今回は「似ている」の言い換えや類語を紹介します!
「似ている」とは、二つ以上のものが共通点を持ち、たがいに近い様子を表す言葉です。

この二つのグラフ、形がよく似ているね。
身近な言い方なので、論文やレポート、ビジネス文書にそのまま書くと、少しくだけて見えることがあります。
言い換えを知っておくと、類似する・酷似する・共通するなどを、似ている度合いや場面に合わせて選び分けられます。
この記事では「似ている」の言い換えを15語紹介しています!気になる方は記事の続きへどうぞ!
似ているの“フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスや論文で使える言葉を紹介!
まずは、似ているのフォーマルな言い換え・類語を紹介します。
どのくらい似ているかを示す度合いが言葉ごとに違うので、文書では似ている程度に合わせて選ぶと、内容が正確に伝わります。
①類似する


類似する=たがいに共通点が多く、似通っていることを表す言葉
類似する(るいじする)は、二つ以上のものに共通点が多く、同じ種類とみなせるほど似ていることを表す言葉です。
「似ている」より整った響きで、論文やレポートの比較でも使いやすい言い方です。



今回の事例は、前回の調査結果と類似する傾向が見られました。
②酷似する


酷似する=見分けがつかないほど、強く似ていることを表す言葉
酷似する(こくじする)は、ほとんど同じと言えるほど、共通点が非常に多く強く似ていることを表す言葉です。
似ている度合いが大きいときに向き、デザインや文章の類似を指摘する場面でよく使われます。



競合の新商品が、当社の製品に酷似していると報告がありました。
③相似


相似=形などが、たがいに似通っていることを表す言葉
相似(そうじ)は、形や性質がたがいに似ていることを表し、数学では大きさが違っても形が同じ図形を指す言葉です。
かたい響きがあり、構造や形のつくりが似ていると述べたい場面に合います。



二つの組織は、意思決定の流れに相似した点が多い。
④共通する


共通する=複数のものに、同じ点があることを表す言葉
共通する(きょうつうする)は、複数のものに同じ要素や性質が見られることを表す言葉です。
全体ではなく、似ている点をしぼって取り上げたいときに使いやすい言い方です。



両者には、顧客を第一に考える姿勢が共通しています。
⑤近似する


近似する=完全に同じではないが、かなり近いことを表す言葉
近似する(きんじする)は、ぴったり一致はしないものの、値や形がかなり近いことを表す言葉です。
数値やデータの近さを述べる、論文や技術的な文書に向いた言い方です。



実測値は、理論値に近似する結果となりました。
⑥通じるものがある


通じるものがある=根もとに、似た性質や考えがあることを表す言葉
通じるものがあるは、見た目ではなく、根もとの考えや性質に似たところがあると伝える言い方です。
分野の違うものどうしに、共通の精神を見いだしたいときに合います。



彼の仕事の進め方には、職人の流儀に通じるものがあります。
⑦重なる


重なる=内容や範囲が、たがいに一致する部分があることを表す言葉
重なる(かさなる)は、二つの内容や範囲に、同じ部分が含まれていることを表す言葉です。
役割や主張が似て、かぶっている部分を指摘したいときに使えます。



両部署の業務範囲が重なる部分を、一度整理しましょう。
⑧準ずる


準ずる=あるものに合わせ、同じ扱いとすることを表す言葉
準ずる(じゅんずる)は、基準となるものに合わせて、それと同じように扱うことを表す言葉です。
規定や契約書など、基準に「似た扱い」と定めたい文書に向いた言い方です。



交通費は、正社員に準ずる形で支給いたします。
⑨類する


類する=同じ種類とみなせるほど、似ていることを表す言葉
類する(るいする)は、同じ仲間や種類に入れてよいほど、性質が似ていることを表す言葉です。
「これに類する」の形で、似たものをまとめて指したいときに便利です。



偽装やそれに類する行為は、固く禁じられています。
⑩近い


近い=隔たりが小さく、よく似ていることを表す言葉
近い(ちかい)は、二つのものの差が小さく、性質や状態がよく似ていることを表す言葉です。
「〜に近い」と添えると、完全に同じではない、ほどよい似ぐあいを示せます。



今回の案は、当初の構想に近い形でまとまりました。
似ているの“カジュアルな”言い換え・類語!会話で使える言い方も紹介!
続いて、似ているのカジュアルな言い換え・類語を紹介します。
友達や家族との会話では、肩の力を抜いた言い方のほうが、驚きや感心がそのまま伝わります。
⑪そっくり


そっくり=見た目などが、とてもよく似ているくだけた言い方
そっくりは、顔や見た目などがそのまま重なるほど、よく似ている様子を表す身近な言い方です。
会話でいちばん使いやすく、驚きや親しみをこめて言える言葉です。



あの子、お母さんに声までそっくりだね。
⑫うり二つ


うり二つ=顔つきなどが、見分けにくいほど似ていることのたとえ
うり二つは、二人の顔つきなどが、見分けにくいほどよく似ていることをたとえる言葉です。
おもに人の顔立ちに使い、親子やきょうだいの似ぐあいを語るときにぴったりです。



双子のお二人、本当にうり二つで見分けがつかない。
⑬似たり寄ったり


似たり寄ったり=どれも大差なく、似ていることを表す言い方
似たり寄ったりは、いくつか並べても大きな差がなく、どれも似ている様子を表す言い方です。
「どれも同じくらい」と、少し物足りなさをにじませて言えるのが特徴です。



どの案も似たり寄ったりで、決め手に欠けるなあ。
⑭見分けがつかない


見分けがつかない=似すぎて、区別できないことを表す言い方
見分けがつかないは、二つがあまりにも似ていて、どちらがどちらか区別できない様子を表す言い方です。
似ている度合いの強さを、実感をこめて伝えたいときに使えます。



本物と並べても、これはもう見分けがつかないよ。
⑮同じよう


同じよう=ほとんど変わらず、よく似ていることを表す言い方
同じよう(おなじよう)は、まったく同じではないが、ほとんど変わらないほど似ていることを表す言い方です。
会話でも文章でも収まりがよく、やわらかく似ていると伝えられます。



やり方は前と同じようでいいから、気楽にやってね。
似ているの豆知識・ちょっといい話
似ているを、もっと面白く知れる小話を紹介します。
「うり二つ」は瓜の切り口がそっくりだから
「うり二つ」は、瓜を縦に二つに割ると、切り口がほとんど同じになることが由来とされています。
割った左右がぴたりと重なるほどそっくりなことから、よく似た二人をたとえるようになりました。古い文献には「瓜を二つに割りたる如し」という言い方も見られ、断面のそろい方が似ているの目印になっていたとわかります。



瓜の切り口から来た言葉だったんだ。
「相似」は数学では形が同じ図形のこと
「相似」は数学で、大きさは違っても形がそっくり同じ図形を指す言葉として使われます。
ある図形を、形を保ったまま拡大したり縮小したりすると、もとの図形と相似になります。記号は「∽」で、これは「似ている」を表す英語similarの頭文字Sを横にしたものとされ、対応する辺の比がすべて等しいという性質を持ちます。



あの記号、Sを横にした形だったんですね。
「酷似」「類似」「近似」は似ている度合いが違う
「酷似」「類似」「近似」は、どれも似ていることを表しますが、似ている度合いに違いがあります。
「酷似」は見分けがつかないほど強く似ていること、「類似」は共通点が多く同じ種類とみなせること、「近似」は完全には一致しないが値や形がかなり近いことを表します。文書では、どのくらい似ているのかに合わせて選ぶと、内容が正確に伝わります。



強く似ているなら酷似、近い値なら近似と使い分けます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今回紹介した中から、場面に合う言い換えが見つかれば幸いです。