「めばちこ」って通じる?地域で変わる「ものもらい」の呼び方

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今回は「めばちこ」という方言について解説します。

「めばちこ」とは、まぶたのふちにできる小さな赤い腫れもの、いわゆる「ものもらい」を指す方言です。

標準語の「ものもらい」と同じ目の病気を、関西ではこう呼ぶんですよ。

主に大阪を中心とした関西で使われます。

この記事では「めばちこ」の意味やどこの方言か、由来・語源、使い方、類義語まで深掘りしています。

興味がある方は記事の続きへどうぞ。

目次

めばちことは?意味は「ものもらい」

「めばちこ」の意味=まぶたのふちにできる、小さな赤い腫れもの(ものもらい・麦粒腫)

めばちこは、標準語でいう「ものもらい」と同じものを指す言葉です。

医学的には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と呼ばれ、まぶたのふちが赤く腫れて、痛みやかゆみが出ることがあります。

関西の人にとっては、子どものころから身近な言葉で、目に腫れものができたときにごく自然に口から出てきます。

呼び名が違うだけで、指している目の病気そのものは「ものもらい」と同じです。

呼び方は地域でいろいろですが、症状はどこでも同じなんですね。

めばちこはどこの方言?

めばちこ=大阪を中心とした関西・西日本の方言

めばちこは、大阪・兵庫・奈良・和歌山といった関西を中心に、岡山など西日本で広く使われています。

とくに和歌山県では、9割以上の人が「めばちこ」と呼ぶとされ、地域に深く根づいた言葉です。

関西の人にとっては当たり前の言い方で、方言だと意識せずに使っている人も少なくありません。

一方で、関東より東ではほとんど通じず、標準語の「ものもらい」と言いかえないと伝わらないことがあります。

関西出身の方が上京して、通じずに驚くことがある言葉ですね。

めばちこの由来・語源

めばちこの語源については、はっきり分かっていません。考えられている見方を見ていきましょう。

語源ははっきりしていない(諸説あり)

めばちこの由来は、確かなことが分かっていないというのが実情です。

古くから話し言葉として使われてきたため、語源を裏づける確かな資料が残っていません。

いくつかの説は語られていますが、どれも決め手に欠け、「これが正しい」と言い切れるものはないのが正直なところです。

身近な言葉ほど、由来がはっきり残っていないことが多いんですよ。

「目をぱちぱち」と結びつける見方

一説=目に腫れものができて、ぱちぱちさせることに結びつける見方

「めばちこ」の「ばち」は、まぶたの違和感で目を「ぱちぱち」させる様子に関係するという見方があります。

ただし、これも確かな裏づけがあるわけではなく、あくまで一つの見方にとどまります。

言われてみれば、という感じですが、決まった答えではないんですね。

標準語「ものもらい」の由来との対比

標準語の「ものもらい」には、人から物をもらうと治る、人に物を恵んでもらうとできるといった言い伝えにちなむ説があります。

こちらは由来が語られることが多い一方、「めばちこ」のほうは由来がはっきり伝わっていない、という違いがあります。

同じ症状でも、呼び名ごとに背景が違うのがおもしろいね。

めばちこの使い方・例文

「めばちこ」を使った会話を見ていきましょう。

目に腫れものができたときに、関西では自然にこの言葉が出てきます。

使用例① めばちこができた(腫れに気づいた)

朝、まぶたが腫れているのに気づいた場面です。

うわ、めばちこできてもうたわ、まぶたが腫れて痛い。

(まぶたが腫れて痛いのね)こすらずに、清潔にしておいたほうがいいよ。

使用例② 病院での会話

眼科で、症状を伝える場面です。

先生、めばちこが痛いんですけど、これって放っといても大丈夫ですか。

(ものもらいですね)腫れが続くようなら、お薬を出しますので様子を見ましょう。

使用例③ 家族の会話

子どもの目の腫れに、家族が気づいた場面です。

ママ、目がかゆい、なんか腫れてるみたい。

(めばちこができたのね)こすったらあかんよ、あとで眼科に行こうね。

めばちこの類義語や対義語

めばちこの類義語と対義語についても見ていきましょう。

めばちこの類義語

めばちこに近い言葉は、同じ目の病気を指す標準語や、他地域の呼び名にあたります。

ものもらい(標準語・東日本)

ものもらいは、まぶたにできる腫れものを指す標準語です。めばちこと同じものを指し、関東より東で広く使われます。

テレビや薬のパッケージでは「ものもらい」と書かれることが多いですね。

めいぼ(京都・奈良の方言)

めいぼは、同じ関西圏でも京都や奈良で使われる呼び名です。めばちこと同じく、まぶたの腫れものを指します。

近い地域でも、呼び名が変わるのがおもしろいところです。

めっぱ(北海道の方言)

めっぱは、北海道で使われる呼び名です。地域が変わると音もずいぶん変わりますが、指しているものはやはり同じです。

ほかにも九州の「ばか」など、呼び名は全国でさまざまです。

めばちこの対義語

めばちこは目の病気の呼び名のため、ぴったり当てはまる対義語はありません。

あえて言えば、腫れが治まった「目が治った」「目がきれいな状態」が、反対の状態にあたります。

早めにケアして、すっきり治った目の状態がいちばんですね。

めばちこの豆知識・ちょっといい話

めばちこをもっと深く知れる、ちょっとした小話を紹介します。

呼び名が全国マップになるほど多彩

ものもらいは、地域によって呼び名が大きく変わる言葉としてよく知られています。

関西の「めばちこ」、京都・奈良の「めいぼ」、一部地域の「おひめさん」、熊本など九州の「ばか」、北海道の「めっぱ」など、全国マップになるほどの種類があります。

同じ病気で、これだけ呼び名が分かれるのは珍しいですね。

製薬会社が「ものもらいMAP」で紹介

ロート製薬は、全国の呼び名を「ものもらいMAP」としてまとめ、紹介しています。

呼び名の地域差がそれだけ大きく、目薬を全国で売る会社にとっても気になるテーマだったということです。地図で見ると、自分の地域の言い方が方言だったと気づく人も多くいます。

地図で並べてみると、呼び名の多さに驚くね。

関西の人は「ものもらい」でピンとこないことも

関西で育った人の中には、標準語で「ものもらい」と言われても、すぐにピンとこない人がいます。

逆に、関西以外の人が「めばちこ」を聞いて戸惑うこともあり、呼び名の違いが会話のすれ違いを生むことがあります。

明日から使えるプチ知識:相手の「めばちこ」「めいぼ」「めっぱ」が通じなくても、「まぶたの腫れもの=ものもらい」と言いかえれば、たいてい伝わります。出身地の話のきっかけにもなります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。関西で「めばちこ」と耳にしたら、まぶたにできたものもらいのことだと思い出してみてください。

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