出羽守(ネット用語)とは?意味・語源・発祥|使い方・例文|類義語・対義語も解説

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今回は「出羽守」という俗語について解説します!

出羽守は「でわのかみ」と読み、何かと別の物事を引き合いに出そうとする人という意味の言葉です。

「あいつ、出羽守だよな」みたいに使うよ!

「出羽守」は、〇〇では〜を頻繁に使用する人に対して使う俗語です。

この記事では「出羽守」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。

興味がある方は記事の続きへどうぞ!

目次

「出羽守」とは?意味は「他者の例を引き合いに出す」こと

「出羽守」の意味=〇〇では〜、と別の物事を引き合いに出すこと

「出羽守」とは、他者など別の物事などを引き合いに出すという意味の俗語です。

「〇〇では〜」と歴史上の官職であった「出羽守(でわのかみ)」をかけたもので、「ではの神」といった表現も存在します。使用する意図として揶揄する気持ちの意味を持ちます。

「出羽守」は、表面的・短絡的になりがちでもある。

自身に都合のいい主張ばかりで、特殊事例を引き合いに出しているだけなので、比較的あっさり論破されるケースもあります。

何かと優位に立ちたい人のことを言うんだね

「出羽守」の発祥や元ネタは出羽国の長官

「出羽守」の元ネタ、発祥=出羽国の国司を務める役職

「出羽守」は、日本の古代から中世にかけて存在した官職の一つです。

地方の治安維持や税収の管理などを担当していました。国司の中でも特に重要な地位に位置付けられていました。

1977年4月10日付の朝日新聞東京版では、海外を引き合いに出す人のことに対して使用されていたとあります。

上記から実際に使用されていたのはこれより前だとわかります。

2000年代のインターネット普及に伴いよく「出羽守」を目にするようになったため、ネット用語として使用される場面が多いと言われておりますが、『日本俗語大辞典』や『デジタル大辞典』、『大辞典 第四版』など国語辞典にも掲載されています。

「出羽守」って国の偉い人のことも挿すから、上から目線みたいになってくるのか!

「出羽守」の使い方・例文

「出羽守」という言葉を使った例文を見ていきましょう。

使用例①

前の会社ではこんなこと無かったぞ

あの方、出羽守ですね

使用例②

日本ってほんと税金高いよな。台湾では安いのにさ

すぐ他を引き合いに出して、何様だよ!…、出羽守様か。

使用例③

俺、職場とか家では頼られてばかりでいい上司やってんだよね

俺らといるときそんな要素ないから、完全に出羽守ってことね

「出羽守」の類義語や対義語

「出羽守」の類義語と対義語についても見ていきましょう!

「出羽守」の類義語

「出羽守」の類義語としては下記のものがあります。

海外出羽守

アメリカばっかり比較して海外出羽守思考だな

尾張守(おわりのかみ)

日本は終わりだー、とかいつも言ってて、尾張守様ですね

備後守(びんごのかみ)

俺もちょうどそう思ってたとか言って擦ってくるけど、備後守に取り憑かれたな

「出羽守」の対義語

「出羽守」の対義語としては下記のものがあります。

身内贔屓

いつも友達ばかりでさ、身内贔屓するなよ!

緑故主義(ネポティズム)

彼が昇進したのは間違いなく縁故主義だからですね

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