今回は「弱男」という言葉について解説します!
早速ですが、「弱男」は、弱者男性の略語です。

「その人、弱男だよ。」みたいに使うよ。
弱男とは、具体的にどのような男性のことを指しているのでしょうか?
この記事では「弱男」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
弱男とは?意味は「社会的に弱い立場にいる男性」
「弱男」の意味=貧困・独身・心身の障害など弱者になる要素を備えた男性を指す言葉
弱男は「弱者男性」の略語です。
読み方は、ネット上でたびたび議論になるものの定着しておらず、「じゃくお、じゃくおとこ、じゃくだん、じゃくなん、よわお、よわおとこ」とさまざまです。
弱男は、非正規雇用による収入の不安、容姿やコミュニケーション能力に対するコンプレックス、パートナーの不在による孤独感、精神疾患などによって生きづらさを感じている男性を表す言葉として、2010年頃から使われるようになりました。



「弱男」は、自分一人では解決が難しい問題に直面している男性のことなんだね。
ところが、ネット上では弱男に対して「正規雇用や収入の安定した仕事に就けないのは、実力がないからだ」、「パートナーがいないのは、人に好かれる努力をしてこなかったからだ」という辛辣な意見が多く、「弱男」という言葉自体も自分より下とみなした男性を軽蔑するときに使われています。
なぜ、社会的支援が必要な場合もある弱男に対して、批判的な意見が多いのでしょうか?
その理由を詳しく見ていきましょう。



「弱男」に対して厳しい意見を持つ人や、軽蔑する人がいるんだね。
弱男の発祥や元ネタは「男性は強者であるという価値観」
「弱男」の元ネタ、発祥=強者でない男性を置き去りにする社会
弱男は、非正規雇用者の割合が増加していた2010年頃からネット上で使われるようになりました。
主に、経済力がない・忍耐力がない・コミュニケーション能力が不足している・独身である・精神疾患や障害がある男性を指すことが多く、自虐の意味を込めて弱男を自称する男性もいます。
男性にあえて「弱者」という言葉を付けていること自体、男性は社会で中心的な役割を果たす強者であるという価値観の裏返しであり、ネット上の意見も「男らしくない」「情けない」といった冷ややかなものが大半を占めています。
一方、弱男扱いされた男性や弱男と自覚している男性の中には、これ以上「強者でない」という評価をされることを恐れて弱音を吐けなくなり、抱え込んだ不満を自分よりも立場の弱い男性や女性への誹謗中傷という形で晴らそうとする人もいます。当然、このような行動は周囲の理解を得られず、支援を必要とする男性の声が届かない悪循環を招いています。
弱男については、男性を研究対象とする男性学やジェンダー(社会が作る男らしさや女らしさのこと)、フェミニズム(男女同権、性差別のない社会を目指す思想や運動のこと)などの観点で議論され始めていますが、まずは性別に関係なく、全ての人が「自分は今とても困っているので助けてほしい」と声に出せる社会、支援を必要としている人の声が届きやすい社会を作ることが重要になると考えられます。



「弱男」は、社会の問題として考えていく必要があるね。
弱男の使い方・例文
「弱男」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①強者でない男性を表す「弱男」



この間知り合った○○さん、非正規雇用者だったの。



その人、弱男だよ。
使用例②相手を軽蔑する意味で使う「弱男」



▲▲、同窓会来ないって。



弱男だから恥ずかしくて来られないんだろ。
使用例③自分を卑下して使う「弱男」



社内のキャリアアップ研修は受けないの?



弱男の俺が受けたところで無理だよ。
弱男の類義語や対義語
弱男の類義語と対義語についても見ていきましょう。
弱男の類義語
弱男の類義語としては、下記のものがあります。
弱い男性
体力や精神的な強さに欠ける男性を表現する言葉です。



○○さん、今の仕事辛いから辞めるんだって。



弱い男性は苦手だな。
弱男の対義語
弱男の対義語としては、下記のものがあります。
強者男性
経済的・精神的に自立した男性を表す言葉です。



強者男性にならないと、世間から孤立してしまうかも。
弱男の豆知識・ちょっといい話
「弱男」を、もっと面白く知れる小話を紹介します。
きっかけは「KKO」という言葉だった
「弱者男性」が広まる前段には、「キモくて金のないおっさん」を略した「KKO」という言葉があったと言われます。
2015年ごろにSNSで使われ始めた表現で、ケアや支援が届きにくい男性を指していました。これがのちの「弱者男性」という、より広い概念へとつながっていったと整理されています。言葉そのものは入れ替わっても、根っこにある問題意識は地続きなのですね。



言葉は変わっても、扱っているテーマはつながっているんだね。
読み方が定まらないのも特徴
「弱男」は読み方が定着しておらず、「じゃくお・じゃくだん・よわお」などさまざまに読まれます。
本文でも触れたとおり、ネット上でたびたび「どう読むのか」が話題になります。文字で書かれることが多いネットスラングならではの現象で、誰もが声に出す場面が少ないからこそ、読みが一つに決まらないまま広まったとも考えられます。



文字中心の言葉だから、読みがバラけてしまうんだね。
書籍のテーマにもなった社会的なキーワード
「弱者男性」は、いまや書籍のタイトルにもなるほど注目される社会的なキーワードになっています。
たとえばトイアンナ氏の『弱者男性1500万人時代』(扶桑社新書)のように、新書として正面から論じられる題材になりました。ネットの自虐・揶揄から出発した言葉が、ジェンダーや格差を考えるための言葉として扱われ始めているわけです。



ネット発の言葉が、まじめな議論の入り口にもなっているんだね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。弱男の意味を押さえて、場面に合わせて使ってみてください。