今回は英語の「can」という助動詞の意味について解説します。
「can」は「〜できる(能力)」「〜してもよい(許可)」「〜のはずだ(可能性)」の3つの意味を持つ英語の助動詞です。

「can」って「できる」以外にも意味があるの?
語源は古英語の「cunnan(知っている)」。「知識がある→できる」という流れで現在の意味に発展しました。
この記事では「can」の3つの意味と使い方、「could」との違い、語源、類義語・対義語まで深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ。
canとは?意味は「できる・してよい・はずだ」
「can」の意味=①〜できる(能力)②〜してよい(許可)③〜のはずだ(可能性)
「can」は、主語の能力・許可・可能性を表す英語の助動詞です。
最も基本的な意味は「〜できる(能力)」ですが、「〜してよい(許可)」や「〜のはずだ(可能性)」という意味でも頻繁に使われます。
また否定形「cannot/can’t」は「〜できない」「〜のはずがない」という強い否定を表します。



「Can you〜?」は「できますか?」でも「してもらえますか?」でも使えますね。
canの語源・成り立ち
「can」の語源=古英語「cunnan(知っている・知識がある)」から発展した言葉
「can」のルーツは古英語の「cunnan」で、もともとは「知識を持っている」という意味でした。
「知識がある → その技術を持っている → できる」という流れで、現在の「〜できる」という意味に発展したとされています。
同じ語源を持つ英単語に「cunning(ずる賢い・知恵のある)」や「ken(知識の範囲)」があります。



「cunning(ずる賢い)」と「can」が同じ語源というのは面白いですね。
canの使い方・例文
「can」の3つの用法を例文で確認しましょう。
場面ごとにどの意味になるかを意識すると、読み取りが格段に速くなります。
使用例① 能力「〜できる」
主語が持つ技能・能力を表す最も基本的な使い方です。



Can you play the guitar?(ギター弾けるの?)



Yes, I can play a little.(少しなら弾けますよ。)
使用例② 許可「〜してよい」
相手に対して何かを許可する、またはしていいか尋ねる場面で使います。



Can I sit here?(ここに座ってもいいですか?)



Of course, go ahead.(もちろんどうぞ。)
使用例③ 可能性「〜のはずだ・〜することもある」
理論上あり得る状況や、起こりうる可能性を表します。



Accidents can happen anywhere.(事故はどこでも起こりうる。)



That can’t be true.(それはありえない。)という否定形もよく使いますね。
「can」と「could」の違いと類義語・対義語
「can」に関連する重要な表現を整理します。
canの類義語
could(クッド)
「can」の過去形であり、丁寧さや仮定のニュアンスを加えた表現。「Could you〜?」は「Can you〜?」より丁寧です。



「Could you help me?」は「Can you〜?」より控えめで丁寧な印象になります。
be able to(ビー エイブル トゥ)
「〜することができる」という意味で「can」と互換性があります。未来形「will be able to」や完了形「have been able to」など、時制を自在に変えられる点が異なります。



「I will be able to finish it.(終わらせることができるでしょう)」とcanを未来形にしたい時に使います。
may(メイ)
「〜してよい(許可)」「〜かもしれない(推量)」の意味では「can」に近い言葉。「may」のほうがやや丁寧・フォーマルな表現です。



「May I〜?」は「Can I〜?」より改まった許可の求め方です。
canの対義語
cannot/can’t(キャナット/キャント)
「〜できない」「〜のはずがない」という否定。「can’t be true(ありえない)」のように強い否定にも使われます。



「cannot」はフォーマル、「can’t」は口語と使い分けるのがポイントです。
canの豆知識・ちょっといい話
最後に「can」にまつわる面白い雑学を紹介します。
「can’t」の発音で出身地が分かる
「can」と「can’t」の発音は、英国英語とアメリカ英語でまったく異なります。
イギリス英語では「can’t」を「カーント」(長い母音)と発音するため、「can(キャン)」と明確に区別できます。一方、アメリカ英語では「can’t(キャント)」と短く発音するため、速いスピーチでは聞き取りにくいことがあります。
英語のリスニングでよく迷う「can/can’t」の聞き分けは、母音の長さとストレスに注目するのがコツです。



「can」か「can’t」か迷ったら、文脈と母音の長さで判断してみましょう。
「can」と「cunning」は同じ語源
ずる賢さを意味する「cunning」と「can」は、古英語「cunnan(知っている)」という同じ語源を持っています。
かつて「cunning」は「知識のある・賢い」というポジティブな意味でした。時代が下るにつれて「悪知恵を使う・ずる賢い」という意味に変化していきました。「can」は「知識がある=できる」の方向に、「cunning」は「知恵がある=ずる賢い」の方向に発展した兄弟語といえます。



同じ語源の言葉が、ここまで違う意味になるとは面白いですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。「can」は英語の中でも特に使用頻度が高い助動詞なので、3つの用法を使い分けられると会話や読解の幅がぐっと広がります。