今回は「濡れる」の言い換えや類語を紹介します!
「濡れる」とは、水や液体がかかったり染み込んだりして、表面や物が水気を帯びることを表す言葉です。

急な雨で、すっかり濡れてしまいました。
身近な言葉ですが、濡れ方の程度や、良し悪しの印象によって、ふさわしい言葉が変わります。
言い換えを知っておくと、少し湿った状態なのか、びしょびしょなのかを、はっきり伝えられます。
この記事では「濡れる」の言い換えを15語紹介しています!気になる方は記事の続きへどうぞ!
濡れるの“フォーマルな”言い換え・類語!文章やビジネスで使える言葉を紹介!
まずは、濡れるのフォーマルな言い換え・類語を紹介します。
少し湿る程度なのか、たっぷり水を含むのか。濡れ方の度合いに合わせて言葉を選びましょう。
①湿る


湿る=少し水気を帯びることを表す言葉
湿る(しめる)は、びしょびしょではなく、ほんの少し水気を帯びる様子を表す言葉です。
洗濯物や空気など、わずかに水分を含む状態に向いています。



夜露で、ベンチが少し湿っていました。
②潤う


潤う=ほどよい水気で満たされることを表す言葉
潤う(うるおう)は、ほどよい水気で満たされる、よい意味で使われることが多い言葉です。
肌や大地など、水分が行き渡って心地よい状態に合います。



恵みの雨で、田畑が潤いました。
③濡れそぼつ


濡れそぼつ=すっかり濡れてしたたるほどになることを表す言葉
濡れそぼつは、しずくがしたたるほど、すっかり濡れてしまう様子を表す、文章向きの言葉です。
雨に打たれた人や景色を、情緒豊かに描きたいときに合います。



濡れそぼつ街並みが、しっとりと美しく見えました。
④水浸しになる


水浸しになる=一面が水につかることを表す言葉
水浸しになるは、床や地面などの一面が、水につかってしまう様子を表す言葉です。
水もれや浸水など、被害として伝えたいときに向いています。



洗濯機のホースが外れ、床が水浸しになりました。
⑤ぬかるむ


ぬかるむ=地面が水を含んで柔らかくなることを表す言葉
ぬかるむは、雨などで地面が水を含み、どろどろに柔らかくなる様子を表す言葉です。
雨上がりの道や運動場など、足元の状態を述べるのに合います。



雨上がりで、グラウンドがぬかるんでいました。
⑥したたる


したたる=水気がしずくになって垂れることを表す言葉
したたるは、含んだ水気が、しずくになってぽたぽたと垂れる様子を表す言葉です。
髪や葉先から水が垂れる、濡れた直後の様子に向いています。



髪から水がしたたるほど、ずぶ濡れでした。
⑦浸る


浸る=液体の中につかることを表す言葉
浸る(ひたる)は、物が液体の中につかって、水気をたっぷり含む様子を表す言葉です。
洪水や水もれで、物がすっかり水につかる場面に向いています。



大雨で、床下まで水に浸ってしまいました。
⑧染みる


染みる=液体が内部までしみ込むことを表す言葉
染みる(しみる)は、液体が表面から内部まで、じわじわとしみ込んでいく様子を表す言葉です。
布や紙に水分が広がっていく場面に向いています。



雨がコートに染みて、肌寒く感じました。
⑨水気を含む


水気を含む=内部に水分を抱えていることを表す言葉
水気を含む(みずけをふくむ)は、物が内部に水分を抱えている状態を、落ち着いて表す言葉です。
食材や土など、含んだ水分の量を述べたいときに合います。



水気を含んだ土は、重くて掘りにくいですね。
⑩湿気る


湿気る=空気中の水分で湿っぽくなることを表す言葉
湿気る(しける)は、空気中の水分を吸って、湿っぽくなる様子を表す言葉です。
おせんべいや塩など、湿気を吸った食品の状態に向いています。



袋を開けっぱなしで、せんべいが湿気てしまった。
濡れるの“カジュアルな”言い換え・類語!会話で使える言い方も紹介!
続いて、濡れるのカジュアルな言い換え・類語を紹介します。
会話では、濡れ具合を音の感じで生き生きと表せる言葉が便利です。
⑪びしょびしょになる


びしょびしょになる=水気でひどく濡れた言い方
びしょびしょになるは、水をたっぷり含んで、ひどく濡れた様子を音で表す言い方です。
雨や水しぶきで、しっかり濡れたときに気軽に使えます。



傘を忘れて、服がびしょびしょになっちゃった。
⑫ぐっしょりする


ぐっしょりする=水分をたっぷり含んで重く濡れた言い方
ぐっしょりするは、水分をたっぷり含んで、重く感じるほど濡れた様子を表す言い方です。
汗やしぶきで、布が重くなるほど濡れたときに合います。



汗でシャツがぐっしょりしてしまったよ。
⑬びちゃびちゃになる


びちゃびちゃになる=水があふれるほど濡れた言い方
びちゃびちゃになるは、水があふれて、足元や手元まで濡れた様子を表す言い方です。
水遊びや水仕事で、あたりまで濡れたときにぴったりです。



水たまりで遊んで、靴がびちゃびちゃだよ。
⑭しっとりする


しっとりする=ほどよく湿って心地よい言い方
しっとりするは、ほどよく湿って、しっとりと心地よい様子を表す、やわらかい言い方です。
肌やお菓子など、よい意味での湿り気を伝えたいときに合います。



このケーキ、しっとりしていておいしいね。
⑮ずぶ濡れになる


ずぶ濡れになる=全身がすっかり濡れた言い方
ずぶ濡れになるは、全身が芯まで、すっかり濡れてしまった様子を表す言い方です。
土砂降りなどで、これ以上ないほど濡れたときに使えます。



ゲリラ豪雨で、ずぶ濡れになって帰ってきたよ。
濡れるの豆知識・ちょっといい話
濡れるを、もっと面白く知れる小話を紹介します。
「濡れ衣を着せる」の濡れ衣は無実の罪
「濡れ衣(ぬれぎぬ)」とは、根も葉もない、無実の罪のことを指します。
「濡れ衣を着せる」で、人に無実の罪を負わせる意味になります。実際に水で濡れた衣ではなく、身に覚えのない疑いをかけられるたとえとして使われる言葉です。



「濡れ衣」は、無実の罪っていう意味だったんだ。
「濡れる」「湿る」「潤う」は印象が違う
同じ水気でも、「濡れる」「湿る」「潤う」では、受ける印象が大きく変わります。
「湿る」は少しだけ、「濡れる」はしっかり水気を帯びた状態、「潤う」はほどよく満たされたよい状態です。同じ水分でも、量や良し悪しで言葉を選び分けられます。



「潤う」だけは、いい意味で使うんだね。
「濡れ手で粟」という慣用句もある
「濡れ手で粟(あわ)」は、苦労せずに多くの利益を得ることのたとえです。
濡れた手で粟をつかむと、粒がたくさんくっついてくることから生まれた言い回しです。「濡れる」は、こうした慣用句の中でも生き生きと使われています。



濡れた手だと粟がくっつくから、その意味なんだね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今回紹介した中から、場面に合う言い換えが見つかれば幸いです。