今回は「問題ありません」の言い換え表現を紹介します!
「問題ありません」は不安な要素や事項がないこと、改善の必要がないさまを表す言葉です。
この言葉は、カジュアルでもフォーマルでもない、ニュートラルな表現に分類されます。
この記事では「問題ありません」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
問題ありませんとは?意味は「改善の必要がない」
「問題ありません」の意味=改善の必要がなく、問題がないこと
「問題ありません」は、「問題なし」の敬語表現です。
次のプロジェクトの日程は、こちらで問題ありません。
問題ありませんの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネス語や目上の人に使える言葉を紹介!
まずは「問題ありません」のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスや目上の人に使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①支障はありません
支障はありません=「妨げや問題となるものがない様子」を意味する丁寧語
「支障はありません」とは、妨げや問題となるものがないことを意味する「支障がない」の丁寧語です。
何か計画を立てて進めていこうとしている時に、起こると予想できることが大して進行の妨げにならない場合に使われます。また、不測の事態が生じても、根本的な問題にならない場合にも使われます。
「支障はありません」は、ビジネスでも使われる、ややフォーマルな表現です。ただし、目上の人に使う時は、「支障はございません」とした方がより適した表現となるでしょう。
次のプロジェクトの日程は、こちらで支障はありません。
②差し支えございません
差し支えございません=「不都合なことがないこと、許可すること」を意味する丁寧語
「差し支え」とは、物事を行うに当たって不都合になる事柄や問題を意味します。それに「~がない」の丁寧語である「ございません」がつくことで、「差し支えございません」となります。この表現は、何かを求められた時に不都合なことがないこと、許可することを丁寧に表現する言葉です。
「差し支えございません」は、ビジネスシーンにおいて目上の人にも使うことができる、フォーマルな言葉です。
次のプロジェクトの日程は、こちらで差し支えございません。
③ご心配には及びません
ご心配には及びません=「心配するまでもないこと」を意味する敬語表現
「ご心配には及びません」は、尊敬語「ご心配」に、「~に達する」という意味である「及ぶ」をつけ、丁寧に打ち消した表現です。
この表現は、尊敬語や丁寧語を用いて相手への敬意を示し、何かが起こりそうな状況で、相手の不安を払拭したい場合などに使われます。ただし、この表現だけで不安が解消できないこともあるため、相手が安心できるような理由などを添えたほうがよいケースもあります。
「ご心配には及びません」は、日常生活からビジネスシーンまで、目上の人にも使うことができる、フォーマルな言葉です。
次のプロジェクトの日程は、こちらでご心配には及びません。
④申し分ありません
申し分ありません=「不満なことや欠点として指摘する部分がなく、十分に満足する様子」を意味する丁寧語
「申し分ありません」は、指摘する所がないほど完璧な状態を意味する「申し分ない」の丁寧語です。
つまり、この表現は、相手を褒める際に使うことができるということです。
ただし、この表現は、相手を評価しているような意味合いからして、上から目線だと捉えられる可能性があるため、目上の人には使うのに適していません。
「申し分ありません」は、相手が同僚や部下であれば、ビジネスシーンにおいても使うことができる、ややフォーマルな言葉です。
次のプロジェクトの日程は、こちらで申し分ありません。
⑤異存ございません
異存ございません=「反対意見や不服な気持ちがない」という意味の丁寧語
「異存ございません」とは、反対の意見や不服な気持ちを意味する「異存」に「ございません」と否定を合わせることで、「反対意見や不服がない」ことを丁寧に表した表現です。
「異存ございません」は、「異存」という堅い言葉を用い、敬語表現として正しいため、目上の人やビジネスにおいて取引先にも使うことが可能です。
ただし、この表現は、積極的な賛成の場合には使いません。あくまでも反対ではないという意味合いが強い場合に使われます。
「異存ございません」は、ビジネスシーンにおいて目上の人にも使うことができる、フォーマルな言葉です。
次のプロジェクトの日程は、こちらで異存ございません。
⑥承知いたしました
承知いたしました=「相手の発言や意図を理解した、依頼や要求を引き受けた」ことを意味する敬語表現
「承知いたしました」は、事情を知ることを表す「承知」に、謙譲語「いたす」、丁寧語「ます」の過去形である「ました」を組み合わせた表現です。相手に「理解した」「引き受けた」という意味を、敬意を込めて丁寧に伝える際に使われます。
「問題ありません」は、相手の確認や依頼に肯定の意味を表しますが、それを相手に敬意を示しながら伝えるのが「承知いたしました」という表現です。
「承知いたしました」は、日常生活からビジネスシーンまで、目上の人に使うのに適した、フォーマルな言葉です。
次のプロジェクトの日程は、こちらで承知いたしました。
⑦かしこまりました
かしこまりました=「わかった、理解した」という意味の謙譲語
「かしこまりました」は、「承知しました」と同様に「理解した」ことを敬意を込めて伝えることができる表現です。
両者の違いは、「かしこましました」の方が、「承知しました」よりも相手を敬うニュアンスが強いということです。また、「承知しました」は、「かしこまりました」よりも堅い印象で、内容を理解したことを伝える意味合いが強いという違いもあります。
それゆえ、「かしこまりました」は、接客の場面でよく耳にし、「承知しました」はビジネスシーンで使われることが多い印象があります。
「かしこまりました」は、目上の人に使うのにふさわしい、フォーマルな言葉です。
次のプロジェクトの日程は、こちらでかしこまりました。
問題ありませんの”カジュアル”な言い換え・類語!
「問題ありません」のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑧非の打ち所がありません
非の打ち所がありません=「少しの欠点もない、完全で非難する所がない」という意味の丁寧語
「非の打ち所がない」の語源として、詩歌・文章などに評点を加える意味である「批点を打つ」という言葉があります。その「批点を打つ」が「非を打つ」に変化して、「人の欠点を指摘して非難する」という意味で使われるようになり、さらに、反対の意味に転じたのが「非の打ち所がない」です。
「非の打ち所がありません」は人を称賛する時に使われる表現です。
この表現は、カジュアルでもフォーマルでもない、ニュートラルな言葉です。
次のプロジェクトの日程は、非の打ち所がありません。
⑨完璧です
完璧です=「足りない部分や欠けている部分が一切なく、見事である様子」という意味の丁寧語
「完璧」という言葉は、中国伝来の故事成語です。「璧」という字は、「傷のない宝玉」を意味し、それに「足りない所がない」ことを表す「完」を合わせた「完璧」は、元々「傷一つない完全な宝玉」を意味しました。それが変化して、現代の日本では「欠点が一切ないことやその様子」を表すようになりました。
「完璧です」は、日常会話からビジネスシーンまで広く使われる、ニュートラルな言葉です。
次のプロジェクトの日程は、こちらで完璧です。
⑩文句なし
文句なし=「苦情を言う余地がない様子」の意味
「文句なし」は、批判や不満が一切なく、満足度がとても高い状態を表します。
そのため、そのものへの評価、称賛や感謝の気持ちを表す際に使われることが多いです。
「文句なし」は、どちらかというと日常会話で使われる、カジュアルな表現です。
次のプロジェクトの日程は、これで文句なしだよ。
⑪不都合はありません
不都合はありません=「都合の悪い事情がない、支障があっても意に介さない」という意味の丁寧語
「不都合はありません」は、物事の進行を妨げるようなことはない、あったとしても意に介さないことを丁寧に伝える表現です。
この表現は、「支障はありません」とほぼ同じ意味と考えられます。しかし、「不都合」の方が「支障」よりも平易な言い回しであるため、「不都合はありません」は、ニュートラルな表現といえるでしょう。
次のプロジェクトの日程は、こちらで不都合はありません。
⑫構いません
構いません=「差し支えない、気にしない」という意味の丁寧語
「構いません」は「構う」の否定形「構わない」の丁寧語です。相手からの提案に対して許可したり、謝罪された際に許容したりする意味で、「いいですよ」と伝える表現です。
そのため、相手に上から目線に捉えられたり、使う状況によっては自分主体の冷たくきつい印象を与えたりする可能性があり、目上の人に使うのは控えたほうがいいでしょう。
「構いません」は、親しい間柄の人や同僚や部下などには、日常会話からビジネスまで使うことができる、ニュートラルな表現です。
次のプロジェクトの日程は、こちらで構いません。
⑬大丈夫です
大丈夫です=「肯定や配慮を示す際の問題ない、必要ない等と誘いや勧めを断る」ことを意味する丁寧語
「大丈夫」とは、本来は、強くてしっかりしている、危なげがなく安心していられる、間違いなく確かな、という意味を持つ言葉です。それが、時代と共に使われ方が変化していき、「大丈夫です」は現在大きく分けて3つの意味を持つようになりました。
そのうちの2つの意味が、「問題ありません」の言い換えとして考えらます。1つ目が、相手の提案や依頼を受け入れる肯定の意味であり、これは元の意味の「間違いなく確かな」から由来するものです。2つ目が、相手の失敗や謝罪に対して気遣いを示す意味で、これは元の「安心していられる」という意味から来ています。
その他に、3つ目として、相手の誘いや勧めを柔らかく断る否定の意味があり、これは元の意味にはないものと考えられます。この否定の意味が、1つ目の肯定の意味とで混乱を招きやすく、さらに言葉自体がフランクな印象で目上の人への敬意に欠ける表現であるため、ビジネスシーンで使うには適しているとはいえません。
「大丈夫です」は、ビジネスシーンよりも日常会話でよく使われる、カジュアルな表現です。
次のプロジェクトの日程は、これで大丈夫です。
⑭平気
平気=「心に動揺がないこと、気にかけないこと、心配しなくともよいこと」の意味
「平気」は、支障はあるが気にしないという意味の言葉です。
日常生活でよく使われる、とても易しく、カジュアルな言葉です。
次のプロジェクトの日程は、これで平気さ。
⑮へっちゃら
へっちゃら=「ものともしない様子、たやすい様子」の意味
「へっちゃら」は、同じ意味である「へいちゃら(平ちゃら)」が変化した言葉です。「平ちゃら」は、平気の「平」に、冗談やでたらめ等の意味の「ちゃら」を添えた表現です。「平ちゃら」の「ちゃら」にはこのような意味は含まれておらず、軽さや適当さといったニュアンスを表現するために添えられたと考えられます。
「へっちゃら」は、日常会話で使われる、とてもくだけた、カジュアルな言葉です。
次のプロジェクトの日程は、これでもへっちゃらだよ。