今回は「懸念」の言い換えや類語を紹介します!
「懸念」とは、物事が気にかかって、不安に思うことを表す言葉です。

納期に間に合うか、少し懸念しています。
かための言葉なので、会話で使うと少し重く響くこともあり、別の言い方が合う場面もあります。
言い換えを知っておくと、危惧・憂慮・気がかりなどを、相手や場面に合わせて選び分けられます。
この記事では「懸念」の言い換えを15語紹介しています!気になる方は記事の続きへどうぞ!
懸念の“フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスで使える言葉を紹介!
まずは、懸念のフォーマルな言い換え・類語を紹介します。
報告や会議など、かたい場面では言葉を選ぶと、不安をていねいに伝えられます。
①危惧


危惧=悪い結果を予想して、あやぶみ心配することを表す言葉
危惧(きぐ)は、悪い結果になりそうだと予想して、あやぶみ心配することを表す言葉です。
「懸念」とほぼ同じ意味で、ややかたい場面で言いかえに使えます。



品質が下がるのではないかと、危惧しております。
②憂慮


憂慮=深く心配し、心を痛めることを表す言葉
憂慮(ゆうりょ)は、事態を深く心配し、心を痛めることを表す、かたい言葉です。
「懸念」より心配の度合いが強く、重大な事態を述べる場面に向いています。



事態を憂慮し、対応を急いでいるところです。
③不安視


不安視=先行きを不安に思って見ることを表す言葉
不安視(ふあんし)は、物事の先行きを不安に思って見ることを表す言葉です。
「市場が不安視する」のように、世間やまわりの見方を述べるときに合います。



値上げの影響を不安視する声が、社内でも出ています。
④案じる


案じる=相手や先のことを気にかけて心配することを表す言葉
案じる(あんじる)は、相手や物事の先を気にかけ、心配することを表す言葉です。
「身を案じる」のように、人を思いやる気持ちのこもった言い方になります。



体調をくずされたと聞き、案じておりました。
⑤危ぶむ


危ぶむ=うまくいかないのではと、あやぶみ疑うことを表す言葉
危ぶむ(あやぶむ)は、うまくいかないのではないかと、あやぶみ疑うことを表す言葉です。
「実現を危ぶむ」のように、達成できるか不安な気持ちを表せます。



このペースでは、完成を危ぶむ声も上がっています。
⑥杞憂


杞憂=しなくてもよい、取り越し苦労の心配を表す言葉
杞憂(きゆう)は、しなくてもよいような、取り越し苦労の心配を表す言葉です。
「杞憂に終わる」の形で、心配が無用だったと振り返るときに使います。



心配していましたが、どうやら杞憂だったようです。
⑦憂い


憂い=先行きを心配する、晴れない気持ちを表す言葉
憂い(うれい)は、先行きを心配する、晴れない気持ちそのものを表す言葉です。
「備えあれば憂いなし」のように、ことわざや文章でよく使われます。



しっかり準備しておけば、後の憂いも減らせます。
⑧おそれ


おそれ=悪いことが起こるかもしれないという心配を表す言葉
おそれは、悪いことが起こるかもしれない、という心配を表す言葉です。
「混乱を招くおそれがある」のように、注意をうながす文で使われます。



このままでは、納期が遅れるおそれがあります。
⑨気がかり


気がかり=気になって、心が落ち着かないことを表す言葉
気がかりは、ある物事が気になって、心が落ち着かないことを表す言葉です。
「懸念」よりやわらかく、ていねいな会話でも使いやすい言い方です。



返事がまだないのが、少し気がかりですね。
⑩苦慮する


苦慮する=どうすべきか、あれこれ心を悩ませることを表す言葉
苦慮(くりょ)するは、どう対応すべきか、あれこれ心を悩ませることを表す言葉です。
ただ不安なだけでなく、対応に頭を悩ませている様子まで伝わります。



限られた予算での対応に、苦慮しております。
懸念の“カジュアルな”言い換え・類語!会話で使える言い方も紹介!
続いて、懸念のカジュアルな言い換え・類語を紹介します。
友達との会話では、肩の力を抜いた言い方のほうが、気持ちがそのまま伝わります。
⑪心配


心配=物事の先を気にして、心を悩ませることを表す言葉
心配は、物事の先を気にして、心を悩ませることを表す、もっとも身近な言葉です。
「懸念」をやわらかくした、日常で広く使える言い方です。



天気が崩れないか、ちょっと心配だね。
⑫気になる


気になる=あることが心にひっかかって、意識してしまうことを表す言い方
気になるは、あることが心にひっかかって、つい意識してしまうことを表す言い方です。
重い心配というより、軽くひっかかる程度の気持ちを伝えられます。



あの一言が、なんだかずっと気になってるんだ。
⑬引っかかる


引っかかる=なんとなく納得できず、心に残ることを表す言い方
引っかかるは、なんとなく納得できず、心に残って気になることを表す言い方です。
言葉にしにくい違和感や、すっきりしない気持ちを表すのに向いています。



あの説明、ちょっと引っかかるんだよね。
⑭ヒヤヒヤする


ヒヤヒヤする=失敗しないかと、はらはら不安になることを表す言い方
ヒヤヒヤするは、失敗やトラブルが起きないかと、はらはら不安になることを表す言い方です。
その場でドキドキするような、目の前の不安を伝えるのにぴったりです。



間に合うかどうか、最後までヒヤヒヤしたよ。
⑮モヤモヤする


モヤモヤする=すっきりせず、不安が心に残ることを表す言い方
モヤモヤするは、原因がはっきりせず、不安や不満が心に残ることを表す言い方です。
はっきり言葉にできない、もどかしい気持ちを表すのに合います。



結論が出ないままで、ずっとモヤモヤしてる。
懸念の豆知識・ちょっといい話
懸念を、もっと面白く知れる小話を紹介します。
「懸念」はもともと仏教の言葉だった
「懸念」はもともと仏教の言葉で、「一つのことに心を集中させること」という意味でした。
「懸」は心が宙ぶらりんに引っかかる様子、「念」は思いを表します。一つのことに心が向き続ける状態が、やがて「気にかかって離れない=心配」の意味へと移っていったのです。



もとは心を集中させる意味だったなんて、意外だね。
類語「杞憂」は中国の昔話から生まれた
「杞憂」は、古代中国の杞の国の人が「天が落ちてこないか」と心配したという話から生まれた言葉です。
食事ものどを通らないほど心配したものの、天は落ちてきませんでした。そこから、しなくてもよい取り越し苦労を「杞憂」と呼ぶようになったのです。同じ心配でも、無用だったという意味合いが込められています。



昔話がそのまま言葉になったなんて、面白いですね。
「懸念」と「心配」は使う場面が少し違う
「懸念」はかたい書き言葉で、「心配」は日常の話し言葉として広く使われます。
家族を思う気持ちには「心配」、報告書や会議では「懸念」がなじみます。また「心配」は相手を気づかう温かさも含みますが、「懸念」は冷静に問題点を指摘する響きがあります。場面に合わせて選ぶと、ぐっと伝わりやすくなります。



かたい場面は懸念、ふだんの会話は心配と分ければいいんですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今回紹介した中から、場面に合う言い換えが見つかれば幸いです。