今回は「私見」という言葉について解説します!
私見は「しけん」と読み、自分自身の・個人的な意見という意味の言葉です。
「私見だけど、あっちのプロジェクトを先にした方が良いんじゃないかな」みたいに使うよ!
公的ではないという意味の「私」と見方・考え方という意味の「見」から成り立つ言葉です。
この記事では「私見」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
私見とは?意味は「自分ひとりの個人的な考え」
「私見」の意味=自分ひとりの個人的な意見・考え
私見とは「自分ひとりの個人的な意見や考え」という意味の言葉です。
例えば公的な報告書などに個人的な意見や考えが加わっているときに「報告書に私見が入っている」と表現します。
個人的な意見かどうかを問うときにも「それはあなたの私見ですか?」と使ったりします。
また、会議などの公的な場所で「意見」や「主張」を述べるときに、謙遜の意味を表現するのにも「私見」が用いられます。
例えば「私の意見を述べさせていただきます。」というところを「私見を述べさせていただきます。」というように使うことによって、へりくだった言い方となります。
この場合、「私見」にはすでに「私の意見・自分の意見」という意味があるので「私の私見は~」と使わないように注意しましょう。
「私見」は砕けた場では使われず、公的な場やビジネスシーンで使われることが多い堅苦しいイメージの言葉です。
なので友達に対してやカジュアルな場面で使うのは避けた方が無難でしょう。
「私見」とよく似た言葉には「所見」がありますが、違いを見ていきましょう。
私見とは
物事に対する自分の個人的な意見・考えのこと。
所見とは
ある事柄を見た上での意見・判断のこと。
つまり「所見」とはあくまで「見たこと・観察したことから導かれた」意見のことです。
また、私見のように謙遜の意味は含まれません。
所見を使う例としては、「医師の所見では、異常はないようです」などがあります。
似ている言葉ですが、意味は異なりますので使いこなせたらいいですね。
私見の類義語は次のとおりです。
謙遜しているときに用いられる意見の謙譲語はこちら。
- 愚見(ぐけん)
- 卑見(ひけん)
- 管見(かんけん):狭い見聞のこと。
自分個人の意見という意味で、謙遜するときにも使われる言葉ってことなんだね!
私見の発祥や元ネタは?
「私見」の元ネタ、発祥=不明
「私見」は日本語の一般的な表現であり、特定の歴史的な出典や起源は見つかりませんでした。
日本の文学や哲学、言葉の使用に関するさまざまな文献や著作物ではかなり古くから「私見」という言葉が使われていた事が確認されています。
ただ、やはり「私見」という言葉がいつ頃からどこで誰によって使われ始めたのか?
という部分については情報が無く不明。
「私見」の発祥については正確な情報があれば記事内容を更新したいと思います。
私見の発祥や元ネタは今の所不明なんだね
私見の使い方・例文
「私見」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
会議で謙遜して言う場合
これはあくまで私見ですが、決断してもいいタイミングなのではないでしょうか。
いいと思います。
使用例②
謙遜を含まない使い方
私見でいいから一言報告書に書いておいてくれるかな?
かしこまりました。
使用例③
遠慮はいらないから私見を述べてみて。
そうですね、例年より仕入れを多くしてみてもいいかと思います。
私見の類義語や対義語
私見の類義語と対義語についても見ていきましょう!
私見の類義語
私見の類義語としては下記のものがあります。
私感
自分の感想のこと。
私見のような謙遜の意味はありません。
私感としてはもう少しソフトな肌触りの方が良いかな
私意(しい)
私見と同じ意味ですが、私見の方が一般的です。
この問題に私意を挟むのはやめておこう。
意見
君の意見でいいから一言報告書に書いておいてくれるかな?
私見の対義語
私見の対義語としては下記のものがあります。
世論
ある事柄についての世間の意見のこと。
私の懸念をよそに、世論は歓迎しているようだな。
総意
ある集団の全員が同じ意見であること。
私たちの総意をくみ取ってもらえそうだよ。
一般的な見解
多くの人に共通の見解・意見
一般的な見解も大事だけど、自分の感を信じるよ!