今回は「抜ける」の言い換えや類語を紹介します!
「抜ける」とは、集団から離れる・通り過ぎる・欠ける・状態を脱する・飛び抜けるなど、多くの意味をもつ言葉です。

今日は早めにプロジェクトを抜けますね。
とても便利な言葉ですが、意味の幅が広いぶん、そのままでは伝えたい場面があいまいになりがちです。
意味に合った言い換えを知っておくと、離脱・通過・欠落・脱出のどれなのかを、はっきり伝えられます。
この記事では「抜ける」の言い換えを15語紹介しています!気になる方は記事の続きへどうぞ!
抜けるの“フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスや文章で使える言葉を紹介!
まずは、抜けるのフォーマルな言い換え・類語を紹介します。
離れるのか、通り過ぎるのか、欠けるのか。意味ごとに言葉を選ぶと、文章がぐっと正確になります。
①離脱する(集団から離れる)


離脱する=列や集団から離れて抜けるという言葉
離脱するは、参加していた集団や活動から、途中で離れて抜けるときに使う言葉です。
会議やプロジェクトを途中で抜ける場面を、かたく伝えられます。



所用のため、本日は途中で離脱いたします。
②脱退する(組織を抜ける)


脱退する=所属していた団体から正式に抜けるという言葉
脱退するは、加入していた団体やグループから、正式に籍を抜くときに使う言葉です。
サークルや組合などを正式にやめる場面に向いています。



方針が合わず、グループを脱退することにしました。
③退会する(会員をやめる)


退会する=会やサービスの会員を抜けるという言葉
退会するは、会員として登録していた会やサービスから、抜ける手続きを表す言葉です。
会員制サービスやオンラインの登録をやめる場面で使えます。



利用しなくなったので、先月で退会しました。
④欠落する(情報が抜ける)


欠落する=あるべきものが抜け落ちるという言葉
欠落するは、必要な情報や要素が抜け落ちて、足りなくなっている状態を表す言葉です。
資料やデータに不足がある、と硬く指摘したいときに合います。



申込書の一部に、記入の欠落が見られます。
⑤漏れる(記載が抜ける)


漏れる=入れるべきものがこぼれ落ちるという言葉
漏れるは、リストや手続きから、入れるべき項目がこぼれ落ちてしまうときに使う言葉です。
「名前が抜ける」を、ビジネスらしく言い換えられます。



送付先リストから、一社漏れていました。
⑥通過する(場所を抜ける)


通過する=ある場所を通り抜けるという言葉
通過するは、トンネルや地点などを、止まらずに通り抜けるときに使う言葉です。
「トンネルを抜ける」のような移動の場面を、かたく述べられます。



列車は、まもなく長いトンネルを通過します。
⑦突破する(難所を抜ける)


突破する=困難を押し切って抜けるという言葉
突破するは、難所や障害を、勢いよく押し切って抜けるときに使う力強い言葉です。
難関や苦境を乗り越える場面を、いきいきと伝えられます。



厳しい予選を突破して、本戦に進みました。
⑧脱却する(状態を抜ける)


脱却する=好ましくない状態から抜け出すという言葉
脱却するは、不調や古い考えなど、好ましくない状態から抜け出すときに使う言葉です。
スランプや慣習から抜ける場面を、前向きに述べられます。



長い不振から脱却して、調子を取り戻しました。
⑨解消する(疲れが抜ける)


解消する=たまっていたものがなくなるという言葉
解消するは、疲れやストレスなど、たまっていたものがなくなる様子を表す言葉です。
「疲れが抜ける」を、健康や生活の話題でかたく言い換えられます。



ゆっくり眠れば、疲労はかなり解消します。
⑩抜きん出る(飛び抜けて優れる)


抜きん出る=まわりより一段すぐれて抜けるという言葉
抜きん出るは、まわりの中から一段とすぐれて、頭一つ抜けている様子を表す言葉です。
「実力が飛び抜けている」を、引き締まった調子で伝えられます。



彼の企画力は、同期の中でも抜きん出ています。
抜けるの“カジュアルな”言い換え・類語!会話で使える言い方も紹介!
続いて、抜けるのカジュアルな言い換え・類語を紹介します。
会話では、その場を離れたり、ぼんやりしたりする「抜ける」を、軽い言葉で言い表せます。
⑪抜け出す(こっそり離れる)


抜け出す=その場をそっと離れるという言い方
抜け出すは、いる場所や状況から、そっと、または思い切って離れる様子を表す言葉です。
会の途中で離れる場面でも、状態から脱する場面でも使えます。



ちょっと会場を抜け出して、電話してくるね。
⑫先に帰る(先に抜ける)


先に帰る=ほかの人より早くその場を離れる言い方
先に帰るは、「お先に抜けます」を、もっと分かりやすく伝える日常の言い方です。
飲み会や残業で、自分だけ先に切り上げるときに使えます。



用事があるから、今日は先に帰るね。
⑬すり抜ける(すきまを抜ける)


すり抜ける=せまいすきまを身をかわして抜ける言い方
すり抜けるは、人混みやすきまを、体をかわしながらうまく抜けていく様子を表します。
混雑や障害を、身軽にかわして進む場面にぴったりです。



人混みをすり抜けて、なんとか電車に間に合ったよ。
⑭ぼんやりする(間が抜ける)


ぼんやりする=肝心なところが抜けて、しまりがない言い方
ぼんやりするは、「間が抜ける」に近く、肝心なところが抜けて気が緩んだ様子を表します。
うっかりした失敗を、自分でやわらかく言いたいときに合います。



鍵を持たずに出るなんて、ぼんやりしていたよ。
⑮抜群(飛び抜けている)


抜群=群を抜いてとびきりすぐれている言い方
抜群は、まわりと比べてとびきりすぐれている様子を、ひとことで言い表す言葉です。
「センスが飛び抜けている」を、会話で気軽にほめたいときに使えます。



あの人、運動神経が抜群だよね。
抜けるの豆知識・ちょっといい話
抜けるを、もっと面白く知れる小話を紹介します。
「間が抜ける」は音楽や演劇の「間」が由来
「間が抜ける」の「間」は、もとは邦楽や舞踊、演劇で大切にされる、音と音のあいだの休止のことです。
演奏や演技で、その大事な拍子がぬけてしまうと調子が狂うことから、肝心なところが抜けて、まのびした様子を指すようになったといわれます。「マヌケ」の語源も、ここにつながっています。



「マヌケ」って、音楽の「間」が抜けることだったんだ。
「抜ける」がつく言葉は気持ちもよく表す
「気が抜ける」「腑(ふ)抜け」など、「抜ける」は心の張りが失われた様子もよく表します。
大きな目標をやりとげたあとに気が抜けるのも、緊張という中身が体から抜けたから。「抜ける」は、ものだけでなく気持ちの状態まで言い表せる、はたらき者の言葉です。



本番が終わって、すっかり気が抜けちゃった。
「抜きん出る」は「抜き出づ」が変わった形
「抜きん出る」は、「抜き出(い)づ」という古い言い方が、音を変えてできた言葉です。
群れの中から一本だけ高く伸び出る、というイメージで、まわりより一段すぐれていることを表します。同じ「抜ける」でも、欠ける意味とは逆に、すぐれた方向を指すのが面白いところです。



同じ「抜ける」でも、いい意味になることもあるんだね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今回紹介した中から、場面に合う言い換えが見つかれば幸いです。