今回は「わかりません」の言い換えや類語を紹介します!
「わかりません」とは、物事の意味や事情、答えがつかめないことを丁寧に伝える言葉です。

申し訳ありません、その件は私にはわかりません。
素直で使いやすい言葉ですが、そのまま伝えると、相手によっては素っ気なく聞こえてしまうこともあります。
言い換えを知っておくと、お客様への返答や上司への報告で、角を立てずに「わからない」気持ちを伝えられます。
この記事では「わかりません」の言い換えを15語紹介しています!気になる方は記事の続きへどうぞ!
わかりませんの“フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスで使える言葉を紹介!
まずは、わかりませんのフォーマルな言い換え・類語を紹介します。
何がわからないのか、人なのか事柄なのかで言葉を選び分けると、返答がぐっと丁寧になります。
①存じ上げません


存じ上げません=人について知らないことをへりくだって言う言葉
存じ上げませんは、人物について知らないことを、相手を立ててへりくだって伝える謙譲の言葉です。
「あの方をご存じですか」と尋ねられた場面に、そのまま使えます。



申し訳ありません、その方は存じ上げません。
②存じません


存じません=物事を知らないことをへりくだって言う言葉
存じませんは、場所や事柄など、人以外について知らないことを丁重に伝える謙譲の言葉です。
「存じ上げません」が人向けなのに対し、こちらは物事に向きます。



恐れ入りますが、その制度については存じません。
③分かりかねます


分かりかねます=わかろうとしても難しいと婉曲に伝える言葉
分かりかねますは、わかろうとしてもできない、という気持ちをやわらかく含ませた丁寧な言葉です。
「〜かねる」が婉曲に働くため、お客様への返答にも向きます。



現時点では、はっきりとした原因は分かりかねます。
④把握しておりません


把握しておりません=状況をまだつかめていないと伝える言葉
把握しておりませんは、状況や情報をまだ十分につかめていないことを、丁寧に伝える言葉です。
進捗や現状を尋ねられ、まだ確認できていない場面で使えます。



その後の進捗は、まだ把握しておりません。
⑤見当がつきません


見当がつきません=予想や判断がつかないことを伝える言葉
見当がつきませんは、おおよその予想や判断すらつかない状態を、落ち着いて伝える言葉です。
原因や見通しがまるで読めないときに、しっくりきます。



原因については、今のところ見当がつきません。
⑥お答えしかねます


お答えしかねます=答えるのが難しいと丁重に伝える言葉
お答えしかねますは、答えたくてもできない、という気持ちを込めて、丁重にお断りする言葉です。
規定や立場上、答えを差し控えたい場面でやわらかく使えます。



恐れ入りますが、その件はお答えしかねます。
⑦判断いたしかねます


判断いたしかねます=自分では判断できないと丁重に伝える言葉
判断いたしかねますは、自分の立場では決めかねる、という意味を丁重に伝える言葉です。
自分だけでは決められず、上の確認を要する場面に向きます。



私どもでは判断いたしかねますので、確認のうえご連絡します。
⑧確認が取れておりません


確認が取れておりません=まだ確かめきれていないと伝える言葉
確認が取れておりませんは、事実をまだ確かめきれていない段階だと、丁寧に伝える言葉です。
調べている最中で、断定を避けたいときに役立ちます。



その点はまだ確認が取れておりませんので、少々お待ちください。
⑨勉強不足で恐縮です


勉強不足で恐縮です=自分の知識不足をわびて伝える言葉
勉強不足で恐縮ですは、わからない理由を自分の力不足と認め、わびる気持ちを添える言葉です。
知らないことを正直に認めつつ、低姿勢で伝えたいときに合います。



勉強不足で恐縮ですが、その分野は存じませんでした。
⑩理解が及びません


理解が及びません=考えても理解しきれないと伝える言葉
理解が及びませんは、自分の考えが届かず、内容をのみ込みきれないことをへりくだって伝える言葉です。
込み入った話に、ついていけないと正直に示したいときに使えます。



恐れ入りますが、そこまでは理解が及びませんでした。
わかりませんの“カジュアルな”言い換え・類語!会話で使える言い方も紹介!
続いて、わかりませんのカジュアルな言い換え・類語を紹介します。
友達や家族との会話では、もっと砕けた言い方のほうが気持ちがそのまま伝わります。
⑪知らない


知らない=情報や事実を持っていないことを表す言い方
知らないは、その情報や事実をそもそも持っていないことを表す、いちばん素直な言い方です。
「わからない」が理解の話なのに対し、こちらは知識の有無を指します。



その話、私は全然知らないなあ。
⑫分からない


分からない=意味や答えがつかめないことを表す言い方
分からないは、「わかりません」をくだけさせた、ふだんの会話でいちばん使う言い方です。
身近な相手とのやり取りなら、これで十分に気持ちが届きます。



この説明書、読んでも使い方が分からないよ。
⑬さっぱり分からない


さっぱり分からない=まったく理解できないことを表す言い方
さっぱり分からないは、「分からない」に「さっぱり」を添えて、まるで理解できないと強めた言い方です。
少しもつかめない、というお手上げの気持ちがよく伝わります。



専門用語ばかりで、さっぱり分からなかったよ。
⑭見当もつかない


見当もつかない=予想すらできないことを表す言い方
見当もつかないは、おおよその予想さえできないことを表す、会話向きのくだけた言い方です。
「見当がつきません」の、肩の力を抜いた言い方にあたります。



正解がどれなのか、見当もつかないなあ。
⑮ちんぷんかんぷん


ちんぷんかんぷん=話や内容がまるで通じないことを表す言葉
ちんぷんかんぷんは、話や文章の中身がまるで頭に入ってこない様子を、おどけて表す言葉です。
混乱ぶりを明るく伝えられ、場をなごませる効果もあります。



難しすぎて、もうちんぷんかんぷんだよ。
わかりませんの豆知識・ちょっといい話
わかりませんを、もっと面白く知れる小話を紹介します。
「分かりかねます」が丁寧に聞こえるわけ
「分かりかねます」が丁寧に響くのは、「〜かねる」が「したくてもできない」という婉曲の意味を持つからです。
「かねる」は、わかろうとする気持ちはあるのに、それがかなわないことを表す言い回しです。ただ「わかりません」と突き放すよりも、申し訳なさがにじむぶん、やわらかく受け取ってもらえます。



「かねる」一語で、こんなに印象が変わるんだね。
「存じ上げません」は人、「存じません」は物事
「存じ上げません」は人について、「存じません」は物事について、知らないことを伝える言葉です。
取引先の担当者を尋ねられたら「存じ上げません」、制度や場所なら「存じません」と使い分けます。物事に「存じ上げません」を使うのは行きすぎとされるので、対象が人か物かを見てから選ぶと安心です。



人か物事かで言葉を分けるんですね。
「承知しておりません」は使いどころに注意
「承知しておりません」は、知らないという意味では、少し回りくどく響くことがある言葉です。
「承知」は引き受けて受け入れる意味合いが強く、ただ知らないと伝えたいときは「存じません」や「把握しておりません」のほうが素直に届きます。言い訳めいて聞こえないよう、言葉を選びたいところです。



知らないときは「存じません」のほうが伝わりやすいんだね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今回紹介した中から、場面に合う言い換えが見つかれば幸いです。