今回は「感嘆」という言葉の意味について解説します。
「感嘆(かんたん)」とは、すぐれたものに深く感心し、思わず声を上げてほめたたえることを表す言葉です。

あまりの美しさに、思わず感嘆の声がもれた。
読み方は「かんたん」。「簡単」と同じ読みですが、意味はまったく別の言葉です。
この記事では「感嘆」の意味や読み方、成り立ち、使い方、似た言葉との違いまで深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ。
感嘆とは?意味は「深く感心してほめたたえる」
「感嘆」の意味=すぐれたものに深く感心し、声を上げてほめたたえること
ただ「すごい」と思うだけでなく、心が大きく動いて、ため息や声となってあふれ出るほどの感動を指します。
読み方は「かんたん」。「感嘆する」「感嘆の声」「感嘆のため息」のように使われます。
多くは、景色・作品・人の能力など、すぐれたものに出会ったときの良い意味の感動を表します。



「すごい」を超えて、声が出てしまう感動のことなんだね。
感嘆の語源・成り立ち
「感」=心が動く + 「嘆」=感心してほめる・声をもらす
「感」は外のものに触れて心が動くこと、「嘆」は感心してほめる、また思わず声をもらすことを表します。
「嘆」というと「嘆く(なげく)」のイメージが強いですが、もともとは感心してほめる意味も持つ字です。
その二つが重なり、「心を動かされて、声に出してほめる」という意味の二字熟語になりました。



「嘆」には、ほめるという意味も入っているんですね。
感嘆の使い方・例文
「感嘆」を使った会話を見ていきましょう。
景色や作品に心を打たれる場面のほか、人の能力に感心する使い方もあります。
使用例① 景色に感動する場面
目の前の眺めに、思わず声がもれる場面です。



山頂からの景色は、どうだった。



あまりの絶景に、みんなで感嘆の声をあげたよ。
使用例② 人の腕前に感心する場面
相手のすぐれた技術に心を打たれる場面です。



あの職人さんの手仕事、見ていてどう感じた。



一つひとつの細やかさに、感嘆するばかりだったわ。
使用例③ ため息で感動を表す場面
言葉にならない感動を、ため息で表す場面です。



展示を見たお客さんの反応は、どうでしたか。



多くの方が、感嘆のため息をもらしていらっしゃいました。
「感嘆」の類義語や対義語
感嘆の類義語と対義語についても見ていきましょう。
感嘆の類義語
感嘆の類義語としては下記のものがあります。
感心(かんしん)
感心は、立派さに深く心を動かされることです。感嘆とほぼ同じ意味ですが、より日常的でおだやかな響きを持ちます。



毎日こつこつ続ける姿には、本当に感心するよ。
驚嘆(きょうたん)
驚嘆は、驚き感心することです。感嘆よりも「驚き」の気持ちが前面に出る言葉です。



あの記録には、世界中が驚嘆したらしいよ。
感服(かんぷく)
感服は、心から感心して敬う気持ちを持つことです。相手の人柄や行いに対して使うことが多い言葉です。



あの潔い判断には、感服いたしました。
感嘆の対義語
感嘆に正反対の決まった対義語はありませんが、反対の心の動きを表す言葉として下記が挙げられます。
落胆(らくたん)
落胆は、期待がはずれて気力をなくすことです。心がわき立つ感嘆とは反対に、気持ちが沈む様子を表します。



結果を聞いて、思わず落胆してしまった。
感嘆の豆知識・ちょっといい話
感嘆をもっと深く知れる、ちょっとした小話を紹介します。
「!」が感嘆符と呼ばれるわけ
感動や驚きを表す「!」は「感嘆符」と呼ばれ、まさに感嘆の気持ちを記号にしたものです。
日本語ではもともと句読点だけで、「!」は使われていませんでした。明治二十年ごろから、二葉亭四迷や尾崎紅葉といった作家たちが小説の中で使いはじめ、しだいに広まったと言われています。今では当たり前の記号も、感嘆を伝えたいという思いから根づいたものなのです。



「!」が明治からの記号だったとは、知らなかった。
「嘆」は正反対の二つの顔を持つ字
「嘆」という字は、「なげく」と「ほめる」という、ほぼ正反対の意味をあわせ持っています。
悲しみのため息も、感動のため息も、どちらも思わずもれる声だからだと言われています。「嘆息(ためいき)」と「感嘆(ほめる)」で同じ字が使われているのは、その名残です。声がもれるほど心が動く、という一点でつながっているのは興味深いところです。



悲しみも感動も、もとは同じ「声がもれる」ことなんだね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。意味と似た言葉との違いを押さえて、読み書きの場面で役立ててください。