今回は「規定」という言葉の意味について解説します。
「規定」とは、物事を一定の決まりとして定めること、またその一つひとつの定めを表す言葉です。

提出期限は、契約書の規定どおりに進めましょう。
「規(のり・手本)」と「定(さだめる)」が合わさり、「基準に従って定める」という意味になった言葉です。
この記事では「規定」の意味や読み方、混同しやすい「規程」との違い、使い方、類義語・対義語まで深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ。
規定とは?意味は「定められた決まり」
「規定」の意味=物事を決まりとして定めること、その個々の定め
規定は、ルールを定めることや、法令・契約の中の一つひとつの条文を指す言葉です。
読み方は「きてい」。「規定する」「第○条の規定」「規定により」のように使われます。
化学の世界では、溶液の濃さを表す「規定度(N)」という別の意味もありますが、現在はあまり使われません。



「決められたルールの一つひとつ」が規定なんだね。
「規定」と「規程」の違い
「規定」=個々の条文(部分)/「規程」=規定をまとめた文書全体
同じ「きてい」でも、「規定」は一つひとつの条文を、「規程」は文書全体を指します。
たとえば「就業規程」という文書全体があり、その中の「第10条」のような一つひとつの定めが「規定」です。
そのため「第○条の規定」は正しく、「第○条の規程」は誤りになります。会社や役所では、この書き分けが大切にされています。
あわせて、団体の構成員が守る「規約」、決まりの総称である「規則」も近い言葉です。



「部分」が規定、「文書ひとまとまり」が規程と覚えると分かりやすいですよ。
規定の使い方・例文
「規定」を使った会話を見ていきましょう。
契約・社内ルール・スポーツなど、いろいろな場面で使えます。
使用例① 契約や手続きで使う
決められた手順やルールを確認する場面です。



解約って、いつまでに連絡すればいいんだろう。



契約書の規定では、1か月前までに通知が必要ですね。
使用例② 社内ルールについて話す
会社で定められた決まりを説明する場面です。



交通費って、どこまで出るのかな。



規定により、実費で支給されることになっているよ。
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使用例③ スポーツのルールで使う
決められた基準について話す場面です。



この道具、試合で使っても大丈夫?



規定のサイズを超えていると、使えないかもしれない…。
「規定」の類義語や対義語
規定の類義語と対義語についても見ていきましょう。
規定の類義語
規定の類義語としては下記のものがあります。
規則
規則は、守るべき決まり全般を指す言葉で、規定より広い範囲を表します。



校則も、学校生活の規則の一つですね。
取り決め
取り決めは、当事者どうしで交わした約束や合意を表す言葉です。



当番の順番は、みんなの取り決めで決めたよ。
条項
条項は、契約や法律の中の個別の項目を指す言葉です。



気になる条項があれば、署名の前に確認しましょう。
規定の対義語
規定に正反対の決まった対義語はありませんが、近い言葉として下記が挙げられます。
例外
例外は、定められた決まりに当てはまらない特別な扱いを表す言葉です。



今回だけは例外として認めてもらえた。
規定の豆知識・ちょっといい話
規定をもっと楽しめる、ちょっとした小話を紹介します。
フィギュアスケートには「規定演技」があった
かつてのフィギュアスケートには、氷の上に決められた図形を正確に描く「規定演技」がありました。
「フィギュア」という競技名は、この図形(フィギュア)に由来します。ただし規定演技は時代とともに比重が下がり、1990年の世界選手権を最後に廃止されました。今の華やかな演技の裏に、地道に図形を描く時代があったのは面白いところです。



競技名にそんな由来があったなんて知らなかった!
「規定路線」は実は書き間違い
「すでに決まっている方針」を表す言葉は、「規定路線」ではなく「既定路線」が正解です。
「規定」は決まりを定めること、「既定」はすでに定まっていることを表します。読みが同じで意味も近いため、新聞や雑誌でも間違えられやすい言葉です。「既(すで)に定まる」と覚えると、間違いを防げます。



言われてみると、つい「規定路線」と書きそうになる…。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。「規程」との違いを押さえて、書類でも自信を持って「規定」を使ってみてください。
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