今回は「辛気臭い」という一般用語について解説します!
「辛気臭い」とは、気持ちがめいって重く沈んだ様子や重苦しい気持ちのを表す言葉です。
「辛気臭い話は止めてよ」みたいに使うよ!
「辛気」と「臭い」が合わさって出来た言葉で、古くから使用されています。
また西日本では「イライラする」として別の意味で使用されているようです。
「細々して辛気臭い仕事だ」みたいにも使うよ!
この記事では「辛気臭い」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
辛気臭いとは?意味は「重苦しく湿っぽい気持ち」
「辛気臭い」の意味=気持ちがめいって重く沈んだ様子
辛気臭いとは気持ちがめいって重く沈んだ様子や重苦しい気持ちという意味の一般用語です。
人の気持ちを表す言葉で、雰囲気や表情などについて言う場合が多いです。
辛気臭いは心気臭いとも書きますが、同じく気持ちが重い意味で使用しています。
もう一つの意味として、いらだたしい・じれったいという意味でも使われますが、これは関西地方の方言のようです。
辛気臭いは気分が落ち込むってことなんだね!
辛気臭いの発祥や元ネタは「辛気と臭いが合わさった言葉」
「辛気臭い」の元ネタ、発祥=辛気と臭いが合わさった言葉で「気が重い」ため「めいってしまう」こと
辛気臭いという言葉は、気が重い「辛気」とめいってしまう「臭い」が合わさって出来た言葉です。
「辛気」も「臭い」も両方とも古くからある言葉ですので、自然と使われる様になったと思われます。
江戸町人生活を誇張して書いた、滑稽本(こっけいぼん)・七偏人(しちへんじん)(1857~1863)という本の四編の上に「ああしん気臭い」と記載がありますから、江戸時代には使用されて通じていたようです。
また地域によって意味が微妙に違い、西日本では「陰気で心が晴れ晴れとしない」「けだるい気持ち」「退屈である」「もの寂しい」「動作が鈍い」「待ち遠しい」という意味でも使われているようです。
西日本ではちょっと違う意味に変化するんだ
辛気臭いの使い方・例文
「辛気臭い」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
①人から与えられる気分の「辛気臭い」
あの医者は何だが暗い性格で、こっちまで暗くなるよ
本当、辛気臭くて病気が悪くなりそうだよ
②人の性格からの「辛気臭い」
この間隣にいたのは彼氏?カッコいい人だね
そう見えて会話が下手で、辛気臭い人なんだ
③いらだたしい「辛気臭い」
こんな絡まった毛糸をほぐせなんて、お前がやれ
ヤダよ、辛気臭い仕事なんてやってられないよ
「辛気臭い」の類義語や対義語
辛気臭いの類義語と対義語についても見ていきましょう!
「辛気臭いの類義語」
「辛気臭い」の類義語としては下記のものがあります。
気鬱
あの奥さんの相手は嫌だわ、会いたくないわ
その人が気鬱の原因なら会わなきゃ良いんじゃ?
しおしお
あの失敗がなければ今頃こんな事には・・・
過去の失敗を悔いて、しおしおしてないで元気だせ!
苛立たしい
ごめん、ちょっと手が回らないから、すぐやっといて
全くこんな苛立たしい事を押し付けて!
辛気臭いの対義語
「辛気臭い」の対義語としては下記のものがあります。
陽気
皆元気になるよ、何て陽気なタレントだ!
明朗
健康で明朗な青年だねぇ、まったく羨ましいよ
晴晴しい
晴れ晴れしい笑顔ね、何か良い事があった?