今回は「勧める」の言い換え表現を紹介します!
「勧める」は、自分の知見を基に良いとするものを、他者に提案することを表す言葉です。
この言葉は、フォーマルにもカジュアルにも使える汎用性の高い言葉でしょう。
この記事では「勧める」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
勧めるとは?意味は「相手にある物事を行うよう働きかける」
「勧める」の意味=相手にある物事を行うよう働きかけること
ほかに「差し出したものを利用するよう促す」「採用を相手に促す」というニュアンスで使う場合もあります。
健康的な日々を過ごすために、運動の習慣化をお勧めします。
勧めるの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは「勧める」のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①慫慂(しょうよう)
慫慂=「傍からしきりに勧める」の意味
「慫慂」(しょうよう)は、傍からしきりに強く勧めることを意味します。
「慫慂」を見慣れない方も多いようですが、「推奨」や「勧奨」と同じ意味で格式ばった言葉で昔はよくつかわれていたようです。
以前、「ご旅行の中止を慫慂いたします」と旅客鉄道の運休を伝える掲示板が話題になったことがあります。
やはり、一般的には馴染みの薄い言葉であったようですね。
「慫慂」の例文
日々を健康的にお過ごしいただくため、運動の習慣化を慫慂いたします。
②勧奨(かんしょう)
勧奨=「良いものとして積極的に勧める」の意味
「勧奨」は、ある程度限定した対象を褒め称えて勧めることです。
退職勧奨といえば、会社側が従業員に自発的な退職をすすめることで、決して命じているわけではありません。
このように、「勧奨」だけをみると、良いことをすすめられているようですが、勧める対象によってはネガティブなニュアンスで使われる場合もあります。
「勧奨」の例文
健康的な日々を過ごすために、運動の習慣化を勧奨します。
③推挙(すいきょ)
推挙=「良いとされる人物の地位や役職が良い方向へ採用されるよう促すこと」の意味
「推挙」は、ある地位や仕事に適任と思われる人を推薦し便宜を図ることを意味し、自薦・他薦の他薦に当たる言葉です。
吹嘘と書くこともあり、息を吹きかけるという意味から特定の位や役など社会的な地位に就けるように口利きすることを意味します。
「推挙」する側の主観が強い勧め方の印象です。
「推挙」の例文
健康増進活動のリーダーに、運動の習慣化に成功した彼を推挙します。
④奨励(しょうれい)
奨励=「ある活動を良いこととして、同じ行動を人々に強く勧める」の意味
「奨励」は、ある活動を良いものとして人々に強く勧め、励ましながら行動を促すことを指します。
人々が前向きにものごとに取り組みやすくするための推進の言葉です。
「奨励」の例文
健康的な日々を過ごすために、運動の習慣化を奨励します。
⑤推薦(すいせん)
推薦=「自分が良いと思うものを他者へ推し勧めること」の意味
「推薦」は、推薦する側の知見で善とされるものを他者へ積極的に勧めることを言います。
「推」と「薦」のどちらもすすめるという意味を持つ語であることから、より強固に勧めるという印象です。
学生さんの優秀さや将来性が評価されて特別に合格を勧められる“推薦入試”などがありますね。
「推薦」の例文
健康的な日々を過ごすために、運動の習慣化を推薦します。
⑥推奨(すいしょう)
推奨=「経験や知識のもと、根拠を示しものごとを勧めること」の意味
「推奨」は、勧める側が明確な根拠や理由を持ち、他者に選択を勧めることを意味します。
「推奨」は、公の場やビジネスシーンで使われる機会が多い言葉です。
〇〇学会推奨!など、宣伝文句などで見たことがあるかもしれませんね。
「推奨」の例文
健康的な日々を過ごすために、運動の習慣化を推奨します。
⑦勧誘(かんゆう)
勧誘=「ものごとを勧めながら誘い入れる」の意味
「勧誘」は、説得するように勧めながら誘うことです。
「誘」という語が使われるように、人の心をまどわせ誘い込む場面で使われることが多いでしょう。
勧誘する側の意思に納得してもらうために、言葉などの技法も多くあります。
口説き落とすようなイメージが強いですが、勧める行いのひとつです。
「勧誘する」の例文
参加者を勧誘する案内状を作成しました。
勧めるの”カジュアル”な言い換え・類語!
勧めるのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑧薦める(すすめる)
薦める=「複数の選択肢から最適なものを勧めるために進言すること」の意味
「薦める」は、いくつかある候補のうち、自分が推す選択肢を採用するように進言することを指します。
単純に自分が良いと思うものを相手に勧めるときに使う言葉です。
「薦」という語が、良いものを選び差し上げるという意味をもつことから、他者に自分の知る限りで推しているものを勧めるというニュアンスで使います。
「薦める」の例文
健康的な日々を過ごすための参考に、この本をお薦めします。
⑨促す(うながす)
促す=「他者に行動をしてもらうために働きかける」の意味
「促す」は、他者に何かしらのきっかけを与えて、行動や意識を変容させることを目的とします。
ポジティブな結果のために他者に働きかけ導いたり後押ししたりすることです。
「促す」の例文
健康的な日々を過ごすために、運動の習慣化を促します。
⑩提案する
提案する=「ものごとを勧めるための自分の考えや意見を提示する」の意味
「提案する」は、ものごとを変容させるために、自分の勧めたい考えや意見を提示するときに使う言葉です。
自らのアイディアなどを相手に示す場合に使われる言葉で、ご意見申し上げますと同じ意味を持ちます。
立案、改善、協力など、あらゆる場面で使える、勧める意味を含む便利な言葉です。
「提案する」の例文
健康的な日々を過ごすために、運動の習慣化をご提案します。
⑪差し出す
差し出す=「手を伸ばし提供する」の意味
「差し出す」は、相手に向けて手を伸ばしものを勧める行為を意味します。
目の前の人に何かを勧める際に、こちらから近づけるイメージでお勧めしている様子を表します。
「差し出す」の例文
健康的な日々を過ごすための方法を紹介した、この本を差し出しました。
⑫背中を押す
背中を押す=「躊躇している人に決断の手助けをする」の意味
「背中を押す」は、行動できずにためらっている人に、踏み出すことを勧める時に使える言葉です。
言葉などで相手を元気付け自信を持たせ、行動へ導く場合が多いです。
「背中を押す」の例文
運動の習慣化をためらう人の背中を押します。
⑬そそのかす
そそのかす=「自分の思い通りになるように仕向ける」の意味
「そそのかす」は、相手をもちあげたり喜ぶようなことを言い、気分を良くしてもらうことでこちらの思うような行動を起こさせることを指します。
本来は、良い行いをするように勧める意味でしたが、現代では良くないことに誘う場合で使われることが多いです。
人をおだててその気にさせ、半ば騙すように悪事に加担させるなどの行為を「そそのかす」と言ったりします。
「そそのかす」の例文
スポーツが苦手な私に、健康のためには運動が良いとそそのかすのです。
⑭推す
推す=「人やものをその価値にふさわしいものとして勧めること」の意味
「推す」は、そのものや人の価値やレベルが相応なものとして他者に勧めることを言います。
明らかな根拠のもとものごとを突き詰めて考えることも意味しており、深く強く勧めるイメージです。
「推す」の例文
彼を推す理由は、運動を習慣化して健康的な日々を過ごしているからです。
⑮レコメンド
レコメンド=「おすすめ」の意味
「レコメンド」は、おすすめと同じ意味でカタカナ表記にしたものです。
IT業界では、ユーザーのデータなどから興味・関心のありそうな商品(レコメンドアイテム)を自動的におすすめできます。
そこには、レコメンド機能やレコメンドエンジンという言葉が使われ、現在のマーケティング施策には欠かせない機能となっています。
“おすすめ”の形も、時代によって様変わりしますね。
「レコメンド」の例文
健康的な日々を過ごすために、この運動プログラムをレコメンドします。