今回は「ハンコを押す」の言い換えや類語を紹介します!
「ハンコを押す」とは、印を紙に押し当てて、承認や証明、合意の意思を示す行いを表す言葉です。

こちらの書類に、ハンコを押していただけますか。
日常では便利な言葉ですが、ビジネス文書ではややくだけて見え、場にそぐわないこともあります。
言い換えを知っておくと、押印・契約・承認といった意味に合わせて、きちんと使い分けられます。
この記事では「ハンコを押す」の言い換えを15語紹介しています!気になる方は記事の続きへどうぞ!
ハンコを押すの“フォーマルな”言い換え・類語!ビジネス文書で使える言葉を紹介!
まずは、ハンコを押すのフォーマルな言い換え・類語を紹介します。
印を押す動作なのか、契約や承認の意思なのか。中身に合わせて言葉を選ぶと、文書が引き締まります。
①押印する


押印する=書類に印を押すことを表す基本の言葉
押印するは、「ハンコを押す」をそのままビジネス向きにした、もっとも使いやすい言葉です。
申請書や社内文書など、はば広い書類のお願いで重宝します。



所定の欄にご押印のうえ、ご返送ください。
②捺印する


捺印する=署名に添えて印を押すことを表す言葉
捺印する(なついんする)は、手書きの署名に添えて印を押すときに使われることが多い言葉です。
自筆のサインとセットになる、あらたまった書類に向いています。



ご署名のうえ、ご捺印をお願いいたします。
③押捺する


押捺する=印や指紋を押し当てることを表すかたい言葉
押捺する(おうなつする)は、印影や指紋を押し当てることを表す、公的な文書で使われる言葉です。
役所や法律にかかわる、格式の高い場面で見かけます。



本人確認のうえ、書面に押捺していただきます。
④調印する


調印する=契約や条約に署名・押印して結ぶ言葉
調印するは、契約書や条約に署名と押印をして、正式に取り決めを結ぶときに使う言葉です。
大きな契約や協定など、重みのある合意の場面にぴったりです。



両社は、業務提携の契約に調印しました。
⑤記名押印する


記名押印する=名前を記し、あわせて印を押す言葉
記名押印するは、名前を書き入れたうえで印を押す、という一連の手続きを表す言葉です。
名前と印の両方が必要な、正式な届け出の案内で使えます。



申込欄に記名押印のうえ、窓口までお持ちください。
⑥承認する(認める意味で)


承認する=内容を認めてよしとすることを表す言葉
承認するは、「ハンコを押す」が表す「認める」という意思のほうに目を向けた言い換えです。
申請や提案を認める、という判断そのものを述べたいときに合います。



部長が企画を承認してくれました。
⑦決裁する


決裁する=権限のある人が可否を決めることを表す言葉
決裁するは、権限を持つ上司などが、申請の可否を決めて認めることを表す言葉です。
上長がハンコを押して許可する、社内の流れを言い表せます。



その稟議は、すでに役員が決裁済みです。
⑧認可する


認可する=公の立場で正式に許すことを表す言葉
認可するは、役所などが、申請をきちんと認めて許可を与えるときに使う、かたい言葉です。
行政や制度上の許可を述べる、あらたまった場面に向いています。



新しい施設の開設が、正式に認可されました。
⑨検印する


検印する=確認したしるしに印を押すことを表す言葉
検印するは、内容を確認し終えたしるしとして、印を押すことを表す言葉です。
チェック済みであることを示す、確認の場面でよく使われます。



検品のあと、担当者が検印する流れです。
⑩署名する


署名する=自筆で名前を書いて意思を示す言葉
署名するは、印の代わりに、自筆で名前を書いて合意や承認の意思を示すことを表します。
ハンコに頼らない手続きが増えるなか、出番が広がっています。



契約書の末尾に、自筆でご署名ください。
ハンコを押すの“カジュアルな”言い換え・類語!会話で使える言い方も紹介!
続いて、ハンコを押すのカジュアルな言い換え・類語を紹介します。
会話では、印を押す動作も、認めるという意味も、もっと身近な言葉で表せます。
⑪ハンコをつく


ハンコをつく=印を押す動作を表す、ふだん使いの言い方
ハンコをつくは、「押す」を「つく」に変えた、会話でよく使われる言い方です。
家庭や身近な手続きの場面で、自然に口にできます。



宅配の受け取りに、ここにハンコをついてね。
⑫判をつく


判をつく=「判(はん)」を押す、昔ながらの言い方
判をつくは、ハンコを「判」と呼ぶ、昔から親しまれてきた言い方です。
「判をついて約束する」のように、合意の意味でも使われます。



この書類、最後に判をついておいてくれる。
⑬ポンと押す


ポンと押す=軽く印を押す様子を表す言い方
ポンと押すは、印を軽く、ためらいなく押す様子を、音で生き生きと表す言い方です。
気軽に承認してもらえる雰囲気を、明るく伝えられます。



課長がここにポンと押してくれて、すぐ通ったよ。
⑭OKを出す


OKを出す=認めて許可することを表す、くだけた言い方
OKを出すは、「ハンコを押す」が表す「認める」を、会話で軽く伝える言い方です。
上司や相手から許可をもらう場面で、気軽に使えます。



その案、部長がOKを出してくれたよ。
⑮太鼓判を押す


太鼓判を押す=確かだと強く保証することを表す言い方
太鼓判を押すは、間違いないと強く保証するときに使う、印にちなんだ言い回しです。
おすすめや品質を、自信たっぷりにすすめたいときにぴったりです。



このお店のラーメンは、私が太鼓判を押すよ。
ハンコを押すの豆知識・ちょっといい話
ハンコを押すを、もっと面白く知れる小話を紹介します。
「ハンコ」「印鑑」「印章」はじつは別もの
ふだん同じ意味で使う「ハンコ」と「印鑑」ですが、もとは指すものが少し違います。
押す道具そのものは「印章」、押したあとに紙に残る朱の跡が「印影」、そして役所に登録した印影を指すのが「印鑑」です。「印鑑証明」の印鑑は、まさにこの登録した印を指しています。



「印鑑」って、登録した印のことだったんだ。
シヤチハタが大事な書類で断られる理由
朱肉のいらない便利な印が、いわゆる「シヤチハタ」などの浸透印です。
ゴムの印面が変形しやすく、インクも薄れやすいため、印影が変わるおそれがあります。そのため、契約など重要な書類では「スタンプ印不可」とされ、認印として使えても断られることがあるのです。



大事な書類で断られるのには、ちゃんと理由があったんだね。
「脱ハンコ」で押印の習慣は変わりつつある
近年は「脱ハンコ」が進み、押印を省く動きが広がっています。
2020年には、河野太郎行政改革担当大臣が、行政手続きでの押印を原則やめるよう各省庁に求めました。今では多くの手続きが押印不要となり、電子印鑑やサインへの置きかえも進んでいます。



ハンコを押す場面そのものが、少しずつ減っているんですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今回紹介した中から、場面に合う言い換えが見つかれば幸いです。