今回は「葛藤」という言葉の意味について解説します!
「葛藤」とは、相反する気持ちや欲求がぶつかり合い、なかなか決められない心の状態のことです。

「葛藤する」「内なる葛藤」など、ドラマや小説でもよく出てくる言葉ですね。
読み方は「かっとう」で、語源はカズラ(葛)とフジ(藤)という二種類の植物が互いに絡み合う様子にあります。
この記事では「葛藤」の詳しい意味や語源、使い方、類義語・対義語まで深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
葛藤とは?意味は「相反する気持ちが心の中でぶつかり合うこと」
「葛藤」の意味=相反する考えや欲求がぶつかり合い、なかなか決断できない心の状態
葛藤は、「やりたい気持ち」と「やめるべき気持ち」など、相反する思いが心の中で争い合う状態を表す言葉です。
「自分の中で葛藤がある」「葛藤を乗り越える」のように、決断を迫られる場面や、迷いや苦しみを表すときに使われます。
心理学では「コンフリクト(conflict)」に相当し、接近−接近・回避−回避・接近−回避の三種類に分類されることがあります。
読み方は「かっとう」で、ドラマや小説でもよく登場する表現豊かな言葉です。



「どちらにするか決められない…」という状態が、まさに葛藤なんだね。
葛藤の語源・由来は「植物が絡み合う様子」にある
「葛藤」の語源=カズラ(葛)とフジ(藤)が絡み合ってほどけない様子から
葛藤の語源は、植物の「葛(かずら・くず)」と「藤(ふじ)」が互いにからみ合ってほどけない様子です。
どちらも蔓(つる)を伸ばしてほかの植物に絡みつく性質があり、二つが交わると複雑に絡み合ってなかなかほどけません。
その「もつれてほどけない」様子が、心の中でもつれる複雑な葛藤の状態と重ねられ、心理的な意味へと転じました。
もとは仏教語として「複雑に絡み合う問答」を指していたとされ、そこから心理的な意味が定着したという説もあります。



植物が絡み合う姿が、心のもつれを表す言葉になったんだね。
葛藤の使い方・例文
「葛藤」を使った会話を見ていきましょう。
決断に迷う場面や、相反する気持ちを抱える場面で幅広く使えます。
使用例① 仕事と夢の間で迷う
安定と挑戦の間で揺れる気持ちを表すときに使います。



今の仕事を続けるか、起業するか、ずっと迷ってるんだよね。



それは大きな葛藤だね。どちらも捨てがたい選択肢だもんね。
使用例② 正直に言うか迷う
伝えたい気持ちと気まずさの間で葛藤する場面です。



本当のことを話したいけど、傷つけてしまうかもしれなくて…。



正直に言うべきかどうか、葛藤してるんだね。それは難しい判断だよ。
使用例③ 葛藤を乗り越えた場面
悩みを抱えながらも決断した様子を伝えるときに使います。



やっと転職を決意したよ。



葛藤を乗り越えて決断したんだね!すごく大事な一歩だよ。
「葛藤」の類義語や対義語
葛藤の類義語と対義語についても見ていきましょう。
葛藤の類義語
葛藤の類義語としては下記のものがあります。
煩悶(はんもん)
煩悶は「悩み苦しむこと、もがくこと」を意味します。葛藤と意味が近く、より強い苦しみのニュアンスがあります。



どうするべきか煩悶して、眠れない夜が続いたよ。
ジレンマ
ジレンマは「どちらを選んでも問題が生じる板挟みの状態」を表す外来語です。葛藤と似た意味でよく使われます。



どっちを選んでも損をする、まさにジレンマだよ。
迷い・逡巡(しゅんじゅん)
逡巡は「ためらって決断できないでいること」を表します。葛藤よりも「ためらい」の要素が強い言葉です。



逡巡した末に、やっと行動に移したよ。
葛藤の対義語
葛藤の対義語としては下記のものがあります。
決断(けつだん)
決断は「迷いを断ち切って判断を下すこと」で、葛藤を乗り越えた先の状態を表します。



葛藤した末の決断だからこそ、重みがあるんだよな。
割り切り
割り切りは「迷わずスパッと判断を下すこと」を表します。葛藤とは対照的に、すっきりした心理状態を示します。



そこは割り切って、さっさと次に進むほうがいいよ。
葛藤の豆知識・ちょっといい話
葛藤をもっと深く知れる、ちょっとした小話を紹介します。
「葛」と「藤」、両方とも薬になる植物
葛藤の語源になった「葛(くず)」と「藤(ふじ)」は、どちらも日本に古くから生えてきた植物で、薬や食べ物としても親しまれてきました。
葛の根は「葛根(かっこん)」として風邪薬「葛根湯」に使われ、葛粉は葛餅や和菓子の材料にもなります。一方、藤の花は古来から和歌や絵に登場する春の象徴でした。「絡み合って厄介」なイメージの強い葛藤ですが、その植物たち自体はじつは役立ち者です。



「葛藤」の語源の植物が、葛根湯になるなんて知らなかった!
心理学の「葛藤」には3種類ある
心理学では、葛藤(コンフリクト)を「接近−接近」「回避−回避」「接近−回避」の三種類に分類します。
「接近−接近」は好きなものが二つあって選べない状態、「回避−回避」は嫌なものが二つあってどちらかを選ばなければならない状態、「接近−回避」は同じものに対してやりたい気持ちとやめたい気持ちが共存する状態です。「好きな食べ物を二つ目の前にされてどちらか選べない」は接近−接近の典型的な例で、日常にあふれています。



日常のちょっとした迷いも、心理学的には立派な葛藤なんだね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。「葛藤」を知ったうえで、自分や相手の迷いに向き合うときにこの言葉を使ってみてください。