今回は「贈呈(ぞうてい)」の言い換えや類語を紹介します!
「贈呈」とは、あらたまった場で、相手に物や記念品などを差し上げることを表す言葉です。

続きまして、記念品の贈呈に移らせていただきます。
式典や案内文で使う言葉ですが、相手への敬意の度合いによっては、別の言葉のほうが合う場面もあります。
言い換えを知っておくと、進呈・謹呈・献上などを、相手や場の格に合わせて選び分けられます。
この記事では「贈呈」の言い換えを15語紹介しています!気になる方は記事の続きへどうぞ!
贈呈の“フォーマルな”言い換え・類語!式典やビジネスで使える言葉を紹介!
まずは、贈呈のフォーマルな言い換え・類語を紹介します。
相手への敬意の度合いや、贈る物の性質に合わせて言葉を選ぶと、案内文がぐっと引き締まります。
①進呈


進呈=形式ばらず気軽に差し上げることを表す言葉
進呈は、「贈呈」よりも形式ばらず、気軽に物を差し上げるときに使う言葉です。
粗品やパンフレットなど、軽い贈り物の案内によく使われます。



ご来場の方には、もれなく粗品を進呈いたします。
②謹呈


謹呈=つつしんで差し上げることを表す言葉
謹呈(きんてい)は、相手をうやまい、つつしんで物を差し上げるときに使う、敬意の高い言葉です。
著者が自分の本を贈るときの「謹呈」として、よく見かけます。



拙著を一冊、謹呈させていただきます。
③献呈


献呈=作品などをささげるように贈ることを表す言葉
献呈(けんてい)は、本や作品などを、相手にささげる気持ちで贈るときに使う言葉です。
恩師や特定の人へ作品を捧げる、という場面に向いています。



この一冊を、恩師に献呈したいと思います。
④献上


献上=身分の高い人に差し上げることを表す言葉
献上(けんじょう)は、身分の高い人や目上の方に、うやうやしく物を差し上げるときに使う言葉です。
もっとも敬意が高く、あらたまった場にふさわしい言葉です。



地元の名産を、来賓の方へ献上いたしました。
⑤授与


授与=賞状や賞などを正式に与えることを表す言葉
授与(じゅよ)は、賞状や賞、資格などを、上の立場から正式に与えるときに使う言葉です。
卒業証書や表彰など、与える側に立つ式典の場面に合います。



優秀者には、賞状とトロフィーが授与されます。
⑥贈与


贈与=財産などを無償で相手に与えることを表す言葉
贈与(ぞうよ)は、お金や財産などを、見返りなく相手に与えることを表す、法律でも使われる言葉です。
「贈与税」のように、財産のやり取りを述べる場面で使われます。



住宅資金の贈与には、税の特例があるそうです。
⑦寄贈


寄贈=学校や施設などに物を贈ることを表す言葉
寄贈(きぞう)は、学校や図書館、施設などに、役立ててもらうため物を贈るときに使う言葉です。
個人ではなく、公の場所への贈り物を述べるのに向いています。



母校の図書館に、蔵書を寄贈することにしました。
⑧呈する


呈する=差し出して相手に渡すことを表す言葉
呈する(ていする)は、物を差し出して相手に渡すことを表す、文章向きのかたい言葉です。
「謝意を呈する」のように、気持ちを差し出す場面でも使えます。



感謝のしるしに、記念の盾を呈します。
⑨贈る


贈る=感謝や祝いの気持ちを込めて渡すことを表す言葉
贈るは、感謝や祝い、ねぎらいの気持ちを込めて、相手に物を渡すときに使う言葉です。
「贈呈」をやわらかくした、はば広く使える言い換えです。



退職される先輩に、花束を贈りました。
⑩差し上げる


差し上げる=「与える」をへりくだって言う言葉
差し上げるは、「与える」「渡す」をへりくだって言う、会話でも使いやすい丁寧な言葉です。
接客や案内で、相手に物を渡す場面にぴったりです。



こちらのサンプルを、差し上げております。
贈呈の“カジュアルな”言い換え・類語!会話で使える言い方も紹介!
続いて、贈呈のカジュアルな言い換え・類語を紹介します。
友達や家族へのちょっとした贈り物は、もっと気軽な言葉のほうが自然に伝わります。
⑪プレゼントする


プレゼントする=贈り物をする、なじみのある言い方
プレゼントするは、誕生日や記念日などに、気持ちを込めて贈り物をするときの言い方です。
もっとも身近で、相手を選ばず気軽に使える言葉です。



誕生日に、ずっと欲しがっていた本をプレゼントしたよ。
⑫あげる


あげる=物を相手に渡す、いちばん身近な言い方
あげるは、物を相手に渡すことを表す、もっとも気軽でやさしい言い方です。
家族や友達との、ふだんのやり取りで自然に使えます。



余ったチケット、よかったらあげるよ。
⑬渡す


渡す=手から手へ物を移すことを表す言い方
渡すは、物を手から手へ移すことを表す、動作そのものに目を向けた言い方です。
贈り物に限らず、書類や品物を手渡す場面でも使えます。



お祝い、本人に直接渡してきたよ。
⑭贈り物をする


贈り物をする=気持ちを込めた品を届ける言い方
贈り物をするは、お祝いや感謝の気持ちを込めた品を、相手に届けることを表す言い方です。
かしこまりすぎず、気持ちの部分をやわらかく伝えられます。



お世話になった人に、贈り物をするか迷っているの。
⑮ギフトを贈る


ギフトを贈る=贈り物を、おしゃれに言う言い方
ギフトを贈るは、贈り物を英語まじりで、軽やかでおしゃれに表す言い方です。
お店の案内やSNSなど、今風の雰囲気を出したいときに合います。



記念日に、ペアのギフトを贈ると喜ばれるよ。
贈呈の豆知識・ちょっといい話
贈呈を、もっと面白く知れる小話を紹介します。
「進呈・贈呈・謹呈・献上」は敬意の度合いで変わる
「進呈・贈呈・謹呈・献上」は、贈る相手への敬意の度合いで使い分けられる言葉です。
気軽に差し上げるのが「進呈」、あらたまった場で贈るのが「贈呈」、つつしんで贈るのが「謹呈」、そして身分の高い相手へうやうやしく贈るのが「献上」です。同じ「差し上げる」でも、丁寧さに段階があります。



敬意の高さで、こんなに言葉が分かれるんだね。
本の見返しでよく見る「謹呈」
著者が自分の本を贈るとき、見返しなどに「謹呈」と記すことがあります。
「つつしんで差し上げます」という気持ちを、二文字に込めた言葉です。もらった本にこの一語が添えられていると、作り手の礼儀正しい思いが伝わってきます。



あの「謹呈」って、こういう意味だったんだ。
同じ「贈」でも「贈与」は法律の言葉
「贈呈」と似た「贈与」は、財産を無償で相手に与えることを指す、法律でも使われる言葉です。
記念品を贈る「贈呈」に対し、「贈与」はお金や土地のやり取りに使われ、「贈与税」という税金まであります。同じ「贈」の字でも、儀式の言葉と制度の言葉に分かれているのが面白いところです。



記念品は「贈呈」、財産は「贈与」と覚えるとよさそうですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今回紹介した中から、場面に合う言い換えが見つかれば幸いです。