今回は「加味する」の言い換え表現を紹介します！
「加味する」はあるものに、別の要素を付け加えることを表す言葉です。
この言葉は、ややフォーマルな言葉に分類され、ビジネスシーンでよく用いられています。
この記事では「加味する」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ！
加味するとは？意味は「ほかの要素を付け足す」
「加味する」の意味＝ほかの要素を付け足すこと
「加味する」は「あらかじめ計算にいれておく」というニュアンスで使用されます。
市場の動向を加味して、新商品の価格を設定しました。
加味するの”フォーマルな”言い換え・類語！ビジネスやレポートで使える言葉を紹介！
まずは加味するのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①考慮した上で
考慮した上で＝「物事を色々な要素を含めてよく考えること」の意味
「加味する」は、他の要素や情報をプラスして考えるときに使います。「考慮した上で」は、さまざまな要素や情報をしっかりと考えた後で行動するときに使います。
しっかり「考慮した上で」、要素を「加味する」ことにした、といったニュアンスです。
日常生活でもたまに使いますが、基本的にはややフォーマルな言葉だといえます。
市場の動向を考慮した上で、新商品の価格を設定しました。
②想定して
想定して＝「ある条件や状況を仮に設定すること」の意味
「加味する」は、新しい要素や情報を付け加えて考えることで、「想定して」は、未来の状況や出来事を予測して考えることです。
「加味する」は事実を元にしていますが、結果は未来の事になるので「想定」に含まれるといえます。
しかし「想定」は必ずしも「加味」した結果というではないので、「想定」はとても広い意味で使える言葉だといえますね。
こちらも日常生活でも使いますが、ややフォーマルな言葉だといえます。
市場の動向を想定して、新商品の価格を設定しました。
③視野に入れて
視野に入れて＝「考慮・検討を行う際に、ある物事も考慮すること」の意味
「加味する」は、他の要素や情報も一緒に考えるときに使い、「視野に入れて」は、将来のことや他の選択肢を考えるときに使います。
「視野に入れて」は様々な可能性を広く考える言葉で、「加味する」は１つの可能性を深く考える言葉です。
こちらも日常生活でもたまに使いますが、ややフォーマルな言葉だといえます。
市場の動向を視野に入れて、新商品の価格を設定しました。
④反映する
反映する＝「光などが反射してうつること。転じて、影響が及んで現れること」の意味
「加味する」は、他の情報や意見を取り入れて考えることで、「反映する」は、ある結果や考えが他のものに現れること、影響を与えることです。
「加味する」は考えることで「反映する」は実行に移す・現れるといったニュアンスの違いがあります。
非常にフォーマルな言葉で、レポートなどに向いています。
市場の動向を反映して、新商品の価格を設定しました。
⑤検討する
検討する＝「様々な面からよく調べ、良し悪しを考えること。吟味すること」の意味
「加味する」は、ある意見や情報を取り入れて考えることで、「検討する」は、いろいろな面からよく考えて、どうするかを決めることです。
同じ考える表現ですが「加味する」はすでにある考えに他の要素を取り入れて考えるときに使い、「検討する」は様々な角度からじっくり考える時に使います。
主にビジネスシーンで使われる、ややフォーマルな言葉だといえます。
市場の動向を検討して、新商品の価格を設定しました。
⑥計算に入れて
計算に入れて＝「あらかじめそのことを予測して計画を立てる」の意味
「加味する」は、いろいろな要素を考えて判断することで、「計算に入れて」は計画や考えに何かを含めることです。
意味合いはどちらも似たような意味ですが、「計算に入れて」の方が計画的で未来を予測した言葉です。
日常生活でもたまに使いますが、ややフォーマルな言葉だといえます。
市場の動向を計算に入れて、新商品の価格を設定しました。
⑦念頭に置いて
念頭に置いて＝「常に心にかける。いつも忘れないでいる」の意味
「加味する」は、他の要素や情報を追加して考えることで、「念頭に置いて」は、何かを意識して考えたり行動したりすることです。
どちらも考える時に考慮する意味の言葉ですが、「念頭に置く」の方が常にそれを意識して優先的に考えるといった強制力の高い言葉です。
主にビジネスシーンで使われる、とてもフォーマルな言葉です。
市場の動向を念頭に置いて、新商品の価格を設定しました。
⑧加算する
加算する＝「ある数量を加え合わせること。加えて勘定すること」の意味
「加味する」は、考えるときに他の要素や情報も考えることで、「加算する」は、数字や量を足し合わせることです。
同じ考慮して考える言葉ですが、そのなかでも「加算」は主に数字に使う言葉ですね。
日常生活ではまず使わない、非常にフォーマルな言葉です。
市場の動向を加算して、新商品の価格を設定しました。
⑨顧慮して
顧慮(こりょ)して＝「ある事をしっかり考えに入れて、心をくばること。」の意味
「加味する」は、他の要素や条件を一緒に考えるときに使い、「顧慮して」は、特に重要なことをよく考えるときに使います。
ちなみに「考慮して」は、「広くいろいろなことをしっかり考える」ときに使い、「顧慮して」は、特に重要なことや人の感情を考えるときに使います。
日常生活ではまず使わない、非常にフォーマルな言葉です。
市場の動向を顧慮して、新商品の価格を設定しました。
加味するの”カジュアル”な言い換え・類語！
加味するのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑩勘定に入れて
勘定に入れて＝「顧慮しておく・想定に含める」の意味
「加味する」は、全体の決定や結論に影響を与えるために要素や情報を考慮に入れることで、「勘定に入れて」は、主に計算や予算を立てる際に数字や金銭面を考慮に入れることです。
また「勘定に入れて」は「君も最初から計算に入っている」のように人物に対して使われることもあります。
ビジネスシーンで使われることもありますが、ある程度身近な人に使うややカジュアルな言葉です。
市場の動向を勘定に入れて、新商品の価格を設定しました。
⑪踏まえて
踏まえて＝「ものごとを判断するための前提や根拠として」の意味
「加味する」は、新しい情報や観点を考えに入れて判断することで、「踏まえて」は、基準や前提となる事柄を考慮して行動することです。
ほぼ同じ意味です。「加味する」を身近な人に使うカジュアルにした言葉といえます。
それでもビジネスシーンで使われることもある、非常にニュートラルな言葉です。
市場の動向を踏まえて、新商品の価格を設定しました。
⑫織り込む
織り込む＝「一つの物事の中に、他の物事を含み込ませる。組み入れる」の意味
「加味する」は、考えや計画にさらに他の要素を考慮に入れることで、「織り込む」は、物事の中に他の要素を巧みに取り入れて全体を構成することです。
「織り込む」は計画に上手に組み込んでおり、気が付いたら「加味されてた」というニュアンスになります。
日常生活・ビジネスシーンどちらでも使える、非常にニュートラルな言葉です。
市場の動向を織り込んで、新商品の価格を設定しました。
⑬頭において
頭において＝「特定の事柄や情報を忘れずに記憶しておく、心に留めておく」の意味
「加味する」は、さまざまな要素や情報を考慮に入れることで、「頭において」は、特に心に留めて考えたり、計画を立てたりすることです。
「念頭に置いて」をよりカジュアルにした言葉です。強制力もマイルドになっています。
こちらもビジネスシーン・日常生活どちらでも使えるニュートラルな言葉です。
市場の動向を頭において、新商品の価格を設定しました。
⑭含めて
含めて＝「ある範囲の中に入れて、いっしょに扱う」の意味
「加味する」は、考えや情報を考慮して全体を判断することで、「含めて」は、特定のグループや集合に一緒に入れることです。
ほぼ同じ意味ですが、「加味する」は考慮してプラスアルファを考えるのに対し、「含めて」はその範囲に入れて、同じものとして扱う意味合いが強いです。
こちらもビジネスシーン・日常生活どちらでも使えるニュートラルな言葉です。
市場の動向を含めて、新商品の価格を設定しました。
⑮参考にして
参考にして＝「既に他人がおこなった方法などを自分の考えのたしにすること」の意味
「加味する」は、考えや情報を考慮に入れることで、「参考にして」は、他の人や物事を参考にして自分の判断に役立てることです。
意味は大体同じですが、参考にする対象によって言葉を使い分ける感じですね。
こちらもビジネスシーン・日常生活どちらでも使えるニュートラルな言葉です。
市場の動向を参考にして、新商品の価格を設定しました。
いかがでしたでしょうか？ほとんど同じような意味の言葉が多く、使い分けが難しいですね。ですが正しい言葉の使い分けが一流のビジネスマンといえるので、それを「加味して」参考にしてみてください。
