ファンダムとは？意味・語源・発祥｜使い方・例文｜類義語・対義語も解説

今回は「ファンダム」という言葉について解説します！

「ファンダム」とは、「熱心なファン集団」という意味の言葉です。

元々KーPOPのファン達の活動が熱を帯びて、結束力を固め、集団化したことが発祥となっています。

この記事では「ファンダム」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。

興味がある方は記事の続きへどうぞ！

「ファンダム」とは？意味は「熱狂的なファンの集団」

「ファンダム」の意味＝熱狂的なファンの集団、または、ファンの人々が参加する活動

「ファンダム」とは熱心な、熱狂的なファン集団、そのコミュニティーという意味の言葉です。また、そのファン集団が活動を通して生み出す新しい文化も含んで、「ファンダム」と表現します。

元々はこのような単語は存在せず、「熱心な愛好家」という意味の「fan」と、「領地」「管轄」「集団」「勢力の範囲」などを意味する接尾辞の「dom」を合わせた造語です。

アイドルだけではなく、趣味、アニメ、漫画、小説、映画、スポーツなど、様々な分野における熱狂的なファンの集団を指して使います。

対象のアーティストの情報を見落としなく手に入れるために、ファン同士の繋がりを大事にし、仲間意識が高まっていきます。そこで協力して同一のアーティストのために熱狂的に様々な活動をしていく中で、新たな文化が生み出されていくことになります。

関連する言葉として、

• 「推し活」（自分がファンになった対象に情熱を注ぐ活動のこと。主に『消費活動』や『創作活動』）
• 「沼」（簡単に抜け出せないほど対象に夢中になる様子。使用例として『沼った』『沼にハマる』）

などがあります。

「ファンダム」の発祥や元ネタは「K-POPのファン活動」

「ファンダム」の元ネタ、発祥＝KーPOPのファン活動

様々な分野の熱狂的ファン集団の中でも、世界的に有名なのがKーPOPアイドルの「ファンダム」です。

元々は1992年に始まった独自のKーPOPファンダムカルチャーが発祥ではないかと言われています。

彼らは、ファンダム名を持ち、自主制、連帯意識を持って、対象となるアーティストを応援する（育てていく）活動を行っているため、特にファンダムの傾向が強いのが特徴です。

アーティスト活動は循環が激しく、インターネットの発達により新しいコンテンツが更新されていく中で、見落としがないようファン同士が協力するコミュニティーが生まれやすかったのと、いつでもどこでもアーティストが発信した言葉や写真や動画を見られるようになったことが、ファンダム文化の深化の背景と考えられます。

ファンダムでは、情報を共有し合い、応援目的で自発的に広告看板を出したり、イベントを開催したり、時にはアーティストからインスピレーションを得て『ファンアート』（動画、漫画、グッズなど）を制作することもあります。

主なファンダムの活動例として次のようなものもあります。

• オーディション番組の応援（デビューできるよう広報活動などで投票数を集めるなど。）
• 「カムバ」の応援（新曲発表後の活動期間のこと。SNSで動画再生を呼びかけるなどする。）
• 広報活動（私営ファンクラブやSNSでお金を集め、記念日などのお祝いに広告看板を出したりする。）

ファンダムの市場規模は、ある証券会社のアイドルファンダム経済に関するレポートによると、2020年時点で約8100億円に達しているそうです。

そのため、ファンダムを持ち多くの支持や支援を得ることがアーティスト活動に欠かせない要素となり、ファンダムマーケティングにより、コアなファンを集めることも重要と言えるでしょう。

「ファンダム」の使い方・例文

「ファンダム」という言葉を使った例文を見ていきましょう。

使用例①

使用例②

使用例③

「ファンダム」の関連語

「ファンダム」の関連語についても見ていきましょう！

「ファンダム」の関連語

「ファンダム」の関連語としては下記のものがあります。

「推し活」

自分がファンになった対象に情熱を注ぐ活動のことをいう。推薦を意味する「推し」に、活動の「活」を組み合わせた言葉。

ペン

韓国語で、「○○のファン」という意味。○○にはアーティストの個人名が入るので、箱推しの場合は、「オルペン」と言う。「すべての」と言うニュアンスの「オール」が由来。