「こたえる」の意味と漢字の使い分け|「答える・応える・堪える」を例文で解説

当サイトのコンテンツには広告が含まれています

今回は「こたえる」という言葉の意味について解説します。

「こたえる」は、場面によって「答える(質問・呼びかけに返事する)」「応える(期待・要求に沿う)」「堪える(体や心に効いてくる)」と3つの意味で使われる言葉です。

今日は寒さが体にこたえるなぁ…

同じ「こたえる」でも、漢字を変えると意味がまったく異なります。

この記事では「こたえる」の3つの意味の違い、語源、使い方まで深掘りしています。

興味がある方は記事の続きへどうぞ。

目次

こたえるとは?意味は「答える・応える・堪える」

「こたえる」の意味=答える(返事する)・応える(期待に沿う)・堪える(体や心に効く)

「こたえる」は、使う漢字によって3つの意味に分かれる同音異義語です。

「答える」は、質問や呼びかけに言葉で返す場面で使います。「質問に答える」「名前を呼ばれて答える」のように、返事をすることを指します。

「応える」は、期待・要求・呼びかけなどに沿って行動する場面で使います。「期待に応える」「声援に応える」のように、外からの働きかけを受け止めて動くイメージです。

「堪える」は、体や心に刺激・辛さ・負担がじんわりきく場面で使います。「寒さが身に堪える」「きついひと言が心に堪えた」のように、ダメージが染みてくる感覚を表します。

漢字が違うだけで、こんなに意味が変わるんですね。

こたえるの語源・由来

「こたえる」の語源=「答」「応」「堪」の漢字がそれぞれ別の由来を持つ

3つの「こたえる」は、もとはそれぞれ異なる語から来ています。

「答える」の「答」は「呼びかけに対して声を返す」という意味が根底にあり、上代日本語の「こたふ」がもとになった語です。

「応える」の「応」は「従う・なびく」を意味する漢字で、相手の働きかけに寄り添って動く感覚がもとになった語です。

「堪える」の「堪」は「じっとこらえる・耐え忍ぶ」を意味する漢字で、刺激を体の内側で受け止めるイメージです。

3つとも「外からの何かを受け取る」という共通の感覚があり、それが同じ読み「こたえる」に収まった、と考えると面白いです。

どれも「受け取る」感じがあるから、同じ読みになったんですね。

こたえるの使い方・例文

「こたえる」を使った会話を見ていきましょう。

日常会話・仕事・体の感覚など、さまざまな場面で使えます。

使用例① 答える(返事・解答)

質問や呼びかけに言葉を返す場面です。

先生の質問に、なかなか答えられなかった。

「答える」は自分の口から言葉を返すイメージですね。

使用例② 応える(期待・声援に)

周りからの期待や要求に沿って動く場面です。

みんなの期待に応えられるか、プレッシャーが大きい。

「応える」は前に踏み出す感じがしますよね!

使用例③ 堪える(体・心に効く)

辛さや負担が体や心にじんわりくる場面です。

この時期の寒さは、本当に体に堪えるね。

年々、「堪える」が実感を持ってわかるようになってきた気がする。

「こたえる」の類義語や対義語

こたえるの類義語と対義語についても見ていきましょう。

こたえるの類義語

こたえるの類義語としては下記のものがあります。

返事する

返事するは、呼びかけや質問に声や言葉で応じることを表す表現です(「答える」の類義語)。

「返事する」は、もっと日常的な言い方ですね。

応じる

応じるは、相手の求めや働きかけに従って対応することを表す言葉です(「応える」の類義語)。

「応える」よりも少し堅い、書き言葉向けの表現ですね。

効く(きく)

効くは、刺激や負担が体に作用・影響する様子を表す言葉です(「堪える」の類義語)。

「筋肉痛が効いてる」のように、体に来る感じを表すのに使いますね。

こたえるの対義語

こたえるの対義語としては下記のものがあります。

無視する

無視するは、呼びかけや期待を受け取らず、まったく反応しないことを表す言葉です(「答える」「応える」の対義語)。

呼びかけに答えず、完全にスルーする感じですね。

平気でいる

平気でいるは、辛さや負担をまったく感じない様子を表す言い方です(「堪える」の対義語)。

「あの寒さも平気でいる」なんて、うらやましいですね。

こたえるの豆知識・ちょっといい話

こたえるをもっと楽しめる、ちょっとした小話を紹介します。

「期待に答える」と「期待に応える」はどちらが正しい?

「期待に応える」が正しい表記で、「期待に答える」は厳密には誤りです。

「答える」は質問や問いに「言葉を返す」動作を指すため、期待という感情・状況に対しては「応える」を使うのが適切です。ただし日常会話では「答える」と書いても意味は通じてしまうため、誤用が広まっています。正確に書きたいときは「応える」と意識しておくと安心です。

普段なんとなく使っていたけど、使い分けがあったんですね。

「体にこたえる」は何に耐えているのか

「寒さが体にこたえる」の「こたえる」は「堪える」であり、「じっとこらえる・耐え忍ぶ」という感覚が根底にあります。

「体に堪える」は「体がその刺激をぐっと受け止めている」イメージです。寒さ・疲れ・悲しみなど、内側に染みてくるものを描写するときに使われます。「こたえる」と書いてもひらがなで伝わりますが、漢字で「堪える」と書くと、じわりと重い感じが際立ちます。

「堪える」と書くと、なんか重みが出る気がするなぁ。

明日から使えるプチ知識:「こたえる」を漢字で書くとき、「返事する=答える」「期待に沿う=応える」「体に効く=堪える」と覚えると使い分けがスッキリします。ひらがなで書けばすべて通じますが、漢字を使うと意図がより明確になります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。3つの「こたえる」を場面に合わせて使い分けてみてください。

目次