「達者」は仏教語だった?意味と「お達者で」の使い方を解説

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今回は「達者」という言葉の意味について解説します。

「達者(たっしゃ)」とは、物事に慣れていて巧みなことと、体が丈夫で健康なことの、二つの意味をもつ言葉です。

祖父は九十歳を超えても、まだまだ達者に暮らしているよ。

読み方は「たっしゃ」。「口が達者」「お達者で」のように、技能の話にも健康の話にも使われます。

この記事では「達者」の二つの意味や語源、使い方、類義語・対義語まで深掘りしています。

興味がある方は記事の続きへどうぞ。

目次

達者とは?意味は「巧み」と「丈夫」

「達者」の意味=①物事に慣れて巧みなこと ②体が丈夫で健康なこと

一つ目は「口が達者」「芸達者」のように、ある物事にこなれていて上手なことを表します。

二つ目は「お達者で」「達者に暮らす」のように、体が丈夫で元気なことを表します。

読み方は「たっしゃ」。技能と健康という、一見つながりのない二つの意味をあわせ持っているのが特徴です。

「上手」と「元気」、両方の意味があるんだね。

達者の語源・成り立ち

もとは仏教の言葉で「真理に達した人」。そこから意味が広がった

「達者」は、もとは仏教の言葉で、真理に達した人、悟りを開いた人を指したといわれます。

「達」は、悟る・物事に深く通じるという意味で、そこから「広く物事に通じた、巧みな人」を表すようになりました。

さらに、悟って苦しみから離れた状態が、すこやかさと重ねられ、「体が丈夫」という意味も生まれたといわれます(諸説あり)。

もとが仏教の言葉だったなんて意外だね。

達者の使い方・例文

「達者」を使った会話を見ていきましょう。

「巧み」の意味と「丈夫」の意味の両方を見ていきます。

使用例① 話がうまいとき

「口が達者」と、話術の巧みさを表す場面です。

あの店員さん、すすめ上手でつい買っちゃった。

口が達者な人だよね。話していると、つい引き込まれてしまう。

使用例② 腕前がすぐれているとき

「芸達者」と、技能の高さを表す場面です。

あの役者さん、歌も踊りもこなしていたね。

本当に芸達者で、何をやらせてもうまいよね。

使用例③ 別れ際に健康を願うとき

「お達者で」と、相手の健康を願う場面です。

遠くへ引っ越されるそうですね。寂しくなります。

こちらこそお世話になりました。どうぞお達者でお過ごしください。

「達者」の類義語や対義語

達者の類義語と対義語についても見ていきましょう。

達者の類義語

達者の類義語としては下記のものがあります。

巧み(たくみ)

巧みは、手なれていて上手なことで、「巧みな話術」のように、技能の意味の達者と近い言葉です。

巧みな手さばきで、あっという間に仕上げてしまった。

達人(たつじん)

達人は、その道を究めた人のことです。こなれて上手な達者よりも、さらに極めた段階を指す点が違います。

彼はこの分野では、まぎれもない達人だ。

息災(そくさい)

息災は、病気をせず元気でいることで、「丈夫」の意味の達者と近い言葉です。「無病息災」の形でよく使われます。

家族みんなが息災で過ごせるのが、一番ありがたい。

達者の対義語

達者に正反対の決まった対義語はありませんが、反対の意味合いの言葉として下記が挙げられます。

不調法(ぶちょうほう)

不調法は、物事に不慣れで行き届かないことで、巧みな達者とは反対の状態を表します。お酒が飲めないことを謙遜していう使い方もあります。

不調法なもので、うまくお話しできず申し訳ありません。

達者の豆知識・ちょっといい話

達者をもっと深く知れる、ちょっとした小話を紹介します。

「お達者で」に込められた願い

別れ際の「お達者で」は、相手がこれからも健康で過ごせるようにと願う、あいさつの言葉です。

しばらく会えなくなる人へ、健やかであってほしいという思いを込めて使われます。「さようなら」だけよりも温かみがあり、年配の方への見送りの言葉としても親しまれています。

ただの別れの言葉じゃなく、健康を願う気持ちが入っているんだね。

「達人」とはどう違う?

「達者」と「達人」は同じ「達」を使いますが、表す段階が異なります。

達者は「こなれていて上手」、達人は「その道を究めた第一人者」と、達人のほうが上の段階を指します。どちらも「物事に深く通じる」という「達」の意味から枝分かれした言葉だと考えると、覚えやすくなります。

同じ「達」でも、極め具合に差があるんですね。

明日から使えるプチ知識:「達者」は「口が達者」なら巧み、「お達者で」なら健康と、前後の言葉で意味が決まります。手紙の結びに「どうぞお達者で」と添えると、相手の健康を願う気持ちが、やわらかく伝わります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。二つの意味を押さえて、会話や手紙の中で上手に使ってみてください。

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