野放図とは?意味・読み方|「野放し」との違い・語源|使い方・類義語も解説

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今回は「野放図」という言葉の意味について解説します。

「野放図」とは、際限がなくしまりのないさま、また勝手気ままでずうずうしいさまを表す言葉です。

読み方は「のほうず」。「野放図に広がる」のように使いますね。

多くは、節度やけじめがない様子を批判的に述べる、否定的な文脈で使われます。

この記事では「野放図」の意味や読み方、語源、「野放し」との違い、使い方、類義語・対義語まで深掘りしています。

興味がある方は記事の続きへどうぞ。

目次

野放図とは?意味は「際限なくしまりがないさま」

「野放図」の意味=①際限がなくしまりのないさま ②勝手気ままでずうずうしいさま

野放図には、「際限がなくしまりがない」「人を人とも思わず勝手気ままでずうずうしい」という二つの意味があります。

読み方は「のほうず」。「やほうず」と読むのは誤りなので注意しましょう。

「野放図に広がる」「野放図な生活」のように、歯止めがきかない様子を表すときに使われます。

「自由でのびのび」という良い意味ではなく、批判やいましめの気持ちを込めて使う言葉です。

「際限がない・締まりがない」と、よくない意味で使う言葉なんですね。

野放図の語源・成り立ち(諸説あり)

「野」は当て字とされ、言葉の芯は「方図(ほうず)=際限・限度」にある

野放図の語源には諸説あり、はっきりした定説はありません。

国語辞典では、頭の「の」は接頭語、「野」は当て字とされています。漢字から意味を読み解こうとすると、かえって迷いやすい言葉です。

言葉の芯にあるのは「方図(ほうず)=際限・限度」で、その際限がなくなった状態から「しまりがない」という意味につながったとする見方があります。

表記には「野放図」のほか「野方図」もあり、どちらでも使われます。

漢字が当て字だなんて、語源は奥が深いんだね。

「野放図」と「野放し」の違い

「野放し」=放置して自由にさせる行為/「野放図」=際限なくしまりがないさま

音が似ている「野放し」と「野放図」は、指すものが少し違います。

「野放し」は、管理せず放置して自由にさせる「行為・状態」を指します(例:「子どもを野放しにする」)。

「野放図」は、その結果あらわれる「際限がなくしまりがない性質・ありさま」を指します。

「野放しにした結果、野放図に広がった」と並べると、使い分けのイメージがつかみやすくなります。

放っておく行為が野放し、締まりのないさまが野放図、と分けると迷いません。

野放図の使い方・例文

「野放図」を使った会話を見ていきましょう。

歯止めがきかない様子を、批判的に述べる場面で使われます。

使用例① 際限なく広がるさまを表す

管理が及ばず広がっていく場面です。

この辺り、いつの間にか家や店が増えたね。

計画のないまま、野放図に開発が進んでしまった印象だね。

使用例② しまりのない生活を表す

節度のない暮らしぶりを話す場面です。

最近、夜更かしも出費も増えてしまって…。

野放図な生活にならないよう、少しずつ整えていきましょう。

使用例③ 勝手気ままな態度を表す

遠慮のないふるまいを話す場面です。

彼、周りを気にせず思うままに動くよね。

野放図な態度に見えないよう、節度も大切にしたいですね。

「野放図」の類義語や対義語

野放図の類義語と対義語についても見ていきましょう。

野放図の類義語

野放図の類義語としては下記のものがあります。

放埒(ほうらつ)

放埒は、勝手気ままで、しまりがないことを表す言葉です。

節度を欠いた様子を、硬い言葉で表したいときに使います。

放縦(ほうじゅう)

放縦は、規律を無視して気ままに振る舞うことを表す言葉です。

「放縦な暮らし」のように使われます。

傍若無人(ぼうじゃくぶじん)

傍若無人は、人前をはばからず勝手放題に振る舞うことを表す四字熟語です。

「ずうずうしい」という野放図の意味に近い言葉です。

野放図の対義語

野放図に正反対の決まった対義語はありませんでした。

あえて反対の意味の言葉を挙げるなら、「几帳面(きちょうめん)」「節度ある」などが対比に置かれます。

野放図の豆知識・ちょっといい話

野放図をもっと深く知れる、ちょっとした小話を紹介します。

「野」と「図」の字は意味と関係のない当て字

「野放図」の「野」や「図」は、意味と直接関係のない当て字とされています。

国語辞典は「『の』は接頭語、『野』は当て字」と説明しており、言葉の芯は「ほうず(方図)」にあります。「野放図」「野方図」と表記が揺れるのも、漢字に決まった意味がない名残だといえそうです。

漢字につられて意味を考えると、かえって迷うんだね。

芯にある「方図」は江戸時代より前からの古い言葉

野放図の芯にある「方図(ほうず)=際限・限度」は、とても古い言葉です。

「方図もない(=際限がない)」という言い回しは、宣教師が編んだ辞書『日葡辞書』にさかのぼるほど古くから使われてきました。今では単独で見かけなくなりましたが、「野放図」の中に今も生き残っているのですね。

使われなくなった古い言葉が、形を変えて残っているんだね。

明日から使えるプチ知識:野放図は「自由でのびのび」という良い意味ではなく、際限のなさを批判する言葉。放っておく行為が「野放し」、締まりのないさまが「野放図」と覚えると、使い分けに迷いません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。否定的な意味を持つ言葉だと理解して、「野放図」を文章で正しく使ってみてください。

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