビジネスやフォーマルなシーンでも使用することのできる言葉です。



「手前勝手な意見ですが」と前置きしたにもかかわらず、上司を怒らせてしまった
傍若無人の”カジュアル”な言い換え・類語!
傍若無人のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑦不遜(ふそん)


不遜=「へりくだる気持ちがないこと、思いあがっていること、またそのさま」の意味
謙虚な様子がなく、相手を見下したような態度に対して用いられます。



彼はいつも不遜な態度をとるせいで、怒られてばかりいるようだ
⑧エゴイスティック


エゴイスティック=「自分勝手なさま、利己的、利己主義者」の意味
「エゴイスチック」と表記されることもあります。
我がままで好き勝手に振る舞うさまを表します。



彼は怒られたことに対して抗議しているが、そのエゴイスティックな態度に呆れられている
⑨我が強い


我が強い=「強情である、いじっぱりである」の意味
周囲の意見に耳を貸すことなく、自分の意見を押し通そうとするような人物や様子に対して使用されます。
「意志が強い」「主体性がある」などポジティブな言葉も似たような意味にはなりますが、これらにはネガティブな要素は含まれていません。
相手の意見を聞くことのない態度や、周囲への配慮に欠けるような行動が含まれることがあれは上記の言葉を当てはめるのはふさわしくないでしょう。



我が強い彼は、先輩の態度が気に入らないとよく怒っている
⑩一方的


一方的=「一方だけに偏るさま、相手を考慮しないで自分の側の都合だけによるさま」の意味
先方の意見を聞かずに、自分の意見を無理やり押し付けるような行為を指します。
自分だけの都合で物事を図るさまです。



彼の一方的で勝手な態度に、怒りを通り越して呆れてきてしまった
⑪野放図(のほうず)


野放図=「人を人とも思わない図々しい態度、際限のないこと」の意味
横柄な性格や態度をする人物や様子に対して使用します。



彼の野放図な態度に、上司の怒りが爆発した
⑫図太い


図太い=「大胆でちょっとやそっとではびくともしない、また非常に図々しい」の意味
神経が太く、物怖じしないような性格の人や様子を指す場合に使用されます。
似た言葉で「図々しい」という語もありますが、「図太い」よりもマイナスなイメージを与えやすいです。



怒られているにも関わらず、飄々とした態度をとる彼の図太さはあ る意味羨ましい
⑬わがまま


わがまま=「自分の思い通りに振る舞うこと、またそのさま」の意味
「手前勝手」と似たような意味を持ちますが、カジュアルな印象の強い言葉であるためフォーマルなシーンには向きません。
なんでも自分の思い通りになるよう行動することを指します。



彼は幼い頃からわがままで、今でも周囲に怒られているらしい
⑭生意気


生意気=「自分の年齢や能力を考えず、出過ぎた言動をすること、またそのさま」の意味
でしゃばりでわがままな様子を指し示すことが多い言葉です。
目上の人に対して大きな態度をとったり、偉そうにしていると「生意気 だ」と目をつけられてしまいます。



彼の人を馬鹿にするような言葉選びのセンスには、怒りを覚える
⑮猪口才(ちょこざい)


猪口才=「小生意気なこと、こざかしいこと、またそのさまやそのような人」の意味
直訳すると「猪口=わずかな」、「才=才能」という組み合わせから「わずかな才能」という意味です。
このことから「わずかな才能しかないのに生意気だ」という意味合いで使用されるようになりました。
日常で使用することは多くはありませんが、漫画などの物語の中では時折目にする言葉です。



「あいつは大したことはできないくせに、猪口才で気に食わない」と彼は怒っていた
傍若無人の豆知識・ちょっといい話
「傍若無人」を、もっと面白く知れる小話を紹介します。
出どころは『史記』の刺客の物語
「傍若無人」は、中国の歴史書『史記』の刺客列伝に登場する荊軻(けいか)の逸話から生まれた言葉です。
荊軻は、筑(ちく)という楽器の名手だった高漸離(こうぜんり)と町なかで酒を飲み、歌っては泣き、まわりに人がいないかのように騒いだと記されています。この「まるで傍らに人がいないかのよう」という描写が、そのまま四字熟語になりました。



二千年以上前の刺客のエピソードが元だったんですね。
読み下すと「傍らに人無きが若し」
漢文として読むと「傍(かたわ)らに人無きが若(ごと)し」となります。
「若」はここでは「わかい」ではなく「〜のようだ」を表す字で、そばに人がいないかのようだ、という意味になります。もともとは「旁若無人」と書かれ、のちに「旁」が同じ音の「傍」に置き換わって今の形に落ち着きました。



一字ずつ意味をたどると、こんなに情景が浮かぶんですね。
似た言葉「厚顔無恥」「我が物顔」との違い
傍若無人は「周りを気にせず勝手に振る舞う様子」に重心があります。
「厚顔無恥」は恥を恥とも思わない態度、「我が物顔」は自分の物のように遠慮なくふるまう様子を指します。どれも自分本位ですが、傍若無人は「他人の目そのものを気にしない」点が特徴で、態度の中身に合わせて選ぶと伝わり方が変わります。



近い言葉でも、どこを強めたいかで選び分けたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。場面に合う言い換えが見つかれば幸いです。