今回は「切磋琢磨」という四字熟語について解説します!
「切磋琢磨」とは、お互いに励まし合って高みを目指す、努力を重ねて自身に更に磨きをかけるという意味の言葉です。

「切磋琢磨してみんなで決勝まで行こう!」みたいに使うよ!
中国最古の詩集「詩経」の中で、「武公を称える為に引用した職人の技」が元となっています。
この記事では「切磋琢磨」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
切磋琢磨とは?意味は「仲間同士励まし合って高め合う、努力で自分の学問などに更に磨きをかける」
「切磋琢磨」の意味=仲間同士お互いに励まし合って高め合う、努力を重ねて自身の学問などに更に磨きをかける
切磋琢磨とは、①仲間同士お互いに励まし合って高め合う②努力して自身の学問などに更に磨きをかける、という意味の四字熟語です。
「切磋」は道徳や学問を磨くことで「琢磨」は表面を磨いて平らにするという意味があるので「切磋琢磨」はポジティブなニュアンスの言葉になります。
校訓や学校などのスローガンに使われることも多い言葉ですが、「学問や道徳を学ぶ上で仲間同士努力し合って向上する」意味の他にも「努力して自身の学問や道徳に磨きをかける」、という意味もあることはあまり知られていないようです。
元は学問などに対して使われる言葉でしたが、スポーツ界でもよく使われています。
技の向上を目的としてお互いに「切磋琢磨」することを促したり、職場でも同僚間やライバル同士で「切磋琢磨」することを奨励する流れがありますね。
実際、スポーツでも職場でも、お互いの存在を意識して刺激し合う仲間やライバルがいる方が、モチベーションも上がるし励みになり、技やスキルの向上につながることも多いのではないでしょうか。
四字熟語なので日常の会話ではあまり使われませんが、snsでは団体競技のダンスやスポーツチームなどが頑張っている様子を投稿するのにたびたび出てくる言葉です。
使うときの注意点としては、仲間同士で使う言葉なので、目上の人や立場が上の人に使うのはNGです。
例えば見習の立場の人が、熟練した師匠に対して「お互い切磋琢磨して頑張りましょう」と言うのは大変失礼になりますね。
また、まれに「切瑳琢磨」と表記されることもありますが、こちらも間違いではないようです。



2つの意味がある四字熟語ってことなんだね!
切磋琢磨の発祥や元ネタは「中国最古の詩集・詩経」
「切磋琢磨」の元ネタ、発祥=中国最古の詩集「詩経」
切磋琢磨の由来は孔子が編成したとされる中国最古の詩集「詩経」だと言われています。
骨や象牙を細工する職人の技を、武公を称える際に例えとして使ったことが書かれているようです。
この職人の技が、「骨や象牙を切り(切)、それを磨き(磋)、玉や石を打ち(琢)、磨く(磨)」というとても時間がかかり、根気がいる作業だったようですね。
この「根気のいる作業を経なければ、素晴らしい完成品はできない」ということを学問に当てはめ、いつの頃からか「努力して学問や道徳心を磨いて向上する」という意味で使うようになったとか。



職人技は手間暇をかけて根気もなければ身につかないよね
切磋琢磨の使い方・例文
「切磋琢磨」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
スポーツに関する会話



お久しぶり。まだサッカーやってるの?



もちろん!地元のサークルに入って今でもメンバーと切磋琢磨してるよ!
使用例②



予備校に入るんだ



一人でやるより、切磋琢磨し合える仲間がいた方が刺激になって良いかもね
使用例③
一人で切磋琢磨する例



当選おめでとうございます



市民のみな様に報いるよう、これからも切磋琢磨し続けます!
切磋琢磨の類義語や対義語
切磋琢磨の類義語と対義語についても見ていきましょう!
切磋琢磨の類義語
切磋琢磨の類義語としては下記のものがあります。
砥礪切磋(しれいせっさ)
四字熟語
能力を高めるために努力すること



おじいちゃんはひたすら砥礪切磋して今の地位を築いたんだ
しのぎを削る
「互いに高め合う」というよりは「争う」ニュアンスが強い言葉



この辺は同業者が多いから、しのぎを削ることになりそうだ
互いに高め合う



この漫画の主人公とライバルは、お互いに高め合ういい関係だよね!
切磋琢磨の対義語
切磋琢磨の対義語としては下記のものがあります。
酔生夢死(すいせいむし)
無意味でくだらない一生を送ること



シャカリキに生きてきたんだ。酔生夢死と言われようが、これからはゆっくりするよ。
無為に過ごす
目標や目的を持たず、自然に任せて過ごすこと



大学にも行かず無為に過ごした時期もあったよ
怠慢



怠惰な生活はもう止めた!
切磋琢磨の豆知識・ちょっといい話
切磋琢磨を、もっと面白く知れる小話を紹介します。
実は『論語』にも出てくる言葉
「切磋琢磨」は『詩経』が出典ですが、孔子の言行録『論語』にも登場します。
学而編で、弟子の子貢が『詩経』の「切するがごとく磋するがごとく、琢するがごとく磨するがごとく」という一節を引くと、孔子は「これでお前とも詩を語り合えるな」と喜んだと伝わります。教養ある人同士の会話に、昔から使われてきた言葉なのですね。



あの孔子も認めた由緒ある言葉だったんだね。
出典は「名君」を讃えた詩だった
語源となった詩は、衛の武公という名君の人柄と学徳を讃えたものです。
『詩経』の「淇奥(きいく)」という詩で、玉や石を根気よく磨くように自らを高め続ける立派な君子の姿が描かれています。単なる競争ではなく、こつこつと自分を磨き続ける前向きさが、言葉の芯にあるのですね。



磨き続ける姿勢そのものを讃える言葉だと思うと、なんだか素敵だなあ。
意味と由来が分かれば、切磋琢磨はぐっと使いやすくなります。仲間と高め合う場面で、ぜひ口にしてみてください。