今回は「相好を崩す」という慣用句について解説します!
「相好を崩す」とは、にこやかな表情・顔をほころばせるという意味の言葉です。
おじいちゃん、孫に会って相好を崩したよ。みたいに使うよ!
「相好」というのは仏の身体の各部分の身体的特徴の総称、または顔かたちという意味です。
相好を崩すとは、整っている顔が崩れるほどの嬉しさを表す言葉になります。
この記事では「相好を崩す」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
相好を崩すとは?意味は「整っている顔を崩すほど笑顔になる」
「相好を崩す」の意味=顔の造形が変わるほど嬉しくて笑顔になる様
相好を崩すとは顔の形という意味の「相好」が崩れるほど笑顔になるという意味の慣用句です。
嬉しいことがあった時の笑顔になる様を表す言葉です。
「相好」とは元々は仏教用語でした。
仏の身体的特徴を表す「三十二相八十種好」が語源となっています。
目立つ特徴である三十二相と目立ちにくい特徴の八十種好があると言われており、相と好を合わせて相好と言われます。
今では仏教用語の他、顔の形を表現する時に使用されるようになりました。
相好を崩すというのは顔の形の意味の方で使用されています。
元々は仏の特徴を表す意味で使われていて、今は顔形と言う意味になったんだね!
相好を崩すの発祥や元ネタは「三十二相八十種好」という仏教用語
「相好を崩す」の元ネタ、発祥=三十二相八十種好
元々は仏の身体的特徴を元に、仏教の教えを広めるための言葉でした。
三十二の目立つ特徴のことを三十二相といい、その他の細かい特徴のことを八十種好といいます。
仏画が仏像を作成する際は、この三十二相八十種好に倣って作られます。
この言葉が顔の形という意味で使われるようになってきました。
その時に、整っていた顔の形が崩れるほどの笑顔を表現する慣用句として、相好を崩すという言葉ができました。
整っていたもの、決まっているものが崩れてしまうほどの嬉しそうな顔!ってことなんだね!
相好を崩すの使い方・例文
「相好を崩す」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
昨日は孫会わせてくれてありがとう
息子も喜んでいたよ、お父さんはどうだった?
見ればわかったと思うけど相好を崩していたよ
使用例②
参観日頑張ってたね。先生もすごく楽しそうにされてたわね
普段はあんまり笑わないからびっくりしちゃった
あら、そういうのを相好を崩すっていうのよ
そうなんだ
使用例③
予約してフィギュア届いたか?
届いたよ!もう出来が良すぎて相好を崩しているよ!
相好を崩すの類義語や対義語
相好を崩すの類義語と対義語についても見ていきましょう!
相好を崩すの類義語
相好を崩すの類義語としては下記のものがあります。
顔をほころばせる
今度娘が会わせたい人がいるそうよ
そうか…あいつも大人になったんだな
顔がほころんでるわよ、嬉しいわね
破顔する
私大きくなったらパパのお嫁さんになる!
パパ嬉しいな
パパ喜びすぎよ。そういう顔を破顔するっていうのね
頬がゆるむ
このいちごパフェ盛り付けも素敵…!
美味しそうだよね!頬がゆるんでるよ
相好を崩すの対義語
相好を崩すの対義語としては下記のものがあります。
顔がこわばる
顔がこわばっているよ?何かあった?
注文してたグッズがなぜか届かない…
無愛想になる
おばさんに挨拶しないとだめでしょ
私は会ったことのない人だったから
無愛想な子…
仏頂面になる
仏頂面していないで早くご飯食べちゃいなさい!
私はピーマン嫌いだもん