今回は「概念」という言葉の意味について解説します。
「概念」とは、いくつかの物事に共通する特徴をまとめてとらえた、大まかな意味内容のことです。

「犬の概念」のように、一つひとつではなく全体に共通するイメージを指す言葉ですね。
「概(おおむね)」と「念(思い)」という漢字から成り、西洋の言葉を訳す中で広まったとされます。
この記事では「概念」の意味や読み方、語源、「観念」との違い、使い方、類義語・対義語まで深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ。
概念とは?意味は「物事の大まかなとらえ方」
「概念」の意味=複数の物事に共通する特徴をまとめた、大まかな意味内容
概念は、似たものに共通する特徴を抜き出し、ひとまとめにしてとらえた意味内容を指します。
読み方は「がいねん」。「概念をつかむ」「文学という概念」のように使われます。
たとえば「犬の概念」は、特定の一匹ではなく、犬と呼べる生き物すべてに共通するイメージのことです。
哲学や論理学では、物事の本質をとらえた思考の形として、より厳密な意味で使われます。



個々のものをこえた「共通するとらえ方」が概念なんですね。
概念の語源・成り立ち
「概念」の成り立ち=「概(おおむね・あらまし)」+「念(思い・考え)」
概念は、「概」と「念」という二つの漢字が組み合わさってできた言葉です。
「概」には「おおむね・あらまし」、「念」には「思い・考え」という意味があり、合わせて「大まかにとらえた考え」を表します。
明治のころ、英語の「concept」など西洋の言葉を訳す中で広まった語のひとつとされています。



漢字の意味から考えると、イメージしやすくなるね。
「概念」と「観念」の違い
「概念」=みんなで共有できる客観的なとらえ方/「観念」=心の中の主観的な考え
「概念」は客観的で共有されるとらえ方、「観念」はその人の心の中にある主観的な考え、という違いがあります。
「犬の概念」「自由の概念」のように、一般に通じる意味なら「概念」を使います。
一方、「固定観念」「強迫観念」のように、個人の心の中の思いを指すときは「観念」を使います。
「固定概念」と書いてしまう例をよく見かけますが、正しくは「固定観念」なので注意しましょう。



みんなで共有するなら概念、心の中の思いなら観念、と覚えると迷いません。
概念の使い方・例文
「概念」を使った会話を見ていきましょう。
日常からビジネス、学術まで、幅広い場面で使えます。
使用例① 新しい考え方を表す
世の中に広まった新しいとらえ方を話す場面です。



最近、「推し活」って言葉をよく聞くね。



応援を楽しむという新しい概念として、すっかり定着しましたね。
使用例② 仕事で全体像を共有する
プロジェクトの大枠を仲間と確かめる場面です。



細かい仕様の前に、まず何を確認すればいい?



まずサービス全体の概念をそろえてから、具体的な作業に入りましょう。
使用例③ 学びの場面で使う
抽象的なテーマを学ぶ場面です。



「自由」って、説明しようとすると難しいね。



哲学では「自由」という概念をていねいに定義して考えていくんだよ。
「概念」の類義語や対義語
概念の類義語と対義語についても見ていきましょう。
概念の類義語
概念の類義語としては下記のものがあります。
観念(かんねん)
観念は、人が心の中に抱く、主観的な考えやイメージを表す言葉です。



「固定観念にとらわれる」のように使いますね。
コンセプト
コンセプトは、企画や作品の全体を貫く基本的な考え方を指す言葉です。



「概念」の英語ですが、日本語では方針やテーマの意味で使われがちです。
通念(つうねん)
通念は、世間一般に広く通用している考えを表す言葉です。



「社会通念」という形でよく使われます。
概念の対義語
概念に正反対の決まった対義語はありませんでした。
あえて対比するなら、頭の中でとらえた概念に対して、目に見える「具体的なもの・実体」が反対の位置に置かれます。
概念の豆知識・ちょっといい話
概念をもっと深く知れる、ちょっとした小話を紹介します。
「概念」は西洋思想を訳す中で広まった言葉
「概念」は、明治のころに西洋の思想を日本語へ訳す中で広まった言葉のひとつとされています。
「哲学」「理性」などと同じく、西洋の学問を取り入れる時代に整えられた語の仲間です。今では当たり前に使う言葉も、先人が知恵をしぼって訳した結果だと思うと、味わい深く感じられますね。



ふだん使う言葉に、そんな歴史があったなんて。
オタク用語の「概念◯◯」はちょっと別の意味
SNSやオタク界隈の「概念◯◯」は、推しを連想させるモノやイメージを指す、くだけた使い方です。
推しの髪色やモチーフを思わせるグッズを「概念グッズ」と呼ぶ、といった具合です。辞書どおりの「物事の共通したとらえ方」とは別の、ネット発の用法として広がっています。同じ言葉でも、使う場面で意味が変わるのは面白いところです。



同じ言葉でも、場面によって意味が広がっていくんだね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。「観念」との違いを意識して、「概念」を自信を持って使ってみてください。