「息をのむ」とは?意味と「固唾をのむ」「息を殺す」との違い

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今回は「息をのむ」という言葉の意味について解説します。

「息をのむ(いきをのむ)」とは、驚きや感動のあまり、一瞬はっと息を止めることを表す慣用句です。

扉を開けた瞬間の景色に、思わず息をのんだ。

漢字では「息を呑む」とも書きます。よく似た「息を殺す」「固唾をのむ」とは、気持ちの動き方が異なります。

この記事では「息をのむ」の意味や成り立ち、使い方、似た言葉との違いまで深掘りしています。

興味がある方は記事の続きへどうぞ。

目次

息をのむとは?意味は「驚き感動して一瞬息を止める」

「息をのむ」の意味=驚きや感動のあまり、はっと一瞬息を止めること

あまりに見事なものや思いがけない出来事に出会い、思わず呼吸を忘れてしまう、その一瞬を表します。

「息をのむほどの美しさ」「息をのむ展開」のように、良い意味でも、はらはらする場面でも使われます。

「のむ」は、出そうになるものをぐっとおさえる意味で、声や息を一瞬止める様子を表しています。

驚きで、一瞬息が止まる感じを表す言葉なんだね。

息をのむの語源・成り立ち

「のむ」=出そうになる息をぐっとおさえる、という体の反応から生まれた言葉

人は驚いたり危険を感じたりすると、本能的に息を止めて、じっと様子をうかがう反応をします。

その自然な体の動きが言葉になり、「驚きや感動で一瞬息が止まる」さまを表すようになりました。

「のむ(呑む)」は飲みこむことではなく、出かかった息や声をおさえる意味で、つばを「のむ」と同じ使い方です。

体の自然な反応が、そのまま言葉になったんですね。

息をのむの使い方・例文

「息をのむ」を使った会話を見ていきましょう。

美しさに見とれる場面のほか、緊張する展開を見守る使い方もあります。

使用例① 絶景に見とれる場面

美しさに、思わず言葉を失う場面です。

夜景スポットからの眺めは、どうだった。

一面の光が広がっていて、思わず息をのんだわ。

使用例② 緊張する展開を見守る場面

結末を、はらはらしながら見つめる場面です。

あの試合の最後、どんな空気だった。

会場全体が息をのんで、結果を見守っていたよ。

使用例③ 思いがけない事実に驚く場面

予想外の知らせに、はっとする場面です。

知らせを聞いたときの、みんなの反応はどうでしたか。

あまりに意外な内容で、その場の全員が息をのみました。

「息をのむ」の類義語や対義語

息をのむの類義語と、対になる表現についても見ていきましょう。

息をのむの類義語

息をのむの類義語としては下記のものがあります。

固唾(かたず)をのむ

固唾をのむは、なりゆきを心配しながら、じっと見守ることです。息をのむが一瞬なのに対し、こちらは緊張が続く時間の長さを表します。

固唾をのんで、最後の発表を待っていた。

息をのむほど(の)

息をのむほどは、思わず息が止まるくらい、という程度を表す言い方です。「息をのむほど美しい」のように、強い感動を伝えます。

息をのむほどきれいな星空で、しばらく動けなかった。

目を見張る(みはる)

目を見張るは、驚きや感心で目を大きく開くことです。息をのむと同じく、強く心を動かされた様子を表します。

この一年の成長ぶりには、目を見張るものがあるね。

息をのむと対になる表現

息をのむは慣用句のため、正反対の決まった対義語はありませんが、似て非なる表現として下記が挙げられます。

息を殺す(ころす)

息を殺すは、音を立てないよう呼吸をおさえて、じっとしていることです。息をのむが驚きや感動なのに対し、こちらは「気づかれないように静かにする」ことに重きがあります。

物音を立てないよう、息を殺してその場をやり過ごした。

息をのむの豆知識・ちょっといい話

息をのむをもっと深く知れる、ちょっとした小話を紹介します。

「固唾をのむ」との違いは時間の長さ

「息をのむ」が一瞬の驚きなのに対し、「固唾をのむ」は、なりゆきを心配しながらじっと見守る時間の長さを表します。

「固唾」とは、緊張したときに口の中にたまるつばのことです。はらはらしながら見守るうちにたまっていくつばを、ぐっとのみこむ。そんな体の様子から生まれた言葉です。一瞬の「息をのむ」と、じっと続く「固唾をのむ」。場面に合わせて選ぶと、緊張の度合いがうまく伝わります。

「固唾」が口の中のつばのことだったとは、知らなかった。

英語にも「息をのむ」とそっくりな言い方がある

英語にも「breathtaking(ブレステイキング)」という、まさに「息をのむような」という意味の言葉があります。

「breath(息)」を「take(奪う)」という組み立てで、息を奪うほど見事だ、という意味になります。驚いたときに息が止まる、という体の反応は世界共通で、それを言葉にする発想も似ているのは面白いところです。絶景の写真に「breathtaking」と添えられているのを見かけたら、「息をのむ」と同じ気持ちだと思い出してみてください。

息が止まる感覚は、どの国でも同じなんだね。

明日から使えるプチ知識:「息をのむ」は一瞬の驚きや感動、「固唾をのむ」はじっと見守る緊張、「息を殺す」は気づかれないよう静かにすること。同じ「息」でも気持ちが違うので、場面に合わせて選ぶと文章がぐっと締まります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。意味と似た言葉との違いを押さえて、読み書きの場面で役立ててください。

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