「口実」とは?意味と「言い訳」との違いを例文で解説

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今回は「口実」という言葉の意味について解説します!

「口実」とは、本当の理由をかくすために持ち出す、言い訳や言いがかりの材料のことです。

残業を口実にして、また約束を後回しにされたよ。

読み方は「こうじつ」で、表向きの理由とその裏にある本心とを区別したいときに使われます。

この記事では「口実」の詳しい意味や語源、使い方、類義語・対義語まで深掘りしています。

興味がある方は記事の続きへどうぞ!

目次

口実とは?意味は「言い訳のための表向きの理由」

「口実」の意味=本心をかくすために持ち出す、表向きの理由や言い訳の材料

口実とは、本当の気持ちや理由をかくして、表向きに持ち出す言い訳の材料のことです。

「体調を口実に欠席する」のように、別の理由を立ててその場をしのぐときに使われます。

本心を言いにくいときに使う言葉なので、どこか後ろめたさのある場面で登場しやすいのが特徴です。

読み方は「こうじつ」で、「口実を作る」「口実を設ける」といった形でよく使われます。

「本心をかくすための、表向きの理由」を表す言葉なんだね。

口実の語源・由来は「口に充ちる言葉」にある

「口実」の語源=「口」+「実(充ちる・中身)」=口に充ちる言葉

口実はもともと、「口の中に充ちるもの」を表す漢語で、ここでの「実」は中身や充実を意味します。

口に充ちるものには飲食物と言葉があり、日本では平安時代から「言い草」の意味で使われました。

その後、中身のない言葉に無理に理由を込めるところから、言い訳の材料を指すようになりました。

「実」は「実力」「充実」などにも使われる字で、もとは中身が詰まっていることを表しています。

「口に充ちる言葉」が、言い訳の意味に変わっていったんだなぁ。

口実の使い方・例文

「口実」を使った会話を見ていきましょう。

本心をかくす場面や、きっかけとして理由を持ち出す場面で使えます。

使用例① 欠席の言い訳にする

本当の理由をかくして別の理由を立てる、典型的な使い方です。

彼、今日も来なかったね。

仕事を口実にしていたけど、本当は気が乗らないみたいだよ。

使用例② 会うきっかけにする

何かを口実にして、会う理由を作るときに使います。

どうやって誘おうか、迷ってるんだ。

本を返すのを口実にして、声をかけてみたら?

使用例③ 言いがかりに使う

もっともらしい理由をつけて責める場面でも使われます。

小さなミスを、ずいぶん責められてたね。

あれを口実にされて、よけいに立場が悪くなったよ。

「口実」の類義語や対義語

口実の類義語と対義語についても見ていきましょう。

口実の類義語

口実の類義語としては下記のものがあります。

言い訳(いいわけ)

言い訳は「自分の都合を説明して、責めをやわらげようとする言葉」で、口実ととても近い言葉です。

言い訳をする前に、まず手を動かそうか。

名目(めいもく)

名目は「表向きにかかげる理由や名前」を表す言葉です。

研修という名目で、親睦も深める会なんですよ。

方便(ほうべん)

方便は「目的のために、その場で用いる便宜的な手立て」を表します。

うそも方便というけれど、使いどころは選びたいね。

口実の対義語

口実には決まった対義語はありませんが、対照的な言葉として下記のものがあります。

本音(ほんね)

本音は「表向きではなく、心の中にある本当の気持ち」を表す言葉です。

口実はもういいから、本音を聞かせてほしいな。

真意(しんい)

真意は「表に出た言葉の裏にある、本当の考えや意図」を表します。

言葉の真意をたしかめてから、返事をしましょう。

口実の豆知識・ちょっといい話

口実をもっと深く知れる、ちょっとした小話を紹介します。

「実」は中身が詰まっているしるし

口実の「実」は、もともと「中身が充ちている」ことを表す字です。

同じ「実」は、「実力」「充実」「実りある時間」などにも使われ、どれも中身がしっかりあることを示しています。中身のはずだった「実」が、口実では表向きの理由へと意味を変えているのは、ちょっと不思議な巡り合わせです。漢字一字をたどると、言葉の意外なつながりが見えてきます。

「充実」の実と同じ字だったんだ!

もとは「口に充ちる言葉」だった

口実は平安時代には、「言い草・言いぶん」というおだやかな意味で使われていました。

口の中に充ちるものとして、飲食物とならんで「言葉」があると考えられていたためです。それが明治のころから、中身のない言葉に無理やり理由を込めるイメージへと移り、今の「言い訳」の意味になりました。言葉の意味も、長い時間をかけて少しずつ移り変わっていくのですね。

昔はおだやかな意味だったなんて、意外だね。

英語の「pretext」は”前もって織った理由”

口実にあたる英語「pretext(プリテキスト)」は、「前もって織り上げる」という意味の言葉が語源です。

「前に」を表すpreと、「織る」を表すtexから成り、表向きをきれいに織りつくろうイメージが込められています。布を表すtextは、英語のtext(文章)とも仲間です。日本語でも英語でも、口実には「うわべをつくろう」感覚が宿っているのが面白いところです。

言葉を”織る”という発想は、どこか共通しているんだなぁ。

明日から使えるプチ知識:表向きの理由を指したいとき、「言い訳」のかわりに「口実」と言うと、本心が別にあるニュアンスをやわらかく伝えられます。本当の気持ちをかくして別の理由を立てる場面で使ってみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。意味をつかんで、「口実」を表向きの理由と本心を区別したい場面で使ってみてください。

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